折半屋根は間違い?折板屋根の塗装のメンテナンス方法

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折板屋根

工場や倉庫をお持ちの方、または管理の担当者の方、所有・管理する工場や倉庫の屋根に上がってみたことはありますか?

屋根は、日頃から太陽光に含まれる紫外線や風雨などの影響で、私たちが思っている以上に傷みが激しいものなのです。きちんと適切にメンテナンスをしなければ、結果的に大規模な修繕を要するなど、コスト的にも時間的にも大きな負担となります。

ここでは、日本国内の工場や倉庫に多くつかわれている「折半屋根」という種類の屋根のメンテナンスではポピュラーな、塗装メンテナンスについてわかりやくすご紹介します。

ちなみに正しい漢字は「折半屋根」ではなく、「折板屋根」です。

1. 折板屋根の基本とメンテナンスの必要性

まずは、折板屋根の基本的な特徴や種類を見ていきましょう。

1−1 折板屋根の基本と種類

折板屋根とは

折板屋根とは、断面の構造に重点を置いて開発された屋根材で、大型・長尺屋根に調和する意匠性、強度・経済性を備える金属屋根の代表的な屋根工法です。

梁・母屋に直接葺くことができるので、野地板などの下地材が要らず、工期の短縮になります。また、強風地帯においても強靭性を発揮し、雨仕舞にも高い性能が期待できるのが特長です。

折板屋根は、工場や倉庫、体育館などの大型施設でよく用いられています。

用語解説参照:一般社団法人 日本金属屋根協会(http://www.kinzoku-yane.or.jp/roof/type/01_seppan.html)

折板屋根の種類

折板屋根には、形状・工法によって種類があります。

はぜ締めタイプ

01_seppan_01a

梁の上に溶接で固定したタイトフレームの上に取り付けた緊定器具を2枚の金属屋根材で挟み、電動シーマーで巻き込んで締める工法です。防水性に優れていることと、施工を屋根上からのみで行えること、ボルトが不要なため経済的であることが特徴です。

 

重ねタイプ

01_seppan_02a

タイトフレ-ムの上に取り付けた緊定ボルトに2枚の金属屋根材を重ねて取り付け、ナットで締める工法です。
断面の強度に優れているのが特徴です。

 

嵌合タイプ

01_seppan_03a

金属屋根材2枚を固定金具でタイトフレ-ムに留め、継ぎ目の上からキャップ を嵌め込む工法です。
屋根表面にボルトが出ないので、外観の美観性に優れているのが特徴です。

 

二重葺きタイプ

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二重にした金属屋根材の間に断熱材を挟んだ工法です。
室内温度の変化を防ぎ、騒音を遮断する特徴があります。

 

わん曲加工

01_seppan_05a

軒先を曲げる加工をする工法です。
風雨の吹き込み防止や、積雪・つららの自然落下を誘導して、軒先や外壁を保護できるのが特徴です。

画像出展:一般社団法人 日本金属屋根協会(http://www.kinzoku-yane.or.jp/roof/type/01_seppan.html)

1−2 折板屋根の劣化とメンテナンスの必要性

折板屋根は、工場や倉庫などを主にして、古くは築年数が30年を超えるものが多くなっています。
特に、重ねタイプの折板屋根では、ボルトキャップが無い場合にボルトの赤錆が多く見られます。はぜ締めタイプや嵌合タイプの折板屋根でも、15年程度で赤錆や孔あきなどの劣化症状が見られる場合があります。

 

折板屋根を使用している工場や倉庫では、築年数の古い、改修時期にきているものが多いと推定されます。築年数が15年を超える場合は、専門の業者(塗装専門店、特に大型物件の塗装実績がある業者がいいでしょう)にまずは相談し、現場調査をしてもらいましょう。

2. 折板屋根の塗装によるメンテナンス

続いて、折板屋根の塗装によるメンテナンスについてご紹介します。

2−1 メンテナンス方法の目安

折板屋根のメンテナンス方法としては、主に次の2種類があります。

塗装によるメンテナンス

→ 屋根からの漏水などがなく、チョーキングや塗膜の膨れなどの劣化状況の場合に、塗装によるメンテナンスが用いられます。

カバー工法によるメンテナンス

→ 屋根材に孔あきなどによる漏水がある場合は、カバー工法によるメンテナンスが用いられます。

 

どちらのメンテナンス方法を採用するかは、専門業者の診断結果によって変わります。ここでは、折板屋根のメンテナンス方法として主に用いられる、塗装メンテナンスについて説明していきます。

2−2 「塗装面積」と「係数」とは

折板屋根の塗装メンテナンスでも、外壁の塗装と同じように「塗装面積」を算出して、工事に必要な塗料の缶数を見積もります。

このとき、屋根の塗装面積の算出では、屋根の勾配、屋根材の形状によって実面積(表面面積)が変わります。例えば、波状の形状をしている和瓦と、平らなスレート瓦では、当然ながら実面積(表面面積)が変わり、その分、使用する塗料の量も変わります。

屋根の塗装面積の求め方   投影面積 × 係数 = 塗装面積

 

ここで「係数」という値が出てきます。係数とは、屋根の勾配、屋根材の形状との関係を値化したもので、折版屋根の場合は、次の数式で求められます。

zu

係数 = A/B

A:山から山まで屋根面に沿って図った長さ
B:山から山までの直線距離の長さ

図の場合、Bは200mm、Aは斜辺に沿った長さで288mm、
係数は 200/288=1.44 となる。

画像出展:http://www.yodoko.co.jp/product/ken/bolt_88/

※係数は、指定数値として折板のメーカーが発表している場合が多くあります。

最終的には、この塗装面積に棟瓦や袖瓦の袖部分などが加算されます。

2−3 折板屋根の塗装工事

折板屋根の塗装工事は、住宅屋根の塗装工事と流れや内容自体は大きく変わりません。
折板屋根塗装の特徴として、主な劣化である錆の除去や防止の工程が入ってきます。

① 高圧洗浄:高圧洗浄機を使って、屋根に付着したゴミや汚れを洗い落とします。
② 研磨(ケレン):屋根を綺麗に磨く作業です。この後で塗る塗料の密着が良くなります。
③ 下塗り:下塗りの時に、折板屋根の天敵でもある錆を防止する錆止め剤を塗布します。
④ 上塗り:最後に上塗り塗料を塗って仕上げます。

3. 折板屋根塗装はDIYで出来るのか

折板屋根の塗装は、専門の業者に工事を依頼することがほとんどですが、DIYで挑戦したい!という方のために、DIYによる折板屋根塗装についてご紹介します。

3−1 DIYの前に注意すべきこと

折板屋根を使用しているということは、物件は工場や倉庫など、ある程度大きな建物であると思います。そこで、気をつけていただきたい点を挙げてみます。

屋根塗装は高所作業!

当然のことながら、屋根の上に上がるわけですから高所での作業になります。屋根に上る際には必ず安全帯などを装着し、落下事故を未然に防ぎましょう。

屋根の上は高温!

屋根は直接、太陽光を浴びていることで、昼間の表面温度がかなり高温になります。プロの業者でも、気温が高温になる8月などの夏場は、安全面から施工を控えることもあります。火傷や熱中症には特に注意を払わなければなりません。

ケレンは塗るより重労働!

塗料を塗る前に行う大事な作業である「ケレン」。屋根材を研磨していく作業ですが、これがかなりの重労働です。鉄部を研磨するということで、サンドペーパーなどの手作業ではかなり力を使います。また、対象物件が工場や倉庫であれば、当然、作業範囲も広く、素人が行うには重労働であることを覚悟しておきましょう。

屋根のDIYについては下記の記事も参考にされてみてください。

屋根塗装のDIYで注意するべき6つのこと

3−2 塗料・道具の選び方

DIYで塗装する場合、塗料や道具はホームセンターやインターネット通販などで手軽に購入することができます。

塗料については、下塗りには錆止め塗料を選ぶようにしましょう。先述したように、折板屋根では錆が主な劣化状況です。錆の発生を抑えることがメンテナンスでは重要です。

【参考】ペイントコレクション
http://item.rakuten.co.jp/auc-kanou/ban-zi-1/

上塗り塗料は、ウレタン・シリコン塗料が使われることが多いです。選ぶ時には、「トタン・折板屋根・金属屋根」などに使用できるかどうか確認をしましょう。

【参考】ペイントショップ
http://item.rakuten.co.jp/penki/nt-para-001-u/

道具については、折半塗装の専用の道具も販売されています。

【参考】ペイントジョイ楽天市場店
http://item.rakuten.co.jp/paintjoy/tool-419/

※DIYでの屋根塗装は危険を伴うため、基本的にはおすすめできません。なるべく業者に依頼されることをおすすめします。

4. まとめ

折板屋根の塗装メンテナンスの必要性も施工の工程も、一般的な住宅塗装とそれと大きく違いはありませんが、折板屋根の塗装メンテナンスの特徴・重要性として、塗装面積を算出する際の係数、そして錆止をするということが挙げられます。

こうした特徴をきちんと把握しておけば、専門業者に依頼するにしても、DIYで塗装するにしても、何から始めて、どう進めればいいか、とてもわかりやすくなると思います。

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