外壁 ツヤ

「外壁塗装のツヤって何?」
「外壁塗装のツヤは、どんな見た目?」
「ツヤあり or ツヤなし、選ぶべきはどっち?」
といった疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。

外壁塗装のツヤとは、“光沢”のことです。下記1-1でツヤの写真をご紹介しておりますので、どんな見た目なのかが気になっている方はそちらをご覧ください。

この記事では、外壁塗装のツヤについて徹底解説いたします。選ぶべきは「ツヤあり? or ツヤなし?」「ツヤの程度は?」といった疑問にもお答えします。ぜひ、参考にしてください。

1.外壁塗装のツヤとは?

1-1.[写真で解説]外壁塗装のツヤ

先述の通り、外壁塗装のツヤとは、“光沢”のことです。

“ツヤのある塗料”で外壁塗装をすると、ツヤが出ます。外壁用の塗料の多くは、ツヤのある塗料です。
※使用する塗料によってツヤの程度は変わります。詳しくは1-2を参照ください。


外壁塗装後|ツヤ

“ツヤのない塗料”もあり、この塗料を使用して外壁塗装をすると、ツヤは出ず、マットな仕上がりとなります。

1-2.使用する塗料によってツヤの程度は変わる

ずばり、使用する塗料によってツヤの程度は変わります。“ツヤのある塗料”の中でも、ツヤの程度が高い塗料を選べばよりツヤのある仕上がりとなり、ツヤの程度が低い塗料を選べばツヤを抑えた仕上がりとなります。

ツヤの程度によって、以下の5種類の塗料に分けられます。
・艶有塗料(全艶塗料)
・7分艶塗料
・5分艶塗料(半艶塗料)
・3分艶塗料
・艶消し塗料
艶有塗料(全艶塗料)が最もツヤがあり、次いで、7分艶塗料、5分艶塗料、3分艶塗料とツヤの程度が低くなります。艶消し塗料はツヤのない塗料です。

ツヤ比較

 

誤解のないようにお伝えしておくと、各塗料製品は上記5種類すべてのツヤの程度をラインナップしているわけではありません。どのくらいツヤの程度を選択できるかは、塗料製品によって異なります。たとえば、艶有塗料(全艶塗料)しかない塗料製品もあれば、「艶有塗料(全艶塗料)」or「5分艶塗料」などと選択できる塗料製品もあります。その塗料製品がどのくらいツヤの程度を選択できるかは、塗装業者に尋ねるか、もしくは各塗料製品のパンフレットやHP等でも確認できます。

※ツヤの程度はあくまで参考情報!実際のツヤの程度は色見本で確認を!

実は、塗装業界にはツヤについての明確な基準がありません。たとえば同じ5分艶塗料でも、塗料メーカーの製品よってツヤの程度が違うこともあります。

そのため、上記の7分艶塗料、5分艶塗料といったツヤの程度だけを参考に、塗料を選ぶのはやめておいた方が賢明です。「思っていたツヤの程度と違う」といったことにならないよう、その塗料がどのくらいのツヤの程度なのかはパンフレットやHPだけではなく、実際に色見本で確認することを強くオススメします。
※色見本での確認については3章を参照ください。

 

2.塗料選び|選ぶべきはツヤあり?ツヤなし?ツヤの程度は?

この章では、塗料の“ツヤの有無や程度”を選ぶ時に参考となる情報をまとめてご紹介いたします。

2-1.ツヤの有無も程度も好みで選ぶのがオススメ

ツヤの有無や程度については、ほぼ好みの問題です。
たとえば、ツヤのある塗料にするか、ツヤのない塗料(艶消し塗料)にするかで住まいの印象は変わりますが、どちらが好みかは人それぞれ。ツヤの程度についても、人によって好みは分かれます。そのため、ツヤの有無や程度ついては好みで選ぶのがオススメです。

以下、ツヤのある塗料とツヤのない塗料(艶消し塗料)で外壁塗装をした場合、それぞれ「どんな仕上がりになるか」「どんな印象になるか」等をまとめています。ツヤの有無を選ぶ時の参考情報として、ご活用ください。

ツヤのある塗料ツヤのない塗料(艶消し塗料)
・光沢のある仕上がりになる
・(既存の外壁色と同じ色で塗装をした場合も)外壁塗装をしたことが、ひと目でわかる
・マットな仕上がりになる
・高級感のある印象を演出できる
・和風の家との相性が良い

※1-2にてお伝えした通り、塗料製品によっては、ツヤの有無や程度が選べない場合もあります。
※ツヤのない塗料(艶消し塗料)のなかには、ツヤのある塗料に比べて耐久性がわずかに低い製品もあります。詳しくは2-2を参照ください。

2-2.こだわりがない場合は、「ツヤあり」を選ぶのが無難

2-1でお伝えした通り、ツヤの有無や程度は好みで選ぶのがオススメです。とはいえ、なかには「特にこだわりがなく、正直、どれでも良い…」という方もいらっしゃるでしょう。こうした方は、ツヤのある塗料を選ぶのが良いかもしれません。

その理由は、ツヤのない塗料(艶消し塗料)には、ツヤのある塗料に比べて、わずかに耐久性が低い製品もあるためです。
※そもそも塗料の耐久性は製品によって異なるため、単純に「ツヤあり」「ツヤなし」の塗料の耐久性を比較することはできません。ここでいう“耐久性が低い”とは、とあるAという塗料製品の「ツヤあり」と「ツヤなし」を比べた時に、ツヤありに比べてツヤなしの耐久性が低い、という意味です。

ツヤのある塗料と同等の耐久性を有するツヤのない塗料(艶消し塗料)製品もありますが、なかには、ツヤのある塗料と比べて、わずかに耐久性が低いツヤのない塗料(艶消し塗料)製品も存在します。具体的には、“ツヤのある塗料に調整剤を混ぜてツヤを消すタイプ”のツヤのない塗料(艶消し塗料)は、(調整剤を混ぜる前のツヤのある塗料と比べて)わずかに耐久性が低い傾向にあります。

そのため、「ツヤの有無はどちらでも良い…」という場合は、どの塗料製品を選ぼうと耐久性について気にする必要がないツヤのある塗料を選ぶのが無難というわけです。

ちなみに、「ツヤのない塗料(艶消し塗料)を選択したいが、耐久性もあきらめたくない」という場合は、先述の通り、ツヤのある塗料と同等の耐久性を有するツヤのない塗料(艶消し塗料)製品もあるため、こうした塗料製品を選ぶと良いでしょう。

 

3.塗料を選ぶ前にやるべき2つのこと|ツヤの有無や程度を正しく確認すべし

3-1.A4サイズ以上の色見本でチェックする

ツヤの程度、ツヤなしの感じなどは、A4サイズ以上の色見本で必ず確認しましょう。ちなみに「色」の確認も、この色見本で行ないます。
※色見本とは、各塗料メーカーが発行する塗料の色の見本です。塗装業者にお願いをすれば、用意してもらえるはずです。

なぜ“A4サイズ以上”なのかというと、小さい面積で見る時と大きい面積で見る時とでは受ける印象が変わるためです。外壁は大きいため、小さな色見本で確認をしていると、「仕上がってみたら、イメージと違った」といったことが起こり得るのです。

色見本だけでは、うまくイメージが沸かない…という場合は、下記の方法もあります。
・検討中の塗料を塗装したサンプルを用意してもらう
・外壁に試し塗りをしてもらう
・実際に検討中の塗料を塗装した住まい(外壁)を見せてもらう

まずは色見本で確認をしてみて、うまくイメージが沸かない場合は、上記の方法についても塗装業者に相談してみるのが良いでしょう。

3-2.屋外で色見本を確認する

色見本の確認時のポイントは、“屋外”で確認をすることです。
室内で、特に蛍光灯などの照明器具の明かりの下で色見本を見ると、ツヤの程度やツヤなしの感じなどは屋外で見たときと全く違う様に見えることが少なくありません。屋外で見た時のほうが、より強くツヤを感じる傾向にあります。また、色の印象も室内 or 屋外で違って見えることも。そのため、色見本は、必ず屋外で確認をしましょう。

また、時間帯によって見え方が変わってくるので、「より納得のいく塗料選びがしたい」という場合は、朝・昼・晩など時間帯を変えて、色見本を確認するのもオススメです。

 

まとめ

外壁塗装のツヤとは、“光沢”のことです。ツヤのある塗料で外壁塗装をすると、ツヤが出ます。一方で、ツヤのない塗料(艶消し塗料)で塗装をすると、ツヤは出ず、マットな仕上がりとなります。また、ツヤの程度は使用する塗料によって変わります。このあたりの情報は1章&2章でまとめて解説しておりますので、参考にしてください。

ツヤの有無やツヤの程度は、好みで選ぶのが一番です。「どちらでも良い」という場合は、ツヤのある塗料を選ぶのが良いでしょう。このあたりは3章にてまとめておりますので、塗料選びの参考情報としてぜひご活用ください。