外壁塗装の専門家がわかりやすく解説!外壁塗装の適切な時期とは?

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念願のマイホームを購入したは良いものの、ふと気にして外壁を見てみると、年月の経過によって購入当初に比べ外壁の色が薄くなっていたり、汚れや苔・藻が目立つようになっていたりしませんか?

また、そういったことに既に気づいていても「どのタイミングでメンテナンスや塗り替えをすればいいの?」「季節によって塗り替えが最適な時期ってあるの?」などの疑問を感じていらっしゃる方も少なくないかと思います。

今回は、外壁塗装の適切な塗り替え時期について分かりやすくご紹介いたします。


1.塗り替え時期の目安は?

塗り替え時期の目安は、「約10年」です。

なぜ10年なのかというと、これは外装材の防水性能の期間と関係があります。

今日の日本の住宅の外装材の約80%を占めているのが、窯業系サイディングボードです。窯業系サイディングボードの主成分はセメントであり、これ自体に防水性能はありません。そのため、防水機能を付与するために生産時に工場で塗装が施されますが、このときの塗装による防水機能が低下し始めるのが、約7年です。

窯業系サイディングボード以外の外装材についても、これと近い年数での防水機能の低下が見受けられるため、最初の塗替えは「約10年」となっています。

 

2.正確な塗替え時期は、劣化症状から分かる!

さきほど、塗替え時期は約10年とお伝えしましたが、これはあくまでも目安。

より正確な塗替え時期は、外装材の種類や外壁がさらされている環境などによって異なります。では、「どうやって見極めたらいいの?」と思った方もいらっしゃることでしょう。実は、正確な塗替え時期を把握できるポイントがあります。それは「外壁の劣化症状」です。

2-1.色あせ 塗り替え緊急度:低

色あせとは、色が初めの状態よりも薄くなってしまう現象です。色あせの原因として雨や風なども挙げられますが、主の原因は太陽光(紫外線)であるため、色あせは日光が当たる場所に多く発生します。色あせは外壁劣化の初期症状であり、早急な塗替えは必要ありませんが、外壁の劣化が症状として現れているということは把握しておいた方がよいでしょう。

2-2.チョーキング 塗り替え緊急度:中

チョーキング現象

前項でお伝えした色あせからさらに劣化が進行すると、チョーキング現象が起こります。外壁を触ったときに、白い粉が手についたという経験はありませんか?実はそれがチョーキング現象です。チョーキングの「チョーク」は学校で黒板に文字を書くために使用するあのチョークのことで、チョーキング現象は「外壁を触ったときにチョークのような白い粉が手につく現象」のことをいいます。このチョーキング現象を放置してしまうと、水分が外装材にまで浸入する危険性がでてくるので、早めの対策が必要です。

2-3.塗膜の膨れ・剥がれ 塗り替え緊急度:高

塗膜の膨れ

外壁の塗膜が、一部膨れていたり、剥がれていたりするのを見たことはないでしょうか?この膨れ・剥がれは、外装材への水分の浸入が原因として挙げられます。膨れ→剥がれの順で引き起こり、剥がれまで発生してしまうと外装材がむき出しの状態となってしまいます。そうなってしまうと防水機能が果たされなくなり、水分が外装材へ浸入し雨漏りやひび割れなどの深刻な症状を引き起こしてしまいます。

 

2-4.クラック(ひび割れ) 塗り替え緊急度:高

外壁のひび割れのことを「クラック」といいます。

クラックは、クラックの幅で種類分けされており、クラック幅が0.3mm以下のものをヘアークラック(写真上)、0.3mm以上のものを構造クラック(写真下)と呼びます。

ヘアークラック

構造クラック

構造クラック

ヘアークラックは、経年での乾燥による表面的なひび割れで、外部から雨水などは浸入しないとされているため、緊急度は高くはありません。

しかし、構造クラックは内部(外装材)的なひび割れであるため、そこから雨水が奥まで浸入し、外装材の強度自体を低くしてしまいます。そのため、早急なメンテナンスを行う必要があります。

2-5.シーリング材の割れ 塗り替え緊急度:高

目地からの雨水の浸入を防ぐために使用されるシーリング材ですが、塗膜同様経年で劣化していきます。シーリングは、最初は柔軟性があるのですが、劣化してくると硬くなり、その結果外壁の動きに追随できなくなって割れてしまいます。割れが発生してしまうと、前項で述べた構造クラックのように雨水が奥まで浸入し様々な不具合を引き起こしてしまいます。

2-6.劣化症状を放っておくと建物寿命が短くなる!?

ここまで外壁の劣化症状についていくつか説明してきましたが、これらを放っておくのは非常に危険です。

特に、塗り替え緊急度を「高」で示した「塗膜の膨れ・剥がれ」「クラック(ひび割れ)」「シーリング材のひび割れ」の発生が見受けられる場合には、外装材やさらにその内部にまで劣化が及び、建物の耐久性を悪くしてしまう恐れもあります。

そうなってしまうと、せっかく建てたマイホームの建物寿命が短くなる・・・なんてことも起こりかねないのです。

ですから、定期的に塗り替えをおこなって耐久性を維持しなくてはならないのです。

塗り替えを行うことで塗膜の保護機能を再生することができるため、外装材への雨水の浸入を防ぎ、外装材の劣化を防ぐことができます。また、外装材の劣化を防ぐことは建物寿命を延ばすことにも繋がり、より長く居住することが可能となるのです。さらに、古くなった外観を一新することもでき、購入当初の綺麗な状態に戻すこともできるなど、お金はかかりますが、塗り替えには多くの利点があるのです。

 

3.1年の中で塗り替えが最適な時期ってあるの?

2章では、外壁の劣化症状から見た塗り替え時期について述べてきましたが、いざ塗り替えを考えたときに「塗り替えって1年中できるの?」「塗り替えにおすすめの時期ってあるの?」などと思われた方もいらっしゃるかと思います。それでは、これらの疑問からお答えしたいと思います。

まず、「塗り替えって1年中できるの?」についてですが、「今の時期に塗装はできない」ということはなく、1年中塗り替えを行うことが出来ます。

一般的に、塗装は

気温:5℃以上

湿度:85%未満

天候:晴れまたは曇り

の環境下であれば可能とされているため、上記の条件を満たしていれば1年中塗装が可能です。

次に「塗り替えにおすすめの時期ってあるの?」ですが、結論から申しますと、塗り替えにおすすめの時期はあります!

ズバリ、塗り替えにおすすめの時期というのは「工期が延びにくく、工事が予定通り進む時期」のことです。

逆におすすめしない時期は、工期の延びが起こりやすい時期です。

その理由には、塗り替え工事の間行う「養生」というものが関係してきます。


画像出典:プロタイムズ八王子店

養生は、施工箇所以外を汚さないためのもので、塗り替えの際には必ず行うのですが、多少の圧迫感や窮屈さを感じてしまうこともあります。また、換気に関しても、塗装を行っている間は基本的に窓を締め切る必要があるので、十分に行えません。工事の期間(工期)が予定より延びてしまうと、これらの制限をその分長く強いられることになってしまうのです。

工事期間中は、この養生をしたままの状態になります。日本には四季があるため、季節ごとで工期の延びに与える影響が異なり、また工期以外のメリット・デメリットも存在します。そこで、ここからは塗り替えを季節の面から見ていきたいと思います。

3-1.春(3~5月)の場合  おすすめ度:◎

工期が延びにくいことと、過ごしやすさの面から、塗り替えにはおすすめの季節です。繁忙期のため工事を予定通りに始められないことが懸念されますが、早めに業者の方と話し合いを進めることで、工事を希望通りに始めることも十分可能です。

メリット工期が延びにくく、工事が予定通り進む

養生で窓を締め切っていても比較的過ごしやすい

デメリット繁忙期のため希望通りに工事を始められない場合がある

 3-2.夏(6~8月)の場合  おすすめ度:△

夏については、梅雨が訪れる6月~7月と気温の高い晴れの日が続く8月とで分けてみていきましょう。6~7月は、梅雨の影響で雨の日が続くため、工期が延びてしまいがちです。そのため、この時期の塗り替えは避けたほうが無難です。

メリット
デメリット工期が延びやすい

 

8月は、過ごしやすさを考えると、この時期の塗り替えは避けたほうが良いかもしれませんが、予定よりも早く工事が終了することが多いため、「どうしても工期を短くしたい!」とお考えの方には塗り替えに適した時期といえます。

メリット予定より早く工事が完了することがある
デメリット夕立などの突発的な雨により工期が延びることもある

換気が十分に行えず非常に過ごしづらい

3-3.秋(9~11月)の場合  おすすめ度:◎

春同様に工期、過ごしやすさの面からも塗り替えにはおすすめの季節です。

台風の時期を避けること、早めに業者との話し合いを行うことで、考えられるデメリットは回避できるかと思います。

メリット工期が延びることなく、予定通り完了することが多い

養生で窓を締め切っていても比較的過ごしやすい

デメリット時期によっては、台風の影響で工期を延ばさざるを得なくなる

繁忙期のため希望通りに工事を始められない場合がある

3-4.冬(12~2月)の場合  おすすめ度:◯

気温が低いことで工期が長くなりがちですが、過ごしやすさの面からは大きな問題もないため、工期を特に気にされない方はこの季節に塗り替えを行うのも良いかもしれません。また、石油ストーブなどを使用されている方は、換気を気にされるかと思いますが、安全を確保できる程度の換気は可能ですので安心してください。

メリット換気が十分に行えなくても比較的過ごせる
デメリット他の季節と比べて工期が長くなりやすい

霜や結露で工期を延ばさざるを得なくなる

5℃を下回ってしまうと工事自体が行えない

 

まとめ

今回は、外壁の塗り替え時期について、劣化症状と季節の面からご紹介しました。

劣化症状の面で一番危険なことは「放置し続けること」です。気になる箇所が見つかった場合は、そのままにせず、専門業者に診断を依頼しましょう。また、築10年というタイミングで診断依頼をすることも良いかと思います。

季節の面では、1年中塗装は可能ですが、それぞれの季節でメリット・デメリットがあります。各ご家庭で何を優先させるかは様々だと思いますので、塗装業者とも話し合い、自分たちに合った季節に行うと良いでしょう。

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