塗装工事に必要不可欠な「下塗り塗料」の重要性を徹底解説!

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木目のヨコ看板

インターネットで塗装について調べているときや、実際に見積もりをもらったときなどに目にすることがある「下塗り塗料」というワード。

塗装工事をご検討されている方の中には、「下塗り塗料って、塗装工事で本当に必要なの?」という疑問をお持ちの方は多いでしょう。もし可能なら下塗り塗料を使わずに、費用を下げたいとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、塗装工事において下塗り塗料は絶対に必要です。もし下塗り塗料を使わなければ不具合が発生するリスクが増大し、結果として塗装工事が失敗に終わってしまう可能性があります。

では、なぜ塗装工事で下塗り塗料を必ず使わなければならないのでしょうか。本記事では、下塗り塗料が塗装工事で果たす役割を詳しく説明し、なぜ必要なのかという疑問にお答えいたします。

さらに、下塗り塗料の費用相場、種類やおすすめ商品までを徹底解説。塗装業者がなかなか教えてくれない「下塗り塗料」について学び、塗装工事を行なう際の参考にされてください。

1.塗装工事で、下塗り塗料は絶対に必要!

そもそも下塗り塗料とは、塗装工事で最初に壁や屋根などに塗る塗料のことで、仕上げに塗る塗料とは違い乳白色や透明な色をしています。

塗装工事では、まず外壁のひび割れの補修や高圧洗浄をした後に、下塗り塗料を塗っていきます。その後にようやく上塗り(仕上げ)をしていくのですが、この時に下塗りを行なっていないと、どんなに高性能の塗料で仕上げても早い段階で剥がれてしまうなどの不具合が発生してしまいます。

そのため、塗装工事では下塗り塗料を塗るという工程は必要不可欠だと言えるのです。また、下塗りは外壁だけでなく、屋根やウッドデッキなどの木部、鉄製の手すりなどを塗装する際にも、不具合を防ぐために必要です。

それではなぜ、下塗り塗料を塗らないと不具合が発生してしまうのでしょうか。

その理由とは、下塗り塗料が外壁塗装を成功させるために必要な様々な役割を果たしてくれるからです。

下塗り塗料が果たす主な役割について、次の章で詳しく解説させていただきます。

 

2.下塗り塗料が果たす4つの役割をご紹介

前章でも触れた通り、下塗り塗料は様々な役割を果たします。そしてそれらは全て、塗装工事を行なう上でとても重要な要素です。ここでは、下塗り塗料の主な役割を4つご紹介させていただきます。

2-1.【役割①】外壁と上塗り塗料を接着させる

実は、上塗り塗料には接着力がほとんどなく、そのまま外壁に塗ってもすぐに剥がれてしまいます。そこで重要になるのが下塗り塗料。外壁と上塗り塗料を密着させる接着剤のような役割を果たすことで、上塗り塗料の密着性が高まり、早期で剥がれてしまうといった事態を防ぎます(下図参照)。

下塗り材 施工工程

 

【補足】

数年前に塗装工事を行なった外壁で接着効果を発揮させるためには、前回使用した塗料に応じて下塗り材を選定する必要があります。

例えば以前に伸縮性の高い塗料で塗装を行なっていた場合は、下塗り塗料にも伸縮性があるものを使わなければ、塗膜がひび割れてしまうなどの不具合が起きてしまいます。

外壁と上塗り塗料をしっかり密着させるために、前回の塗装工事で使用した塗料をご存知の場合は営業担当者に共有しておきましょう。

 

2-2.【役割②】傷んだ外壁に上塗り塗料が吸い込まれるのを防ぐ

下塗り塗料は、傷んだ外壁への「塗料の吸い込み」を止める役割も果たします。

新築から10年以上が経った外壁には大小様々なひび割れや欠損があるのですが、荒れてしまった表面はスポンジのように塗料を吸い込んでしまうので、上塗り塗料の機能を十分に発揮させ長持ちさせるために必要な「厚さ」をつけることが出来なくなってしまいます。その結果塗装面に色や艶のムラが発生してしまい、見栄えが悪くなるばかりか、塗装が薄くなっている箇所に不具合が発生してしまうこともあります。

下塗り塗料を使うことで、傷んだ外壁に塗料が吸い込まれるのを防ぐことができるため、上塗り塗料が外壁に吸い込まれることなく、色ムラ・艶ムラのない仕上がりにすることが可能です。

ただ、下塗り塗料の使用量が十分でないと、下塗り塗料が外壁に吸い込まれてしまい上塗り塗料が密着しなくなってしまいます。そのため外壁や屋根の劣化が激しい場合は、下塗り塗料を2回塗るなどの対策が必要です(下図参照)。

下塗りの量

2-3.【役割③】塗装の機能を向上させる

上塗り塗料と同じように、下塗り塗料にも様々な機能を持つものが存在します。代表的なものは「下地表面を固める機能」「防カビ機能」や「防サビ機能」、太陽熱を効果的に反射する「遮熱機能」などです。住まいの下地や周辺環境にあった下塗り塗料を組み合わせることで、塗装の効果を底上げさせることが可能になります。

2-4.【役割④】下地の色を隠すことで、仕上がりをキレイにする

下塗り塗料は現在の外壁色を覆い隠す「隠ぺい性」を持っているものもあります。例えば濃い色から淡い色に塗り替える場合、もとの外壁(下地)の色が透けてしまい、思った通りの色にならない場合もあります。そんな場合には、白色の下塗り塗料をたっぷり塗って下地の色を少しでも隠すことで、より綺麗な仕上がりにすることができます。

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3.下塗り塗料の費用相場

一口に下塗り塗料といっても、その金額は安いものから高いものまで様々です。そのため費用相場は一概には言えないのですが、1㎡あたり700~1,000円程度が相場になっています。

しかし、実際の塗装工事は塗装する面積によっても金額が上下するうえ、足場の設置や下地処理・高圧洗浄・上塗り・人件費などの要素が関わってくるので注意が必要です。また、選ぶ下塗り塗料の種類(グレード)によっても金額は変動します。

ちなみに、一般的な2階建て住宅(塗装面積合計:200㎡)の塗装工事の費用相場は80~150万円とされていますので、それを踏まえて業者の見積もりを比較してみることをおすすめします。

外壁塗装の費用相場や、下塗り塗料を含めた見積もりの事例などは次の記事でも詳しく解説されています。ぜひご確認ください。

外壁塗装の相場価格を知る方法

4.下塗り塗料の種類と、それぞれの使用場面

実は下塗り塗料には「シーラー」や「プライマー」など種類が存在しており、用途によって最適なものを使い分ける必要があります。

基本的には塗装会社が外壁・屋根の劣化状態などに合わせて最適な種類を選んでくれるのですが、見積もりで提示された下塗り塗料が本当に最適なのかをある程度把握することができれば、業者に確かな知識があるかどうかを判断することができます。

ここでは代表的な下塗り塗料の種類とその特徴、使用場面について解説いたしますので、ぜひご参考にしてください。

4-1.下地への吸い込みを抑える「シーラー」

シーラーという名前の由来が「接着する」「覆い隠す」という意味のSealという英語から来ている通り、密着効果を高めるだけでなく、傷んだ下地に塗料が吸い込まれるのを止める役割を果たす下塗り塗料です。下地の傷みが激しい場合はシーラーを2回塗るなどの対策を取ることで、上塗り材を確実に密着させることができます。

また、シーラーは大きく分けて「水性タイプ」「溶剤(油性)タイプ」に分類できます。水性タイプのシーラーは「エマルション型シーラー」とも呼ばれ、最も普及している種類といえます。水性であるため臭いが少ないことが特徴で、比較的劣化が少ない場合に用いられます。一方、劣化が激しい下地に使われることが多いのが溶剤タイプのシーラーで、臭いが強い代わりに吸い込み防止効果が高く、乾燥時間も水性に比べて短いのが特徴です。

4-2.金属にも使用できる「プライマー」

実は先に説明した「シーラー」と「プライマー」の違いは明確に定義付けられているわけではありません。そのため塗料メーカーによってはシーラーとプライマーを全く同じ意味で使っている場合もあり、シーラーと同様に密着効果を高め、下地への吸い込みを止めるために用いられます。ただ、プライマーとして販売されている塗料の中には錆止め効果を持つもの(錆止めプライマー)もあり、金属下地にはプライマーを使用するというのが一般的です。

4-3.劣化が激しい下地に適した「フィラー」

前述したシーラーとプライマーはサラサラの液体であるのに対し、フィラーは比較的ドロドロとした材質の、粉分を含んだ塗料です。

フィラーは基本的には凹凸模様の外壁に用いられることが多く、凹凸の激しい下地を平滑にならしたり、外壁に発生したひび割れが浮き出てこないように覆ったりする役割を果たします。

シーラーやプライマーに比べて厚く塗る必要があるため、ローラーは通常の2~3倍厚く塗ることができる砂骨ローラーと呼ばれるものを使います。

また、フィラーは粘り気のある材質であるため、外壁の表面に模様や柄をつけるために厚く塗られることもあります。

4-4.その他の下塗り塗料

これまで紹介した3つのほかにも、下塗り塗料には様々な種類があります。ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。

  • 微弾性フィラー

凹凸や段差のある面を滑らかにしたり、下地への塗料の吸い込みを抑えたりする効果を持ちます。また、硬いゴムのように伸縮性がある材質が特徴で、塗膜がひび割れに追従して伸びることが可能です。ひび割れからの水の浸入を防ぐことができるため、小さなひび割れが発生しやすい吹付け仕上げの外壁には特によく用いられています。

ただ、下地の傷みが激しい場合はシーラーを先に塗って吸い込みを完全に止めてからフィラーを塗装する必要があります。

  • バインダー

あまり傷んでおらず吸い込みの少ない外壁に用いられる下塗り材です。一般的には新築工事で使用される場合が多く、築10年以上が経過してからの外壁塗装で採用されるケースはほとんどありません。

  • サーフェイサー

シーラーなどの下塗り材と上塗り材の間に塗装する塗料です。シーラーを塗った後の下地の微調整や密着性向上といった効果があるため、傷んでいる下地にはシーラーと一緒に下塗り材として用いられることもあります。

 

本省で説明した代表的な下塗り塗料の種類を、一覧表にまとめました。ぜひご参考にしてください。

種類 使用場面 特徴
シーラー 傷んだ下地全般 傷んだ下地に塗料が吸い込まれるのを防ぐ
プライマー 傷んだ下地全般、金属下地 傷んだ下地に塗料が吸い込まれるのを防ぐ、錆止め効果を持つものもある
フィラー 劣化の激しい下地 ひび割れなどの劣化でデコボコになった外壁を平らにならす
微弾性フィラー モルタル外壁など シーラーとフィラー両方の性質を持つ、伸縮性がある
バインダー 新築工事など あまり傷んでいない下地に用いられる
サーフェイサー 下塗りと上塗りの間に塗る シーラーを塗った後の下地の微調整や密着性の向上ができる

5.代表的な下塗り塗料をご紹介

最後に、有力メーカーが取り扱っている代表的な下塗り塗料をいくつかご紹介します。業者に見積もりを依頼する際の参考にしてください。

また、2-1【補足】で説明した通り下塗り塗料と上塗り塗料には相性が存在するため、基本的には同一メーカーのものを組み合わせるのが望ましいとされています。使用する上塗り塗料によってはここで紹介する下塗り塗料が使えない場合もありますので、使用する塗料は業者と相談しながら決めることをおすすめします。

  • 日本ペイント パーフェクトサーフ

パーフェクトサーフ
画像出典:モノタロウ

大手塗料メーカー、日本ペイント製の下塗り塗料です。窯業系サイディングボードの塗装に適した下塗り塗料で、下地の隠蔽性に優れているため、濃い色から淡い色に塗り替えるときに最適です。

 

  • エスケー化研 水性ソフトサーフSG

水性ソフトサーフSG
画像出典:amazon

モルタル系の外壁に使用できる、密着力の高さが特徴の微弾性フィラーです。汎用性にも優れ、一般住宅からマンションなどの大規模改修工事など、幅広い用途で採用されています。

 

  • アステックペイント サーモテックシーラー

サーモテックシーラー
画像出典:株式会社アステックペイントジャパン

カラーベストなどの屋根材に使用する下塗り塗料です。遮熱機能を備えているのが最大の特徴で、太陽熱を効果的に反射するため屋根の表面温度の上昇を抑える働きが期待できます。

  • アステックペイント プレミアムSSシーラープライマー

プレミアムSSシーラープライマー
画像出典:株式会社アステックペイントジャパン

前述のように、下塗り塗料には前回の塗装工事で使用した塗料との相性によっては使えない場合もあります。特に硬い材質の「無機塗料」や「フッ素塗料」には通常の水性の下塗り塗料は付着しないケースが多いのが現状です。しかし、この下塗り塗料は環境に優しい水性塗料でありながら、無機やフッ素の下地にも問題なく使うことが可能です。

 

まとめ

本記事では、塗装工事を成功させるために欠かせない「下塗り塗料」について、その役割や種類、費用相場や代表的な製品までを解説してきました。

下塗り塗料の選定は、基本的には塗装業者があなたの住まいの状態に合わせて行なってくれます。とはいえ、「本当に信頼できる業者なのか」を判断するためには消費者自身が下塗り塗料についての情報を最低限知っておくべきなのも事実です。本記事で学んだ知識を活かして、満足のいく塗装工事を進めていきましょう。

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