屋根塗装は耐用年数×コストで考える!~一番賢い屋根塗装~

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屋根

普段めったに上がることのない屋根は、家の中で最も目が行き届きにくい部位。
だからこそ、せっかく施した塗装を何年維持できるか、つまり耐用年数が外壁以上に気になります。
しかし、耐用年数ばかり気にしていると、工事費用が予算を超えてしまうことも。

そこで考えたいのが「耐用年数×コスト」のバランスです。
満足のいく耐用年数を叶えつつ、予算も範囲内で抑えるにはどんな工事プランを選べばいいのか、かしこい選択の仕方を見ていきましょう。


1. 屋根塗装と“耐用年数”

さて、そもそも「耐用年数」とは正確には何のことなのか、確認しておきましょう。

◎ 耐用年数とは
屋根塗装・外壁塗装における耐用年数は、塗料の機能・効果が十分に発揮できる目安の期間を指す。

 

例えば、防水性を持った塗料で耐用年数が10年とすると「塗装してから約10年間は防水性を維持できますよ」と、塗料メーカーが仕様として公表していることになります。

1-1. 塗料の特長と耐用年数

塗料は、原料として使用している樹脂のちがいで機能・効果、そして耐用年数が変わります。ここで、主な塗料の種類と耐用年数を見てみましょう。
あなたが自宅の屋根に求める効果や耐用年数は、どの塗料でしょうか。

塗料の種類特長(メリット)耐用年数デメリット
アクリル樹脂系塗料汚れやすく耐用年数が劣るが、建物の耐用年数を考えず、短期間でほかの色に塗り替える場合に適している。約3~5年耐久性が有効な間は防水性があるが、外壁の保護目的には不向き。
ウレタン樹脂系塗料防汚性・施工のしやすいさに優れている。止水やひび割れ防止の注入剤としても機能する。約5~7年耐用年数が劣るので長期的な外観維持には不向き。
シリコン樹脂系塗料耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富。約7~10年次の塗り替え時期までの十分な耐久性がなく、長期的な保護には不十分。
フッ素樹脂系塗料塗膜の寿命が非常に長い。雨筋などによる汚れを防止し、外観の美しさを保つ。約10~15年価格が高め。塗膜も硬いものが多く、ひび割れしやすい。
無機塗料無機であるガラスを塗料に混ぜ込むことで超耐久性を実現した塗料。屋根など劣化が激しい部位に使うことが多い。約10~15年価格が高め。塗膜も硬いものが多く、ひび割れしやすい。
ピュアアクリル塗料高耐久性・高弾性・防水性に非常に優れている。約10~15年トータルメリットは大きいがコストが高め。純度の高い樹脂を使用した水性塗料のため、冬場の施工では工期がかかる。
光触媒塗料塗るだけで太陽光や雨などの自然の力できれいになるセルフクリーニング効果がある。約10~15年コストが高め。光が当たらない箇所では効果が薄くなる。塗膜が硬いため、モルタル外壁には不向き。

1-2. 屋根材の特長と塗り替え時期

次に、戸建住宅で使われる主な屋根材の特徴と、塗り替え時期の目安を見てみましょう。
あなたの自宅の屋根材は、何年くらいで塗り替え時期を迎えるのでしょうか。

屋根材特長塗り替え時期の目安よく起こるトラブル
スレート瓦セメントと石綿を85:15の割合で混合して作られた厚さ4.5mmの薄い瓦。

日本瓦に比べると、軽量で施工しやすい。施工後20年を過ぎた頃から下地の板(野地板)が傷みはじめる。

約7~8年カビ・苔の発生、ひび割れ、塗膜の劣化、塗膜の剥離
セメント瓦セメントと川砂を重量比1:2~1:3で固練りに混ぜたモルタルを型に入れて成形した瓦。

陶器瓦と比べて均一性に優れ、座りが良く一定した並びになる。塗料で着色するので、どんな色にもすることができる。瓦の中では軽量なので災害等には強いが、紫外線・風雨・温度変化等で塗膜の劣化が進行すると素材のセメントの劣化も早くなる。

約7~8年カビ・苔の発生、ひび割れ、塗膜の劣化、塗膜の剥離
金属屋根鋼板類(鉄)と、銅板・アルミニム・ステンレス等の非鉄金属がある。一般に鋼板類は強度を持ち、非鉄金属は耐食性に優れている。軽量・防水性、加工性に優れ、標準の耐用年数は10年~20年と言われているが、劣化症状として色あせやサビが主にあるため、7年~10年でメンテナンスが必要になる約7~10年錆の発生、色あせ、釘の浮き、繋ぎ目の外れ

2. 屋根塗装と“コスト”

つづいて、屋根塗装におけるコストのお話をします。
つい塗料の価格にばかり目が行きがちですが、「耐用年数×コスト」のバランスを実現するには、コスト面ではどんな選択肢や考え方があるのでしょうか。

2-1. 塗装と葺き替え~状況と選択で変わるコストパフォーマンス~

「塗装と葺き替え、どっちのほうがコスパがいいの?」というお悩みを耳にすることがあります。
たしかに、数年ごとに塗り替えが必要な塗装よりも、屋根材ごと新品にしてしまう葺き替えのほうが、多少コストはかかっても長持ちしそうなイメージがありますね。

◎ 屋根葺き替え
雨漏りや下地の腐食が進んでしまった場合の屋根メンテナンス。既存の屋根材を撤去し、下地材の補修または取り替えを行い、新しい屋根材を設置する。

 

このとおり、葺き替えというのは、屋根の劣化がかなり深刻な状態で、塗装では解決できない場合に採用されるメンテナンス方法です。
ただ、葺き替えとなると、屋根材をすべて取り替えるので材料費が高くなる上に、撤去した屋根材の処分費も考えなくてはなりません。
また、工事期間が塗装よりも長くなるため、職人の人件費もその分増えます。

屋根の劣化状態がそこまで深刻でない場合は、塗装でも耐用年数・コストともに十分満足のいくメンテナンスができます。劣化状況に応じたメンテナンス方法を選択することが、結果的にコストパフォーマンスにつながるのです。

【参考】こんな劣化は葺き替えを検討しましょう

(1)  屋根材の破損

屋根材の表面塗膜が機能が失われ、屋根材自体に水分が染み込み、割れや反りなどの劣化が発生。屋根材の表面劣化が著しく、塗装できない状態。

 image001
(2)下地の傷み

屋根材自体には大きな劣化はないものの、野地板や防水シートなどに腐食が発生している状態。屋根裏に多くの雨漏りがある可能性がある。

 image002

2-2. 屋根塗装は外壁といっしょにするとお得

屋根塗装は、外壁塗装と同じタイミングで工事をするとお得です。
いちばんの理由は「足場代」。工事の際には家の周囲に足場を建てますが、これにはきちんと「足場代」という費用がかかります。
外壁塗装をする際の足場代が、平均的な大きさの家の場合で約15万円前後。外壁塗装で足場を建てたときに、屋根もいっしょに塗装してしまうと足場代がそのまま節約になるのです。

ただ、この場合「外壁塗装をするときに、屋根はまだ塗装しなくても大丈夫そうだったら?」と思いますよね。
屋根も外壁も、新築から約10年前後で最初の塗り替え時期を迎えることが多いので、外壁塗装を検討するときは業者に屋根も診てもらい、同時に屋根塗装もしたほうがいいか検討することをおすすめします。

3. 耐用年数×コスト別おすすめ屋根塗装プラン

「耐用年数×コスト」のバランスを重視した工事プランの例をご紹介します。

※屋根・外壁を同時に塗装した場合の屋根塗装の参考価格です。
※材料費と施工費が含まれます。 ※足場代は含まれていません。

◎ 定期的な塗り替えメンテナンスを計画している方に

「耐用年数7~10年」×「お手頃ごろ価格」=シリコン塗装

(屋根塗装面積80㎡で約30万円前後)

シリコン樹脂系塗料は機能と価格のバランスが取れているので、屋根材の塗り替え時期にあわせて、定期的な塗り替えメンテナンスを計画している方におすすめです。

◎美観重視。家を長く、美しく保ちたい方に

「耐用年数10~15年」×「ちょっとお高め」=フッ素塗装

(塗装面積80㎡で約40万円前後)

塗膜の寿命が非常に長く、1回の塗り替えで長く家を保護することができる上に、ツヤ消しが可能なため、高級感のある落ち着いた意匠を実現できます。

◎ 耐久性重視。塗り替え回数を抑えて、生涯コストを削減したい方に

「耐用年数10~15年」×「ちょっとお高め」=無機塗装

(塗装面積80㎡で約40万円前後)

コストは高くなりますが、劣化の激しい箇所によく使われるほどの超耐久性を持つことから、特に屋根塗装には最適です。

まとめ

屋根塗装は、大切な家を長く守るために行うもの。やはり「安かろう悪かろう」ではいけません。「耐用年数×コスト」のバランスを考えて、無理のない予算で長く家を守るプランを選びましょう。

1.塗料は、原料として使用している樹脂のちがいで機能・効果、そして耐用年数が変わる。
「自宅の屋根に求める効果や耐用年数で塗料を選びましょう」

2.屋根材には塗り替え時期の目安がある。
「自宅の屋根材は何年で塗り替え時期を迎えるのか確認しましょう」

3.屋根の劣化状態が深刻な場合は、葺き替えという手も。
「屋根の劣化状態に応じて、メンテナンス方法を選びましょう」

4.「耐用年数×コスト」のバランスを重視した工事プランで、かしこい屋根塗装をしましょう。

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