グレー(ねずみ色、灰色)は、外壁塗装の人気カラーです。

外壁塗装でグレーが人気なのは、
・汚れや経年劣化が目立たない
・シンプル・モダンな印象を演出できる
・周辺環境と調和しやすい(悪目立ちすることがない)
といった理由があります。このあたり本章で詳しく解説いたします。

この記事では、
・実際にグレーで外壁塗装をした住まいの写真(施工事例)
・「グレーの塗料」選びの知識
・オシャレな配色(色の配置)方法
などについても詳しく解説してまいります。

グレーの外壁塗装を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

1.[住まいの写真]グレーで外壁塗装をすると、どんな仕上がりに?

「グレーで外壁塗装をすると、どんな仕上がりになるのか」が気になっている方は少なくないでしょう。
以下、グレー×外壁塗装の施工事例をご紹介します。

■グレー×外壁塗装|施工事例(写真)

▼グレーで外壁塗装をするかどうか迷っている方
施工事例をチェックすることで、グレーの外壁塗装が好みかどうか、イメージしていた通りなのかなど、見えてくることもあるはずです。

▼グレーで外壁塗装することを具体的に検討している方
グレーで外壁塗装をするにしても、たとえば「明るいグレー or 暗めのグレー」「外壁全面をグレーにする or 2色で塗り分ける」などによって、仕上がりは大きく変わります。このあたりのイメージをもたないまま、なんとなく外壁塗装を進めてしまうと、「仕上がってみたら、思っていた感じと違った…」ということになりかねません。
そのため、グレーで外壁塗装することを具体的に検討している方は、様々な施工事例をチェックして、理想の仕上がりのイメージをもつところからはじめるのがオススメです。「白に近いグレーにしたい」「全面グレーに」など、イメージが具体的であるほど、納得の外壁塗装ができることは間違いありません。

 

2.外壁塗装でグレーが人気の理由

外壁塗装でグレーが人気なのには、以下の理由があります。
グレーで外壁塗装をするか迷っている方は、以下の「グレーが人気の理由」も参考に検討してみてください。

●汚れや経年劣化が目立たない
グレーの外壁は汚れが目立たちません。なぜ汚れが目立たないかというと、グレーは白と黒の中間色であり、砂ぼこりや排気ガスなどの汚れも同じく中間色だからです。黒や白の外壁が汚れた場合と、グレーの外壁が汚れた場合、どちらが汚れが目立つかを想像してみると、わかりやすいかもしれません。
また、グレーの外壁は、汚れが目立たないのと同じ理由で、チョーキング(手で触ると粉状のものが付着する状態)や色あせなどの経年劣化も目立たちません。

シンプル・モダンな印象を演出できる
“グレー”という色には、シンプル・モダン・都会的・クール・重厚感といったイメージがあるため、グレーで外壁塗装をすると、こうしたイメージの外観を演出できます。

●周辺環境に調和しやすい
住まいの外観は、その地域の景観の一部でもあります。そのため、外壁塗装の色を選ぶ際には、“その地域に調和する色かどうか”という視点も必要です。その点、グレーはどんな景観にも調和する色のため、こうした心配は無用。グレーで外壁塗装をして、その地域の中で悪目立ちしてしまうことは、まず考えられません。

 

▼ベージュも外壁塗装の人気カラーです。

外壁塗装の人気色ベージュ|施工事例&オシャレな配色を紹介!

3.「グレーの塗料」選びに失敗しないために!押さえておきたい知識

グレーの塗料を選ぶにあたり、押さえておきたい知識をご紹介します。

3-1.“グレー”という色はたくさんある

ひと口にグレーといっても、黒に近いグレー、白に近いグレー、濃いグレー、薄いグレーなどなど、様々なグレーがあります。

当然、どんなグレー色の塗料で外壁塗装をするかで仕上がりの印象は変わります。
そのため、グレーの塗料を選ぶ時には、グレーの色味にまでこだわって選ぶのがオススメです。

ちなみに、選ぶグレーの色味を間違ったかも…?と感じている人の失敗談としてよくあるのが、
「仕上がってみたら、なんだか地味に感じる」
「塗装したばかりなのに、薄汚れて見えるような気がする」
というもの。

色の感じ方は人それぞれのため、グレーの色味の良し悪しを一概に言うことはできませんが、上記のような失敗談もあることを頭に入れて、どんなグレーにするのが良いか慎重に検討するのが良いでしょう。

[参考]塗料製品によって、ラインナップしているグレー色は異なる

知識として押さえておいていただきたいのは、「塗料製品によってラインナップしているグレーの色は異なる」ということです。たとえばA塗料製品の明るいグレーの色をB塗料製品はラインナップしていない、というのは珍しいことではありません。

そのため、明確に使用したいグレー色のイメージがある場合は、塗料の提案を受ける前に塗装業者に伝えておくのがオススメです。事前に伝えておけば、そのグレー色をラインナップしている塗料製品を提案してもらえます。

すでに提案段階に入っており、「塗装業者から提案された塗料の中に、イメージしていたグレーがない」という場合には、改めて塗装したいグレー色を伝えて、別塗料を提案してもらうと良いでしょう。

3-2.同じグレー色でも塗装する外壁材によって印象は変わる

グレー色の塗料を選ぶときには、“住まいの外壁材に塗装をしたときに、どう見えるか”まで考える必要があります。なぜならば、全く同じグレー色でも、塗装する外壁材によって仕上がりの印象が変わることもあるためです。

以下、グレーで塗装をした窯業系サイディング、金属サイディング、モルタルです。
塗装しているグレーの色は全く同じではありませんが、外壁材によって受ける印象が異なることは掴んでいただけるのではないでしょうか。


・窯業系サイディング


・金属サイディング

モルタル 壁
・モルタル

「我が家の外壁材に目ぼしいグレー色を塗装するとどんな感じになるのか、うまくイメージできない…」という場合には、
・(住まいの外壁材と)同じ外壁材の施工事例をチェックする
・(住まいの外壁材と)同じ外壁材の色見本を用意してもらう
・実際に住まいの外壁材に試し塗りをしてもらう
といった手があります。
このあたり、塗装業者に相談をしてみてください。

4.オシャレな外観にするためには「配色」にまでこだわるべし

オシャレな外観に仕上げるためには、配色(色の配置)の知識が必要不可欠です。この章では、外壁塗装をするうえで押さえておきたい配色の知識をご紹介します。

4-1.外壁塗装×グレーの代表的な配色パターン

外壁全面をこだわりのグレーで塗装するのも素敵ですが、グレーと他色で塗り分けるのも、また違った魅力があります。

以下、グレー×外壁塗装の代表的な配色パターンをご紹介します。
配色を考える際に、ぜひご活用ください。

●外壁全面をグレーに
外壁全面をグレーで塗装するパターン。

●上半分 or 下半分だけグレーに
外壁の上半分もしくは下半分をグレーにして、もう半分を他色にするパターン。


画像出典:プロタイムズ東千葉店

●外壁の大部分はグレー、部分的に別色を取り入れる
外壁の大部分をグレーに、アクセント的に一部を他色で塗装するパターン。


画像出典:プロタイムズ金沢駅西店

4-2.外観の印象は、外壁・屋根・付帯部の色の組み合わせで決まる

住まいの外観の印象は、外壁だけでなく屋根や付帯部との色の組み合せで決まります。
そのため、せっかくこだわりのグレー・配色で外壁塗装をしても、屋根や付帯部との色の組み合わせがよくないと、「外観全体で見ると微妙…」といったことになりかねません。

そこで、「外壁をどんなグレーで塗装するか」「配色をどうするか」を考えるときには、
・外壁だけ塗装する場合⇒「屋根や付帯部と組み合わせると、どう見えるか」
・屋根や付帯部も塗装する場合⇒「外壁をグレーにするならば、屋根や付帯部を何色にするのが良いか」
についても、しっかり検討することが重要となります。

屋根塗装の色選びに迷ったら!よく使われる色人気ランキング

4-3.[参考]グレーと相性の良い色

ずばり、グレーと相性の良い色は多数あります。
以下、グレーと相性の良い色の組み合わせをご紹介します。「外壁をグレー×他色で塗装したい」という方はもちろん、屋根や付帯部との色の組み合わせを考えるときにも、ぜひ参考にしてください。

【グレーと相性の良い色】

相性の良い2色の組み合わせには、
・グレー×黒
・グレー×白
・グレー×ネイビー
・グレー×ベージュ
などがあります。

また、クールカラーであるグレーは同じクールカラーのグループ色を選ぶことで、色彩の調和がとれた、まとまりのあるカラーコーディネートができます。

※グレーの色味によって、相性の良い色が異なります。
※上記以外にも、相性の良い色の組み合わせは多数あります。気になる色の組み合わせがある場合には、塗装業者に相談をしてみてください。カラーシミュレーション(5-1)で確認してみるのも良いでしょう。

 

5.塗料選びで活用したい2つのツール&使い方

納得のグレー色の塗料や、理想の配色を選り抜くのに役立つ2つのツール「色見本」と「カラーシミュレーション」の使い方等をご紹介します。

5-1.色見本

各塗料製品の色を確認できる「色見本」。
たとえば「A製品のグレー色はどんな色?」という時、この色見本で確認をするのが一般的です。

色見本はポイントを押さえて使用することが重要です。ポイントを知らなかったために、「色見本で見たグレー色と、実際に外壁に塗装したグレー色の印象が違う…」という後悔を抱えてしまう人も、実は少なくありません。

[色見本を使用するときのポイント]

●ポイント① A4サイズ以上の色見本を用意してもらう
色見本は、できるだけ大きなサイズのものを用意してもらいましょう。目安としてはA4サイズ以上がオススメです。
なぜ大きなサイズの色見本が良いかというと、色の印象は大小で変わるためです。大きい面積で見ると(小さい面積で見たときと比べて)、鮮やかな色はより鮮やかに、明るい色はより明るく、暗い色はもっと暗く感じます。そのため、小さい色見本でしか色の確認をしていないと、外壁に塗装した色を見たときに「なんだかイメージしていた色と違う…」ということが起きてしまう可能性があるのです。

●ポイント② 色見本は屋外で確認する
色見本は屋外で確認をしてください。なぜならば、室内と屋内とでは色の見え方が異なることがあるためです。特に、蛍光灯などの明かりの下では、かなり違って見えるはずです。実際に塗装する外壁も屋外にあるため、色見本も屋外で確認をするのが間違いありません。
また、時間帯(朝・昼・晩)や天候(晴れ・雨・曇)などによっても、色の見え方は変わります。そのため「絶対に色選びに失敗したくない」「色には相当こだわりがある」といった方は、時間帯や天候の違うタイミングで色見本を確認するのもオススメです。

外壁塗装で色見本をチェックする時に注意すべきポイント

5-2.カラーシミュレーション

カラーシミュレーションとは、いわば住まいの色の試着。カラーシミュレーションをすることで、塗料パンフレットや色見本ではわからなかったことが見えてくることも少なくありません。

カラーシミュレーションを活用すると、
・気になるグレー色
・気になる色の組み合わせ(外壁の配色、屋根・付帯部との色の組み合わせ)
で塗装をすると住まいの外観がどんな風に見えるかを確認することができます

そのため、
「2つのグレー色で迷っている」
「気になる色の組み合わせがいくつかある」
など、いくつかの色候補で迷っているときも、塗装後の外観イメージを比較できるカラーシミュレーションが有効です。

※カラーシミュレーションをやってみたい場合は、塗装業者に相談をしてみてください。現在、多くの塗装業者がカラーシミュレーションのサービスを提供しています。

【外壁の試着】外壁のカラーシミュレーションをしてみよう!

まとめ

グレー(ねずみ色、灰色)は、外壁塗装の人気カラーです。

1章では、実際にグレーで外壁塗装をした住まいの写真(施工事例)をご紹介しています。
「グレーで外壁塗装をするかどうか迷っている方」は施工事例をチェックして、グレーの外壁塗装が好みかどうか、イメージしていた通りなのかなどを探ってみてください。「グレーの外壁塗装を具体的に検討している方」は、様々な施工事例をチェックして、理想の仕上がりのイメージをもつところからはじめるのがオススメです。イメージが具体的であるほど、納得の外壁塗装ができることは間違いありません。

さらに、この記事では、
・「グレーの塗料」選びの知識(3章)
・オシャレな配色(色の配置)方法(4章)
・塗料選びで活用したい色見本・カラーシミュレーションの使い方(5章)
など、グレーの外壁塗装を成功させるために押さえておきたい情報もまとめてご紹介しておりますので、ぜひ、参考にしてください。