雨漏りの調査方法から業者の選び方までをすべて解説

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雨漏り天井

「訪問営業がやってきて、このままだと雨漏りの危険がありますよ!と言われたけどそれは本当だろうか?」「何度修理しても雨漏りが再発してしまう、どうしてだろう?」「きちんとした業者に依頼して雨漏りを止めたい」そんなお悩みを抱えていませんか?

雨漏りは、雨水が浸入している箇所を特定し、そこを塞いだり新しい素材に交換したりすれば止めることができます。

しかし、実は雨漏りの原因を特定することが非常に難しいのです。雨漏りの原因は多種多様で、原因箇所の真下に雨漏りが発生するというわけではありません。プロでも原因箇所の特定は骨を折る作業になります。

とはいえ、原因箇所がわからないまま、やみくもに修理を行なっても、雨漏りが止まらないどころか、別の場所から雨漏りが発生するなど症状が悪化する場合もあります。

つまり、経験豊富で雨漏りに関する専門知識のある業者に雨漏りの調査で原因を特定してもらうことが雨漏りを止める一番の近道といえます。

この記事では、雨漏りの基礎知識から調査方法、業者の選び方、安く雨漏りを修理できる方法までご紹介いたします。雨漏りに関する知識を少しでも持っていれば、依頼先の業者が本当に腕のいい業者なのか判断するのに役立ちます。ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1. 雨漏りに関する基礎知識

1-1. 雨漏りが引き起こす悪影響

雨漏りしている場合、これによる湿気・水分が起因して、まず躯体の木造部分が腐食しはじめます。湿った木材はシロアリの大好物。ただでさえ耐久性が弱まっているところに、シロアリが木材を食い散らかしてしまえば劣化はあっという間に進みます。最悪の場合、膨大な費用をかけて補修が必要になる可能性があります。

また、湿気の多い場所ではカビも発生しやすくなります。建物だけではなく、住人の健康や心にもダメージを与えるというところが厄介です。

カビが原因で引き起こす病気には、アレルギー疾患、感染症、カビ中毒などがあります。風邪のような症状なのに熱もなく咳ばかり出るといった症状が多く見られます。

1-2. 雨漏りの原因

「雨漏り」と聞くと、屋根をイメージしがちですが、現在は屋根材や施工技術が進化したため、屋根ではなく外壁や窓のサッシ、壁を貫通する給排水管などの隙間から水が浸入するケースも見られるようになりました。

もちろん、屋根から雨水が進入する可能性がゼロというわけではありません。屋根から雨水が浸入したケースでは、どこをつたって室内まで達したのかが判断がしにくく、一概に雨漏りしている箇所の真上が問題のある箇所だともいえないこともあります。雨漏りではなく「漏水」や「結露」が原因だったというケースもあります。

よくある雨漏りの原因5つをまとめてみました。普段から見える範囲でチェックしておくと、もしものとき安心かもしれません。

劣化状態によっては原因箇所が複数ある場合も考えられます。

・屋根瓦の割れた部分から

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経年劣化もしくは台風・地震による外的要因から、屋根のスレート瓦のヒビ割れ、漆喰の崩れ、瓦のずれなどから雨漏りが発生します。

・ベランダの防水塗膜のヒビ割れから

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ベランダの防水工法が塗膜防水(塗料で行なう防水工事)の場合、人の出入りによって擦り切れ、ヒビなどのダメージが屋根や外壁よりも早く現れる傾向があります。加えて、排水口が詰まっていると雨水が流れず、ヒビから雨水が浸入し雨漏りに繋がります。

・サッシ枠と外壁防水シートの隙間から

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通常は外壁をつたって流れていく雨水が、経年劣化によって発生したヒビ割れや縮んだシーリングの隙間から浸入します。そのような浸入を防ぐためにサイディング/モルタル外壁の裏面には、外壁防水シート[透湿防水シート(サイディング外壁)、アスファルトフェルト(モルタル外壁)]がはられています。しかし、施工不良や経年劣化によってサッシ枠とシートの間に隙間ができていると、そこから建物内部へ雨水の浸入を許すことになります。

・給排水管から

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給排水管もサッシ枠と同じように、外壁と防水シートを貫通しているためそこに隙間があると雨水が浸入してしまいます。

・天窓から

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建材・施工技術が進化して雨漏りがしにくくなってはいますが、それでも通常の窓と比較すると雨漏りの原因になりやすい箇所といえます。

1-3 雨漏り調査は業者に依頼?自分でチェック?

定期的にプロに雨漏り調査を依頼するのがベストです。

原因を特定するのが難しいということもありますが、屋根など普段全く見ないような箇所も見る必要があるからです。

早い段階で雨漏りを発見できれば修理費も安くなります。

もしすでに天井や壁のクロスなど室内に雨漏りの症状が出ている場合は、かなり劣化が進んでいますので至急業者に依頼しましょう。

どんなタイミングで調査を依頼すればわからないという方は下記の項目を自分でチェックしてみてもいいでしょう。

2階や3階は危険ですので見える範囲でチェックを行ない、一つでも気になったら業者に診断を依頼しましょう。

【外観】

・スレートや瓦にヒビが入っている、ずれている

・コーキングが剥がれている

・棟板金が浮いている

・外壁が色あせて(変色して)いる

【内装】

・天井や壁のクロスが浮いている

・押入れ(クローゼット)の中にカビが発生している

・サッシや窓枠に水滴がたまっている

・最近カビ臭くなったところがある

・雨が降るとどこかから水滴の音がする

2.雨漏りの調査方法

一般的な調査方法である「目視調査」「散水調査」「赤外線サーモグラフィー調査」をご紹介します。

他にも特殊な機械を使って行なうものなどもありますが、腕の良い業者に依頼すれば、基本的に上記3つの調査方法で充分雨漏りの原因を特定することができます。

2-1. 目視調査

目安費用:無料~3万円ほど

雨漏り箇所を推測して、屋根に登ったり天井裏を覗いてみたり、雨水が浸入した形跡がないかを目で見て調査していく方法です。

「調査無料」など書いてある場合は、目視調査であることが多いです。費用がかかる場合もありますので、事前に費用とどんな内容なのか問い合わせて確認しておきましょう。

目視調査は検査員の経験・実績でその精度は違ってきますが、ある程度的確に目視で原因を特定できると、その他の散水調査や赤外線サーモグラフィー調査をスムーズに行なうことができます。

経験豊富で実績のある業者に依頼すれば、精度の高い調査を期待することができます。

2-2. 散水調査

目安費用:3~18万円ほど

(別途報告書作成費がかかる場合があります)

原因と考えられる箇所に実際に水をかけてみて、雨漏りの再現を試みる方法です。

目視調査よりも大掛かりで、手間も時間もかかりますが、できれば目視調査だけではなく散水調査もしてもらうといいでしょう。

腕のたしかな業者が的確に散水を行なえば、かなり高い確率で原因を特定できるからです。

原因箇所が屋根にある場合、足場の設置が必要になり費用がかさむ可能性があるので予め業者に確認しておきましょう。

水はお客様の水道からひいてくるケースが大半です。

再現が難しい台風などによる雨漏りには不向きです。

2-3. 発光液調査

費用:10万~25万円ほど

(別途報告書作成費がかかる場合があります)

発光塗料を混ぜた専用の検査液を雨水が浸入していると思われる箇所に流し込み、屋根裏から紫外線を当てて発光した箇所から浸入口を特定する方法です。

散水調査でおおよその原因箇所を特定した後、雨漏り箇所が複数考えられる場合によく用いられます。発光液の色を変えれば、原因箇所からどこへ染みだしているのかひと目でわかるからです。

基本的に検査液は退色・変色しない、数日で発光しなくなるものがほとんどですが、念のため検査前に退色・変色の心配がないか確認しておきましょう。もしものとき、保証があるのかどうかも確認しておくと安心でしょう。

2-4. 赤外線サーモグラフィー調査

費用:18万~35万円ほど

(別途報告書作成費がかかる場合があります)

建物を高感度赤外線カメラで撮影して検査する方法です。

業者によっては、散水調査の補助的な役割として使用しているところもあります。たとえば、建物内部に雨水は浸入しているものの断熱材が水を吸い込んで室内に何の変化もないと想定できる場合、赤外線サーモグラフィー調査を行なえば、温度変化で判断することができます。

他の調査と比較して高価なため、業者とよく相談し状態に応じて採用しましょう。

赤外線サーモグラフィー調査は、雨漏り箇所がサッシなど壁際だと考えられる場合に向いています。三脚を立てて撮影するので、お家の前に道路があったり角地に立地していたり、隣近所と5mほど離れているとなおいいでしょう。

周囲が建物に囲まれていたり、金属屋根のお家には不向きです。

 

●散水調査でも赤外線サーモグラフィー調査でも異常がない、でも雨漏りしている!

この場合は外壁には雨水の浸入口がないという結論に達し、屋上、ベランダ、バルコニーなどに原因があると推測できます。

ベランダの劣化状態や排水口が詰まっていないかなどを確認してもらうといいでしょう。

漏水や結露が原因のときもあります。水の使用がないときにメーターが回っている、普段と変わらないのに水道料金の請求額が上がったという場合は「漏水」である可能性が高いです。

寒いから、共働きで昼間に誰も居ないからと家を閉めきっている方は「結露」を疑ってみるものいいでしょう。就寝前に換気をして、水分の少ない外気と入れ替えると、結露が生じにくくなります。

3. 雨漏りを補修する方法

雨漏りを直す方法としては、自分でできる応急処置と業者に依頼して行なうものに分けられます。

3-1. 自分でできる雨漏りを補修する方法(応急処置)

・ブルーシートをかぶせる

・排水口をきれいに掃除する(水がきちんと流れるようにする)

・防水テープで雨水の浸入口を塞ぐ 等

ブルーシートや防水テープは劣化が早く、しばらく経って雨漏りが再発する可能性が高いです。一時的な応急処置と考えたほうがいいでしょう。

何を使うか材料にもよりますが、1万円以内での補修も可能です。はしごやブルシートを固定するために重しやひもなど、足りない道具も一緒に揃える場合はその分費用もかさみます。

高所での作業になるため、屋根に登るのが不安な方などは業者に依頼しましょう。劣化状況や範囲によって異なってきますが、2~3万円ほどで応急処置をしてくれます。

雨漏りの応急処置について知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

3-2. 業者に依頼する場合の修理方法

・浮いた棟板金をはずし、新しく打ち直す
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・ヒビ割れたスレートをコーキングで埋める、場合によっては新しいものに替える

 

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・割れた瓦を新しい瓦に交換する等

その他にも原因に合わせて、補修や交換を行ないます。

費用は劣化状況によって変わってきます。

安い場合シーリングのヒビ割れ補修で5万円ほどから修理をしてもらえますが、劣化が激しく外壁塗装も行なうことになった場合は100万円以上かかってきます。

雨漏り補修1~2万円など格安価格を提示している業者もいますが、雨漏り補修の費用はそれほど格安ではないため、応急処置であるケースが大半です。

必ず一時しのぎの応急処置なのか雨漏りを根本的から解決する補修なのか確認しておきましょう。

経年劣化で様々な箇所から雨漏りしている場合などは、屋根の葺き替えをした方が結果として安く済む場合もあります。

葺き替えにかかる費用は、おおよそ130万~160万円ほどです。

屋根の葺き替えについての詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

4.雨漏りの修理を安くできる方法

4-1. 台風など自然災害による雨漏りは火災保険を利用する

台風などの自然災害によって雨漏りが発生した場合、火災保険を利用して、実質0円で修理を行なうことができます。

火災保険に加入しているか、加入している場合はどのような条件で保険が降りるのか確認しておくといいでしょう。

火災保険についての詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

4-2. 築10年以下なら住宅瑕疵担保責任保険を利用する

新築購入で築10年未満であれば、住宅瑕疵担保責任保険を利用して、実質0円で修理を行なうことができます。

瑕疵担保責任保険とは、工事に瑕疵(不具合)が見つかった場合に補修費用などの保険金が事業者に支払われ無償で修理してもらえる制度です。

瑕疵担保責任保険についての詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

5.優良業者の見分け方

業者に任せきりではなく、どのような調査を行なうのか、雨漏りの原因はどこなのか、原因に対してどのような工事を行なうのか納得するまで説明してもらうことがポイントになります。

専門知識を持った、腕のいい業者であればわかりやすく教えてくれるはずです。

場合によっては、「突風後に雨漏りがし始めた」「築10年もたたないのに雨漏りしてしまった、安く修理できないか」など質問をぶつけてみるのもいいでしょう。火災保険に加入しているかどうか確認してきたり、住宅瑕疵担保責任保険の説明をして安価で工事ができることを提案してきた業者は専門知識があるといえます。

その他にも、雨漏り修理の実績がどのくらいあるのか、雨漏りの原因特定に秀でた「雨漏り診断士」の資格を持っているかどうかなど、インターネットを利用してチェックしておくと安心です。

質問しても「大丈夫ですよ、おまかせください!」と曖昧な回答しかしない、「いま契約してもらえれば割引しますよ!」「いまかなり危険な状態で、このままだと雨漏りが発生しますよ」など契約を急かすような場合は依頼しない方が無難です。必ず「どうして安くなるのか」「どこが、どのような劣化状態だから危険なのか」など根拠を確認するようにしましょう。もしくは、他の業者以外にも調査を依頼し、比較してみるのもいいでしょう。

地域密着の施工店であるかも重要です。地域密着店は事務所・店舗が近いため、小回りがききやすく対応が早いです。また、地域密着の施工店は地域住民の評判、信頼が重要なので、何かあった場合もすぐに対応してくれるでしょう。

6.まとめ

いかがだったでしょうか。

雨漏りについて少しでも理解しておけば、必要以上に不安に感じることもなくなりますし、悪徳業者にひっかかりにくくなります。

覚えておきたいポイントをまとめておきましたので、しっかりおさらいしておきましょう。

  • 雨漏りの原因が必ずしも屋根というわけではない
  • 雨漏りの原因は多種多様で、プロでも特定が難しい
  • 普段からポイントを目視でチェックしておき、何か引っかかったら業者に診断を依頼するのが◎
  • 不安をやたらとあおって雨漏り工事を行なわせようとする業者には要注意
  • 雨漏りの原因が自然災害なら火災保険、築10年以下のお家なら瑕疵担保責任保険を利用して、実質0円で修理ができる
  • 優良業者を見極めるポイントは、どこがどのように劣化しているから雨漏りをしているのか、どのように修理するのか納得するまで聞くこと
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