マンション修繕で費用対効果の高い外壁塗装は?

マンションに住んでいますが積立金は潤沢ではありません。

10年に1回ほど大掛かりな外壁塗装などをしていますが、近ごろは多少値段が高くても長持ちする外壁塗装の広告をよく見かけます。

現在費用対効果の面で3つぐらいどんなやり方がよいのか教えていただければと思います。

A・M さん

A 専門家の回答

赤嶺雄一郎

赤嶺雄一郎

一級建築士、一級建築施工管理技士

一級建築士、一級建築施工管理技士、賃貸不動産経営管理士他 建築設計事務所勤務を経て、大手建設会社にて分譲マンションの大規模修繕工事を担当。長期修繕計画に基づく費用対効果の高い修繕計画の立案、設計監理業務を得意とする。

建物を塗装する目的は大きく分けて二つあります。一つ目は、建物を劣化因子(雨や二酸化炭素)から保護すること、二つ目は、美観の回復です。質問者様がお住まいの分譲マンションは定期的に外壁塗装が行われていることからも、修繕に対して非常に意識が高い管理組合様であると推察致します。

まず塗料は、以下の観点から大別されます。

・耐久性:アクリル系<ウレタン系<シリコン系<フッ素系
・機能性:躯体保護(防水型)、美観の回復・保持(低汚染型)
・希釈材:水を使用する水性系、塗料用シンナーを使用する弱溶剤系。
・荷 姿:一液型、二液型

分譲マンションに使用される塗料に求められる性能は、以下が挙げられます。
・居住者や作業員にとって安全であること
・10~15年ごとの塗替サイクルに合致したもの
・戸建と違い塗装範囲が大きいため、施工性が良く品質にばらつきが出にくいもの
・躯体保護と美観保持のバランスが良いもの
上記の観点から現在もっとも採用されているのが、「水性一液型シリコン塗料」です。

水性一液型であるため、安全で取扱いが容易且つ耐候性にも優れています。これをベースに防水性を向上させたい場合は防水型下塗り材に変更、美観保持機能を向上させたい場合は二液型の超低汚染タイプに変更することが可能です。

補足ですが、建築物は使用されている資材や工法によって「修繕周期」が異なります。外壁塗料のみを長持ちするものに変更しても他の部位との修繕周期が著しく異なれば、かえって効率の悪いものになる場合があるため、十分な注意が必要です。

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