フッ素塗料で塗装する前に必ず知っておくべき4つのポイント

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家の塗替えを考える時、どんな塗料を使えばいいのか迷いますよね。

安い塗料を使用して、安物買いの銭失いになるのも嫌だし、自分の家に見合わない高価な塗料を使う必要があるのかも悩むところ。

今回は、高耐久塗料の「フッ素塗料」を徹底解説します。フッ素塗料はどんなものか知りたい方も、自分の家にフッ素塗料が必要か判断したい方も、フッ素塗料はどのくらいの金額か確認したい方も。

この記事を読んで疑問を解消してください!

1. フッ素塗料を知ろう

1-1. フッ素塗料は耐久性の高い塗料

おうちの塗替えを検討している方なら一度は「フッ素塗料」という名前を聞いた事があるでしょう。
他の塗料に比べて価格が高価だけど、いったいなにがいいの?という疑問をお持ちの方もいるかと思います。
そのような方の為に、まずは、フッ素塗料の概要からご説明いたします。

【フッ素塗料とは】

蛍石

蛍石

・フッ素塗料は、蛍石を原料としたフッ素を配合した塗料

・「非粘着性汚れを弾く)」「耐薬品性(酸性雨に強い)」「低摩擦性(汚れが滑り落ちやすい)」「耐候性(紫外線に強い)」という特徴がある。

・フッ素塗料の樹脂は、炭素とフッ素の結合が非常に強固なので、紫外線破壊を受けにくい。

・耐久年数は約15年~20年弱(スタンダードなシリコン塗料で10年程度)

・身近な例として、フライパンやアイロンの焦げ付き防止など日常用品にも多く使われている。

・耐久性が非常にある為、短期スパンでの塗替えが難しい大型施設などに使用される。
東京スカイスリーはフッ素塗料によって施工されている(ルミフロンという塗料を使用)

フッ素塗料は非常に耐久性の高い塗料です。汚れが付着しにくく、付着した汚れを弾くという性質を持っている為、施工をすれば長年にわたって美観性を保てるでしょう。

1-2. フッ素塗料のメリット、デメリット

高耐久のフッ素塗料ですが、メリットもあればもちろんデメリットもあります。フッ素塗料の持つ二面性を理解したうえで使用を検討しましょう。

フッ素塗料メリット フッ素塗料デメリット
耐久性が高い

耐久性の非常に高い塗料であり、短期スパンでの塗替えが難しい大型商業施設などに使用される。

追従性に劣る

耐久性は非常に高いが、塗膜が他の塗料に比べて固い。横に伸びる力が弱い為、外壁のヒビと共に割れてしまう事がある。

耐用年数が長い

15年~20年の期間、耐久性と耐候性を保持する事ができる。耐用年数が長い為、塗替え回数を減らし生涯的に見ると、フッ素塗料で家を塗った方がコストパフォーマンスが良い場合もある。

コストが掛かる

まだ一般戸建住宅の塗替えにおいて普及がされていないので、価格は一般的なシリコン塗料のおよそ2.5倍~3倍。

撥水性に優れている

汚れや水を弾く撥水性という性質をもっている。長年にわたって美観性が保たれる。

 2回目の塗替えで注意が必要

撥水性の性質から、2回目の塗替えの際、塗料を弾く恐れがある。フッ素対応の下塗り材を使用する必要がある。

 

1-3. 代表的な塗料メーカーが販売しているフッ素塗料

そんなに良い塗料なら、フッ素塗料を使ってみたい!とお思いの方もいるかもしれません。
ですが、いざフッ素塗料を使おうと思った時悩むのがフッ素塗料の種類の多さです。
様々な塗料メーカーからフッ素塗料が販売されている為、どれを使えばいいのか迷ってしまうでしょう。

そんな時にはどのような基準で選べばいいのか、自分の中で指標を決めてみましょう。
今回は「価格」「認知度」「耐久年数」「柔軟性」など様々な基準で比較をしてみます。

まず、代表的なメーカーが販売しているフッ素塗料を取り上げてみました。下のグラフを見てみると、1缶あたりの金額にもかなり差があるのが分かります。

プレゼンテーション1

1-4. フッ素塗料を使用すべき部位

次に、住宅のどこにフッ素塗料を塗るべきか説明をします。フッ素塗料は、塗料の中でも高価な部類の塗料です。
家を丸ごとフッ素塗料で塗ると予算をオーバーしてしまうという方は、欲しい効果に合わせて施工する場所を決めても良いでしょう。

■一番オススメなのは屋根!

屋根上塗り②

・屋根は住宅の中でもっとも劣化のしやすい部分。住宅の中で、紫外線や雨水にもっとも当たる場所。
・屋根は確認のしにくい部位なので、どのくらい劣化しているのかも分かりにくく、気付かぬうちに劣化が進んでいる事が良くある。
・フッ素塗料を施工すると、耐候性という性質で住宅を紫外線から守る事ができる。
・耐久性がシリコン塗料などスタンダードなものに比べて高いので、より長く家を健康なままで保てる。

屋根は特に傷みやすい部位なので、フッ素塗料でしっかりと保護をすると良いでしょう。

■美観性を求めるなら壁!

外壁塗装

・フッ素には油脂性の汚れを弾く性質がある為、壁に施工すれば住宅を長年綺麗なまま保つ事ができる。
・フライパンに使用される「テフロン加工」にもフッ素樹脂が使用されている。
・紫外線に強い為、他の塗料に比べて退色やチョーキングといった劣化の発生も起きにくい。

家を綺麗なまま保つなら、フッ素塗料で汚れを寄せ付けない家にするのが良いでしょう。防水性の高い塗料で屋根を、撥水性の高いフッ素塗料で壁をなど、用途によって使い分ける事でコストを下げる事もできます。

■安い塗料を使うと余計にコストが掛かる付帯部!

破風木部専用

付帯部とは、雨どいや破風、幕板など壁や屋根の他に住宅を構成する部分で、それぞれの部位に役割があり、雨水を遮ったり、屋根に落ちた水を地面まで流す導線としての役割があります。
付帯部は木材や塩化ビニルなどで作られているのが一般的で、工場から出荷される際はウレタンやアクリル塗料などで簡易的な塗装がされていますが、10年弱で初期の塗装は劣化して効果を失います。
リフォーム会社や塗装店の中には、金額を抑える為に、壁や屋根は高耐久の塗料、付帯部は安価なウレタン塗料での施工を提案する事もあります。

壁や屋根をフッ素など高耐久の塗料で塗り、付帯部を安価な塗料で塗った場合価格が抑えられるメリットもありますが、付帯部が壁や屋根より早く劣化をしてしまうデメリットもあります。

2. フッ素塗料と他塗料の比較

フッ素塗料と他の塗料はなにが違うのか?他の種類の塗料ではだめなのか?そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。
もちろん、フッ素塗料以外を家に塗るという選択もあります。参考のために、フッ素塗料と他の塗料について比較します。

2-1. 価格と耐久年数で比較

基本的には、価格の高い塗料ほどグレードが高く、耐久性も上がっていきます。

プレゼンテーション3

■価格で見る特徴

・フッ素塗料は価格、耐久年数ともに高い。
・シリコン塗料は手ごろだが、耐久年数がやや低い。
・アクリルやウレタンといった塗料は耐久年数は5~7年程度で現在はほとんど使用されない、。

日本の平均建物面積は約140㎡(42.6坪)が平均です。都心ではこれよりやや狭く、地方ではやや大きく計算すると塗料に必要な大まかな費用が出せます。
ご自分の家に当てはめて、塗料の価格を考えてみましょう。

2-2. 機能と柔軟性で比較

塗装の主な目的は住宅の保護です。ヒビ割れからの水の浸入を防ぐためには、ヒビに追随する柔軟性が求められます。
セルフクリーン機能や遮熱機能を付加された塗料もあります。

プレゼンテーション4

■特殊機能で見る特徴

・ウレタン塗料やシリコン塗料など比較的安価な塗料には特殊な機能が無い場合が多い。
・フッ素塗料や無機塗料は特殊な機能を多く持っているが、塗膜が硬く、素地のヒビに追随できず割れてしまう事がある。

上記の図のを見ると、フッ素や無機と言った高耐久塗料はやや硬めである事が分かります。
これらの塗料は、圧迫する力には強いのですが、横に引き伸ばされる力には弱い傾向にあります。その為、地盤の揺れなどで塗膜が割れてしまう事もあるのです。

3. こんな人にはフッ素塗料がオススメ

それではフッ素塗料はどんな人に向いているのでしょうか?
フッ素塗料は耐久性が高い塗料ですから、長く持たせたい人にオススメです。
しかし、コストが高いので躊躇されている方もいるかもしれません。
でも実は長期的に見るとコストを抑えることができるかもしれないのです。

3-1. とにかく長く持たせたい人

戸建て住宅

フッ素塗料はフッ素と炭素が強固に結び付いた構造なので、紫外線のダメージを受けにくく耐久性に優れています。
防汚性や耐熱性にも優れており、15年~20年というスパンでとにかく長く持たせたい人にオススメの塗料です。

3-2. 長期的にコストを抑えたい人

フッ素塗料は他の塗料に比べると高価ですが、その耐久性の高さから長期的に見ると塗り替え回数が減るためにコストを抑えられる場合があります。
屋根などの劣化の進行が早い箇所にフッ素塗料を採用することで塗り替え回数を減らし、トータルコストを抑えることができます。

4. フッ素塗料を使う時に気を付けたい2つの事

4-1. 耐候性の長い塗料を使おう!

prd_25.pdf

画像出典:日本ペイント ファイン4Fセラミック パンフレット

フッ素塗料を使用したいと思っても、たくさんのフッ素塗料がありどれが良いのか判断できないですよね。
そんな時は、促進耐候性試験の結果を塗料を選ぶ基準にしてみてください。
促進耐候性試験の結果が長いほど、耐候性のある塗料だという事が判断できます。

■どのくらいの耐候性があるのか業者やメーカーに問い合わせて耐候性の長いものを選ぶ。
■実際にフッ素塗料を施工した物件を見せてもらい、自分の目で美観性や耐久性の高さを確かめる。

4-2. フッ素塗料の塗り合わせに気を付けよう!

フッ素塗料を使用して施工した場合、2回目の塗替えの際にもフッ素塗料を使用しなくてはいけない場合があります。
フッ素塗料の弾く性質により他の塗料を塗れない事※があるのです。
しまった!とならないように下記の対策を心がけましょう。

■生涯に何回の塗替えが必要なのか概算を考える。
■施工をしてくれるリフォーム会社に、次回の塗替えでフッ素以外の塗料を使う可能性がある事を伝える。

例えば最終的に家を手放す場合、売りに出す家をウレタンやシリコンの塗料で簡易的に塗って綺麗にしてから買ってもらうというケースがあります。
その場合、フッ素塗膜を完全に除去するか、フッ素専用の下地材を使うなど手間が掛かってしまうのです。

自分の大切な資産である住宅を生涯的にどう扱っていくのか、考えてみるのも良いでしょう。

AGCコーテック社のボンフロンというフッ素塗料は旧塗膜がフッ素でも塗り替えが可能

5. まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はフッ素塗料を中心に他の塗料との比較をしながら解説しました。
フッ素塗料は耐久性や耐候性に優れた塗料ですが、フッ素塗料を使ったリフォームは他の塗替えに比べて価格が高くつきます。
ですので自分の家にとって、フッ素塗料を使う事が最善なのかしっかり考えて、後悔のない塗替えリフォームをしてください。

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