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黒田尚美
カラーコンサルタント
株式会社 ケイズ・カラープラニング代表。色彩計画コンサルタント。商工会議所カラーコーディネーター検定1級、文部科学省認定色彩能力検定1級、日本色彩学会会員、国際カラーコンサルタント協会会員 ほか。建物の内装、外観、商品企画、店舗・企業の販売促進イベントなどの色彩戦略に関するコンサルテーションを行う。
リフォームデザインで一番大切なことは、新しいお部屋や外壁を『どのようなイメージにしたいのか?』を明確にすることです。
また、インテリアの場合はご自身の現在の持ち物(大型の家具やカーテンなど)をどの程度活用するかの検討も必要です。やりたいイメージにあう家具類であれば、ぜひ、そのまま活用しましょう。しかし、新しくリフォームしたいイメージに合わない持ち物であれば、リサイクルショップなどで処分していく覚悟も必要です。イメージと合わない持ち物をもったいないからとそのまま使うとお部屋がスッキリしない原因の一つになります。
使用する必要があれば、現在の持ち物に合わせたイメージに仕上げていきましょう。アジアンテイストなものが多ければ、エスニックイメージに。。。
また、色の濃い重厚なダークブラウンなどの家具類を使用するのであればクラシックイメージに仕上げると良いでしょう。
素敵なインテリアは色と素材とデザインのバランスで作り上げられますが、せめて色だけでも統一感を持たせると簡単でスッキリしますよ。お買い物する日の気分で選ぶのではなく日頃からトータルコーディネートを意識してみましょう。お好きな流行色やデザインは小物で取り入れると良いですよ。お洋服と違い、飽きたからといって、簡単には取り替えにくいものです。
また、小さなお子さんや高齢者のいらっしゃるご家庭では、できれば明るめに仕上げることをお勧めします。ものを認識する場合に役立ちます。
最後に費用を抑える工夫についてですが、ご自身でDIY(Do It Yourself)を楽しめると良いですね。全てを業者にまかせるのではなく、ちょっとしたペンキを塗るとかシートを貼るとか。。しかし、これらの作業には向き不向きがあるので一概にはお勧めできません(笑)DIYを楽しめる方には、趣味と実益を兼ねた良い方法ですが苦手意識の強い方には、ストレスのもとになります。特に水回りは素人には難しいので思い切ってプロにお任せしましょう。
また、壁紙の張り替えや床材の変更のみで、構造を変えずに行うことが一番の費用を抑えることになるでしょう。意外とカーテンを取り変えるだけでも随分イメージチェンジが可能です。まずは、気楽に模様替えからトライしてみてはいかがですか?