「お家の模様替えをしたいけど、レイアウトってどうすればいいんだろう?」「狭い部屋を部屋を広く見せたい!」
このようにお部屋のレイアウトでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
長い時間を過ごすマイホーム。家族そろって心から安らげる空間であってほしいものです。
平均的な戸建の床面積は130~140㎡もあり、これら一つ一つのお部屋のレイアウトを考えるのは、なかなか骨が折れる作業です。
お部屋のレイアウトといっても、リビングや寝室などお部屋の用途によって押さえるべきポイントは異なります。
今回は、お部屋のレイアウトでお悩みの方へ、部屋を上手にレイアウトするコツやポイントを実例を交えて解説いたします。
この記事を読み、お部屋のレイアウトの基本を身に付け参考にしていただけると幸いです。
ぜひ、ご参考にしてください。
1.部屋のレイアウトを決める基本的な考え方
お部屋のレイアウトを組むには、知っておきたい基本的な考え方がいくつかあります。
まずはその考え方を解説いたします。
1-1.動線を意識して配置を決める
日々の生活を送る空間には、一連の動き(動線)が存在します。
この動線を意識してレイアウトすることで、よりリラックスできる空間を作ることができます。
お部屋を快適な空間にするためには、目的の場所にいかにスムーズに移動できるかがポイント。
家具が邪魔で移動しにくいと、小さなストレスを貯めてしまう原因になります。
まずは、「動線を意識し、移動を妨げないような家具配置にする」ということを心がけましょう。
1-2.サイズの大きいものから配置を決める
部屋にはベッドやテーブル、ソファや棚などたくさんの家具を置きます。
この時、置きたい家具をただ置いていくだけではうまくレイアウトすることはできません。
基本的に配置を考える場合、ベッドや棚などの「大型の家具」の配置から考えていきましょう。
初めにベッドや棚などの大型の家具の配置を決め、余ったスペースに他のサイズが小さな家具を配置していくと、スムーズにレイアウトを決めることができます。
1-3.家具は隅にまとめて配置する
家具をお部屋のいたる所に分散させて配置すると、「物がないスペース」が少なくなり窮屈な印象になってしまいます。
特にベッドやソファ、テーブルなどはバランスを見て隅に配置するようにしましょう。
優先して置きたい家具のサイズによって、部屋のレイアウトは同じ部屋でも大きく異なってきます。
何を優先するかを決めたうえで、理想的なお部屋のレウアウトを組んでいきましょう。
1-4.視線が抜ける場所を作り空間を広く見せる
お部屋をレイアウトする際、意図的に視線が抜ける工夫をすることで空間を広く見せることができます。
例えば、部屋のドアを開けると、すぐ目の前に背の高い棚や間仕切りがあった場合、圧迫感があります。
反対にドアを開けるとカーテンごしに外の庭が見えるようなお部屋でしたら、開放的でリラックスして過ごすことができるでしょう。
お部屋を広く見せるポイントは、配置する家具のサイズを小さめにすることです。
そうすることで、どの方向を向いても家具が視線を遮ることがないため、実際よりも広い空間であるように感じさせることができます。背の高い家具は、壁際やお部屋の隅に配置すると圧迫感もなくなります。
1-5.家具のテイストを合わせてお部屋全体に統一感を持たせる
「デザインが気に入って購入したけど、何となく部屋の雰囲気に合わない」「実際に置いてみると違和感がある」
こういった経験はありませんか?
基本的に同じ部屋に配置させる家具は、テイストや色味が似たアイテム同士を選択すると、おしゃれでまとまった雰囲気のお部屋になります。
また、1-3でも触れたように「視線を抜く」ことを意識し、家具の高さも合わせるとなお良いです。
2.間取りと広さで見るお部屋レイアウトのポイント
では、部屋の広さ別にレイアウトする際のポイントを説明いたします。
ポイントを押さえて理想的な部屋をつくっていきましょう。
2-1.6畳~7畳のお部屋(10~12㎡)
6畳や7畳の部屋に住まれている方の悩みとして挙がるのが、「狭い」「家具が置けない」の2つではないでしょうか。
この部屋の広さであれば、ベッドやソファなどの大型家具を両方配置するのではなく、どちらかを選択することも視野に入れましょう。
また、家具のデザインを選ぶ際は、「背の低い家具」を選びましょう。目線を下げ、圧迫感と前方を遮るものを少なくすることで、広く開放的な空間を作ることができます。
2-2.8畳~10畳のお部屋(14~18㎡)
8畳~10畳の部屋です。6畳と比較すると比較的スペースに余裕が出ます。
押さえるべきポイントは基本的に2-1と同様ですが、ベッドとソファを同時に置くことができるため、レイアウトの幅が広がります。
収納力のある、背の高い棚は部屋の入り口付近の壁にまとめて配置しましょう。部屋に入った際に大きな家具が目に入らないようにすれば、圧迫感を感じさせません。
2-3.10畳~12畳のお部屋(18~21㎡)
部屋のサイズにかなり余裕ができます。ベッドとソファに加え、コンパクトなものであればデスクを置くことも可能です。
ソファとベッドも少しサイズの大きなものを配置できます。ただ、例えばセミダブルのベッドを置きたい場合は、ソファをサイズダウンするなどの工夫をしバランスを調整しましょう。
3.お部屋の用途別で見るレイアウトのポイント
人がお家で取る行動としては、主に「くつろぐ」「食べる」「寝る」の3つではないでしょうか。
お部屋をレイアウトする基本的な考え方を解説しましたが、この章ではこの3つの行動を象徴する空間ならではのレイアウトのポイントを解説いたします。
3-1.リビング-ソファが主役のくつろぎ空間
リビングは、家族みんなで談笑したり一緒にテレビを見たりと、お家の中でも生活の中心となる場所です。
リビングはくつろぎの象徴と言ってもいいでしょう。それだけに、リビングには一番にこだわりたい!という方も少なくないはず。
また、リビングのレイアウトと聞いて真っ先に思い浮かぶ家具といえば「ソファ」が挙がるのではないでしょうか。
リビングのレイアウトの主役ともいえるソファですが、もちろん気に入ったデザインのものをただ置けばいいというものではありません。
デザインや座り心地は大切ですが、最も気にすべきは「配置する場所」と、次が「サイズ」です。
ソファを配置する場所としては、部屋の隅がベストです。もし、部屋の隅にコンセントがあるので配置できない場合は壁際に寄せて配置しましょう。他の家具との兼ね合いもありますが、ソファを部屋の中心付近に配置するのは避けましょう。なぜなら、部屋が狭く見えることに加え、圧迫感のある空間になってしまうからです。
ソファの配置が決まれば、あとはサイズです。配置したい場所の寸法を把握することが重要です。
その幅に収まる中で、お部屋のテーマに合うもの、好みのデザインのソファを選択すると良いでしょう。
3-2.ダイニング-ひとつのテーブルに家族が集う場所
ダイニングは、家族が毎日、顔を合わせ食事をする場所です。
ただ、「テーブルと椅子があって食事だけが取れればいい」というだけでは少しもったいないですね。
家族みんなが食事が楽しみになるような空間になるよう、ダイニングテーブルにはこだわりたいところです。
ます基本として押さえておきたいのが、ひと一人が食事するのに最低限必要なスペースです。
一般的には横幅60cm~80cm、奥行35cm~40cmと言われています。
この数値で考えると4人がけのダイニングテーブルは横幅120cm~160cm、奥行70cm~80cmの大きさとなります。
ダイニングテーブルを置く空間の周囲を計測し、椅子を引く距離と通路スペースを差し引き、残ったスペースに合うサイズのものを選びましょう。その時、一人が食事する必要最低限のスペースより小さくなってしまう場合は、通路スペースを削る必要があります。
部屋とテーブルのサイズを考慮し、空間にマッチしたデザインのものを選んでいきましょう。
3-3.寝室-1日の疲れを取るリラックス空間
寝室は、1日の疲れをリセットするための睡眠をとる場所なので、リラックスできる空間でなければなりません。
寝室はそこまで動き回るということは少ないので、通路で確保すべきスペースは最低限で大丈夫です。
ただ、1点注意したいのがクローゼット(収納)とベッドの間隔です。クローゼットのある寝室の場合は、扉の形状によって確保すべき間隔が異なります。下記の表を参考にしてください。
【ベッドとクローゼットに必要な間隔】
扉の形状 | 必要な間隔 |
---|---|
開き戸 | 約90cm |
折れ戸
引き戸 |
約50cm~60cm |
ベッドの配置もソファなどと同様に、隅に配置することがおすすめです。
ポイントとしては、壁際から10cmほど離して配置するということです。壁にぴったりくっつけて配置すると、掛け布団が収まらずにベッドからずり落ちてしまいます。
クローゼットあるお部屋の場合は、上記の間隔を確保できるサイズのものを選びましょう。
また、クローゼットがないお部屋の場合は、下記の表を参照してベッドサイズを選んでみてください。
【ベッド:サイズ選び早見表】
ベッドサイズ | 部屋の広さ |
---|---|
シングル | 6畳以下でドレッサーなど他の家具を置く必要がある場合 |
セミダブル | 6畳以上で他の家具を置かなくてもよい場合 |
ダブル | 6畳~8畳 |
クイーン | 8畳~12畳 |
キング | 8畳~12畳 |
4.お部屋のレイアウトを簡単にイメージしよう
最後に、お部屋のレイアウトを考える際、「何となくイメージはあるけど、上手くできるか不安…」という方もいらっしゃることでしょう。そんな方へ、簡単にお部屋のレイアウトをイメージする方法を紹介します。
4-1.お部屋のレイアウトはアプリを活用してシミュレーション
お部屋のレイアウトを考える際、アプリやサイトなどの部屋シミュレーションツールを活用することをおすすめします。
これらを活用することで、簡単にレイアウトのイメージを形にすることができます。
イメージが固まって、家具も新調して、いざ配置するといった時に「部屋の間取りと家具のサイスが合わず、思った場所に置けない!」という事態は避けたいですね。
4-2.おすすめの簡単シミュレーションアプリを紹介
おすすめのお部屋シミュレーションアプリを紹介します。
レイアウトを考える際に、是非ご活用ください。
①Home Design 3D-Free
間取りからインテリアの配置までを、指1本でおこなうことができるアプリです。
3D映像で部屋を見ることが出来るので、具体的にイメージがしやすいのが特徴です。
https://play.google.com/store/apps/details?id=fr.anuman.HomeDesign3D&hl=ja
②間取りTouch+
間取り図を作成するアプリです。
引っ越し、模様替えなどマイホームのプランにニングに活用できます。
https://itunes.apple.com/jp/app/jian-quritouch+-o-bu-wunodezainni/id1049666310
③iePON
こちらも3Dモデルをあらゆる角度から見ることが出来るアプリです。
家の窓からの景色や日当たりのイメージも反映できます。
https://itunes.apple.com/jp/app/iepon/id564054897
④3Dプランナー
アプリで部屋を撮影することで、選んだ家具を実際のサイズで試し置きができます。
家具のサイズ変更などもでき、お部屋の模様替えには持って来いのアプリです。
https://itunes.apple.com/jp/app/3dpuranna-3d-planner-o-yin/id655975368
まとめ
いかがだったでしょうか?サイズや間取りによって、お部屋のレイアウトは変わります。
レイアウトを考える際のポイントは、「動線を意識する」「視線の抜ける場所を作る」「家具のテイストを統一させる」ことです。
また、もしお気に入りの家具があるのでしたら、それを配置することを前提に、他の家具を選んでレイアウトを考えるのも良いかもしれません。基本を押さえて、理想のお部屋へ近づくようにレイアウトしてしてみましょう。