「キシラデコールに水性製品はある?」
「実際のところ、キシラデコールの水性製品はどうなの?」
「水性?油性?どちらのキシラデコールを選ぶべき?」
といった疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
ずばり、木材保護塗料「キシラデコール」には、水性製品のラインナップもあります。ニオイが少なく、取り扱いやすい水性のキシラデコールはDIY塗装でも人気です。
水性と油性、どちらを使うのが良いかはケースバイケース。木材塗装に慣れているかどうか、塗料のニオイを気にするかどうか、どんなカラーに仕上げたいかなど、様々な要因によって異なります。このあたり本章で詳しく解説いたします。
この記事では、キシラデコールの開発者の一人である、大阪ガスケミカルの相井健一郎さんに徹底インタビュー!
・そもそも「キシラデコール」とは、どんな製品か(1章)
・水性のキシラデコールと油性のキシラデコールの違い(2章)
・水性のキシラデコール or 油性のキシラデコールで迷ったら、どちらを選ぶべきか(3章)
・水性のキシラデコール製品ラインナップ(4章)
・水性のキシラデコール製品の選び方(5章)
などについて話を伺いました。
さらに、
・水性のキシラデコールのDIY事例&実際に使用した人の声(6章)
・水性のキシラデコールの塗装手順(7章)
などについても、ご紹介いたします。
水性のキシラデコールの使用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
※1~5章がインタビュー記事となっています。
目次
1.Q「キシラデコール」とは、どんな製品ですか?水性製品もありますか?
大阪ガスケミカル株式会社
保存剤事業部 研究開発部 木材保存剤チームマネージャー
相井健一郎
1-1.A「キシラデコール」は木材の保護塗料
相井 キシラデコールは、木材の保護塗料です。キシラデコールシリーズを塗装することで、(木材を劣化・変色させる要因となる)紫外線や雨、カビ、木材害虫などから木材を長期間保護することができます。
キシラデコールの歴史について少しお話をすると…
キシラデコールは、ドイツで誕生しました。日本に上陸したのは1971年のこと。以来50年にわたり、日本でも広く親しまれてきました。
我々大阪ガスケミカルは、日本の木材保護塗料のパイオニア企業として、日本の気候や風土に合うキシラデコールシリーズの研究・開発に尽力。様々な種類のキシラデコールの製品化に成功し、世に送り出しています。
キシラデコールは、その性能の高さを評価され、様々な文化財や公共施設、住宅などで使用いただいています。
国立競技場 写真提供:大成建設株式会社 |
熊本城 |
また、キシラデコールは、木材保護塗料N0.1ブランド!様々な部門で1位を獲得しています。
キシラデコールは日本発売50周年!
2021年、キシラデコールは日本発売50周年を迎えました。木の建物を守る、木の文化を守る、という熱意は50年前から変わることはありません。
木のぬくもりがある暮らしと共に、キシラデコールはこれからも歩み続けていきます。
キシラデコール50周年記念サイトはこちら
1-2.A キシラデコールは水性製品もラインナップ
相井 キシラデコールは水性塗料の製品もラインナップしています。
「キシラデコール エクステリア」「キシラデコール ウッドコート」「コンゾラン」「キシラデコール インテリアファイン」など、お客様のニーズに応える様々な水性製品を取り揃えています。
※上記はDIY向けの水性製品です。上記以外にも、業務用の水性製品として「キシラデコール コンゾラン」「キシラデコール アクオステージ」などがあります。
※キシラデコールのDIY向け水性製品について詳しくは、下記4章を参照ください。
2.Q「水性のキシラデコール」の魅力は?「油性のキシラデコール」と違いはありますか?
2-1.A 水性のキシラデコールは油性と同等の耐久性
相井 キシラデコールの看板製品である油性の「キシラデコール」の水性版が、「キシラデコール エクステリア」という製品になります。この水性の「キシラデコール エクステリア」は、油性の「キシラデコール」と同等の耐久性を有しています。つまり、水性のキシラデコールも、油性と同じくらい長持ちするということです。
そして、水性製品「キシラデコール ウッドコート」「コンゾラン」などは、塗膜をつくるため(詳細は4章を参照)、さらに高い耐久性を有しています。
もしかすると、「油性に比べると、水性の耐久性は低いのでは…?」と思われている方もいるかもしれません。たしかに、業界的にそういった傾向があることは間違いありません。我々は、その点を課題として捉え、油性と同等の耐久性を有する水性のキシラデコールの開発にチャレンジしました。そして、開発に成功したのが、キシラデコールの水性製品です。油性と同等の耐久性を有する水性の木材保護塗料を開発できたことは、なかなか凄いことなんですよ。
2-2.A「防腐・防カビ・防虫性能」も油性と同等
相井 「防腐・防カビ・防虫性能」は、木材を長持ちさせるための性能の一つです。水性のキシラデコールは、油性のキシラデコールと同等の、高い防腐・防カビ・防虫性能を有しています。
そもそも水性・油性問わずキシラデコールシリーズは、高い防腐・防カビ・防虫性能を有しているのですが、その理由は、独自の技術力にあります。
我々大阪ガスケミカルではシロアリ防除剤などの開発・製造も行なっており、マイクロカプセル化による高性能化技術を培ってきました。この独自の技術を応用し、キシラデコール水性製品にマイクロカプセル化した防腐・防カビ・防虫剤を採用することで、(キシラデコール水性製品は)他社には簡単にマネできない、高い防腐・防カビ・防虫性能を実現しています。
※ホームセンターで販売するDIY向けの「コンゾラン」には防腐・防カビ・防虫の薬剤は入っていません。業務用の「キシラデコール コンゾラン」は薬剤入りです。「キシラデコール コンゾラン」は塗料販売店もしくはインターネットなどで購入できます。
※内装木部用の「キシラデコール インテリアファイン」には防腐・防カビ・防虫の薬剤は入っていません。
2-3.A 水性のキシラデコールは、ニオイが少ない・乾燥が早い・取り扱いが簡単
相井 油性に比べると、水性のキシラデコールはニオイが少ないです。無臭というわけではありませんが、しっかり換気ができている環境で、塗料に顔を近づけたりしなければ、ニオイが気にならない方が多いと思います。どの程度ニオイが気になるかは個人差があるので一概には言えませんが、油性に比べればニオイが圧倒的に少ないのは間違いありません。
また、水性のキシラデコールには、乾燥が早いというメリットもあります。油性のキシラデコールと比較すると、水性のキシラデコールは1/3、1/6の乾燥時間です。
[乾燥時間]
水性のキシラデコール | 油性のキシラデコール |
---|---|
キシラデコール エクステリア:4時間以上 | キシラデコール:12時間以上 |
キシラデコール ウッドコート:2時間以上 | |
コンゾラン:2時間以上 |
※季節や塗装環境などによっては、乾燥時間が上記よりも長くかかることもあります。
乾燥が早いと何が良いかというと、「乾いていない箇所にうっかり触れてしまい、塗装した箇所に跡などをつけてしまう」といったリスクを減らせます。
また、塗装に要する時間が短時間ですむという利点もあります。水性のキシラデコールを使用する場合、乾燥時間を加味しても、1日で塗装を終わらせることは十分に可能です。一方で、油性のキシラデコールを使用する場合、乾燥に12時間以上かかるため、その日のうちに塗装を終わらせるのは(2回目の塗装まで終わらせるのは)難しいケースがほとんどです。
※夏の天気の良い日などは乾燥が早いため、油性のキシラデコールを使用して、その日のうちに塗装を終わらせられることもあります。
[塗装手順(一部抜粋)]
◎水性のキシラデコールの場合
塗装(1回目)⇒乾燥時間(2時間以上 or 4時間以上)⇒塗装(2回目)
◎油性のキシラデコールの場合
塗装(1回目)⇒乾燥時間(12時間以上)⇒塗装(2回目)
※塗装は2回塗りが基本です。塗装手順について詳しくは、下記7章を参照ください。
さらに、取り扱いが簡単なのも水性のキシラデコールの魅力の一つです。油性のキシラデコールが付着した刷毛などの道具は、水で洗うことはできません。専用の洗浄液を使用します。水性のキシラデコールが付着した刷毛などの道具は水洗いが可能です。
2-4.A 発色は油性と同じ!カラーラインナップは製品によって異なる
相井 水性と油性で発色に差はありません。水性のキシラデコールも油性と同じくキレイに発色します。
カラーラインナップは製品によって異なりますね。
油性の「キシラデコール」は16色、その中で人気のカラー10色を「キシラデコール エクステリア」は取り揃えています。また、「キシラデコール ウッドコート」は13色、「コンゾラン」は14色、「キシラデコール インテリアファイン」は12色のカラーラインナップとなっています。
3.Q 水性と油性、どちらのキシラデコールがオススメですか?
3-1.A 塗料のニオイの面で不安がある⇒水性がオススメ
相井 「塗料のツンとしたニオイが苦手…」など、臭気に敏感な方は、水性のキシラデコールを選ばれると良いでしょう。
どのくらいニオイが気になるかは人それぞれのため、自身は気にならなくても、思いがけず近隣の方に迷惑をかけてしまうこともあります。そこで「近隣との距離が近い」「マンションのベランダでちょっとしたものを塗装したいと考えている」など、近隣にニオイが及んでしまう可能性のある場合には、水性のキシラデコールが安心です。
3-2.A 初めてのDIY塗装⇒水性を選ぶ人が多い
相井 先ほどお伝えした通り、水性のキシラデコールは取り扱いが簡単なため(2-3)、「DIY塗装をするのは、今回が初めて」など、木材塗装に慣れていない方は、水性を選ばれる方が多いです。
もちろん、初のDIY塗装でも油性のキシラデコールを使用することは十分に可能です。
3-3.A 油性のキシラデコールを愛用⇒油性を選ぶ人が多い
相井 「油性のキシラデコールを愛用している」「油性の木材塗料しか使ったことがない」といった場合は、油性のキシラデコールを選ばれるのが良いかもしれません。なぜならば、油性と水性でわずかに塗り心地が異なるためです。油性のキシラデコールは油を多く含むため、「塗り心地がなめらか」と感じられる方が少なくありません。もちろん、水性のキシラデコールが塗りにくいということはないのですが、油性に慣れていらっしゃる方が水性を使用した場合に少し違和感を持たれることはあるようです。
3-4.A 前回、油性を塗装している場合⇒再塗装は油性・水性どちらでもOK
相井 前回の塗装時に油性のキシラデコールを使用した場合も、今回の再塗装時に水性のキシラデコールを使用することは可能です。もちろん、前回は水性、再塗装も水性でも問題ありません。ちなみに、前回は水性を使用していて、再塗装時に油性を使用することもできます。
前回の塗装 | 再塗装(今回の塗装) |
---|---|
油性のキシラデコール | 油性のキシラデコール⇒〇 |
水性のキシラデコール⇒〇 | |
水性のキシラデコール | 油性のキシラデコール⇒〇 |
水性のキシラデコール⇒〇 |
ただし、「仕上がりが気に入らない」「もっと異なる色にしたい」などの理由で、塗装後すぐ、(半年~1年以内)に塗りなおす場合は、どちらでもOKではありません。水性のキシラデコールを使用していた場合は引き続き水性を、油性のキシラデコールを使用していた場合は引き続き油性を使用してください。
3-5.A 色などにこだわる場合⇒水性 or 油性ではない選び方も一つの手
相井 キシラデコールは各製品によってカラーラインナップや塗膜のタイプ(4章)が異なります。水性のキシラデコールにしかない色、油性のキシラデコールにしかない色もあります。そのため、水性or油性よりも仕上がりの色や雰囲気(※塗膜のタイプによって仕上がりの雰囲気が異なります)にこだわる場合は、各キシラデコール製品の色や塗膜のタイプを比較・検討して、使用する製品を選ぶのも一つの手です。
※塗膜のタイプについて詳しくは、下記4章を参照ください。
4.Q 水性の「キシラデコール」製品ラインナップについて教えてください
4-1.A 水性のDIY向けキシラデコール製品は4種類
相井 水性のDIY向けキシラデコール製品は全部で4製品あります。この4製品は何が違うのかというと…大きく異なるのは塗膜のタイプです。塗膜のタイプが異なることで、様々な違いが生じます。
木材の中に浸透し塗膜(塗料の膜)をつくらないのが「浸透タイプ」、木材の表面に薄い塗膜をつくるのが「半造膜タイプ」、木材の表面に厚い塗膜をつくるのが「造膜タイプ」です。
この塗膜のタイプによって木目の見え方が変わります。浸透タイプは塗膜をつくらないため塗装後も木目がはっきり見えます。半造膜タイプは薄い塗膜をつくるため塗装後うっすらと木目が見えます。造膜タイプは厚い塗膜をつくるため木目は塗りつぶすことになります(塗装後、木目は見えません)。塗膜のタイプによって耐久性も違ってきます。耐久性は造膜タイプが最も高く、次いで半造膜タイプ、浸透タイプとなります。
また、水性のキシラデコールは、製品によってカラーラインナップが異なります。具体的な色味については、キシラデコールのHPでチェックしてみてください。
以下、DIY向けの水性製品をご紹介します。
[キシラデコール|DIY向け水性製品ラインナップ]
外装 木部用 |
キシラデコール エクステリア |
キシラデコール ウッドコート |
コンゾラン |
---|---|---|---|
タイプ | 浸透タイプ |
半造膜タイプ |
造膜タイプ |
木目の見え方 | はっきり見える | うっすら見える | 見えない |
耐久性 | 3~5年 | 5~6年 | 5~8年 |
カラー | 10色 | 13色 | 14色 |
防腐・防カビ・防虫性能 | 〇 | 〇 | -* |
*DIY塗装向けの「コンゾラン」は防腐・防カビ・防虫性能を備えていません。業務用の「キシラデコール コンゾラン」は防腐・防カビ・防虫性能を備えています。
内装 木部用 |
キシラデコール インテリアファイン |
---|---|
タイプ | 浸透タイプ |
木目の見え方 | はっきり見える |
カラー | 12色 |
防腐・防カビ・防虫性能 | - |
※各製品情報について詳しくは、キシラデコールHPを参照ください。
※業務用の水性製品には「キシラデコール コンゾラン」「キシラデコール アクオステージ」などがあります。
5.Q 水性の「キシラデコール」製品の選び方について教えてください
5-1.A 王道は、色や仕上がりから製品を選ぶ方法
相井 王道は、“どんな見た目に仕上げたいか”を考えて製品を選ぶ方法です。たとえば、木目を生かした仕上がりにしたい場合は「キシラデコール エクステリア」がオススメです。鮮やかなヨーロッパ調のカラーが気に入って「コンゾラン」を選ばれる方もいます。日焼けをして黒っぽくなった木材などを明るく塗装したいならば「コンゾラン」or「キシラデコール ウッドコート」、木目を残しつつ明るい色に仕上げたいならば「キシラデコール ウッドコート」ですね。
ちなみに、「キシラデコール エクステリア」の色を選ぶ際には、少し注意点があります。
というのも、エクステリアは、下地がはっきりと透けて見える浸透タイプのため、塗装する木材の種類や、木材の新しさ(新材か古材か)、塗装回数(何回塗料を塗り重ねるか)などによって仕上がりの色味が変わってきます。たとえば、黒っぽい色の木材に明るい色のエクステリアを塗装しても、明るい色には仕上がりません。エクステリアを選ぶ際には、このあたりも考慮して色選びをする必要があります。
「キシラデコール エクステリア」の色選びについて詳しくは、下記の記事もぜひ参考にしてください。
5-2.A 木材の劣化具合も製品選びの一つの基準に
相井 絶対的な基準ではありませんが、木材の劣化具合もキシラデコール製品選びの一つの基準となります。
「キシラデコール エクステリア」は新しい木材や前回の塗装から3~5年程度のさほど劣化が見られない木材への使用を推奨しています。劣化した木材に使用できないわけではありませんが、エクステリアは下地がはっきりと透けて見える浸透タイプのため、(劣化した木材に使用した場合)傷んだ箇所も透けて見えてしまいます。
「キシラデコール ウッドコート」「コンゾラン」は、新しい木材にも、劣化の見られる古い木材にも使用いただけます。木材の劣化具合に関係なく使用できるのは、ウッドコートやコンゾランが塗膜をつくるタイプだからです。傷んだ箇所も塗膜で見えなくなるので、劣化した木材もキレイに仕上がります。
◎キシラデコール エクステリア
⇒新しい木材 or さほど劣化が見られない木材への使用を推奨
◎キシラデコール ウッドコート/コンゾラン
⇒新しい木材にも、劣化した木材にも使用可
5-3.A 耐久性重視で選ぶならウッドコートもしくはコンゾラン
相井 「とにかく長持ちすることが重要」「できるだけ長く塗り替えずにすむ塗料が良い」という場合には、高い耐久性を有する「キシラデコール ウッドコート」もしくは「コンゾラン」を選ぶと良いでしょう。
5-4.A 半造膜 or 造膜タイプを塗装している木材は、同タイプを選ぶのが良い
相井 半造膜タイプの「キシラデコール ウッドコート」で塗装している木材を再塗装する場合には、同じくウッドコートもしくは造膜タイプの「コンゾラン」を。造膜タイプの「コンゾラン」で塗装をしている木材を再塗装する場合には、同じくコンゾランを選ぶと良いでしょう。
半造膜・造膜タイプの塗料を塗装している木材を再塗装する場合、古い塗膜(塗料の膜)をしっかりと取り除く必要がありますが、キレイに除去するのは簡単ではありません。もちろん、古い塗膜をキレイに除去できれば浸透タイプの「キシラデコール エクステリア」を塗装することも可能ですが、そうでない場合は、仕上がりの美しさを考えると、お伝えした選び方(上記)を参考にしていただくことをオススメいたします。
5-5.A 室内の木部塗装ならインテリアファイン一択
相井 室内のドアや天井、柱などを塗装するならば内装木部用「キシラデコール インテリアファイン」をご使用ください。
特にニオイが少ないため、室内塗装に最適です。また、食品衛生法・学校環境衛生基準など多くの安全性規格に適合するなど高い安全性を有しており、大腸菌の繁殖を抑える抗菌機能があります。その実力が評価され、保育園や小学校、食堂など安全性が求められる施設等でもご使用いただいています。
6.水性のキシラデコール製品を使用!DIY事例&実際に使用した人の声
「実際に水性のキシラデコール製品で塗装をすると、どんな仕上がりになるのか」が気になっている方は少なくないでしょう。
そこで、この章では、水性のキシラデコール製品を使用したDIY事例と、実際に使用した人の声をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
◎使用塗料:キシラデコール エクステリア
DIYで作った小屋に塗りました!家族みんなでペインティング!既存の建物ともマッチして満足しています。
Before |
After |
※出典:大阪ガスケミカル
◎使用塗料:キシラデコール エクステリア
8年前にマイホームが完成。何もなかった庭に芝生と植物を植えて楽しんでいましたが、次第に趣味のオートバイや競技用自転車をいじるスペースが欲しくなり、コツコツとパーゴラを作成。多少の雨なら作業ができる用に屋根を設置したり、バイク観賞できるカフェコーナーを作成したり、とドンドン増築し、今では庭一面が趣味を楽しめるスペースへと生まれ変わりました。ちょうどパーゴラの腐食防止を気にしていた頃、近くのホームセンターで水性のキシラデコールを発見。イメージチェンジも兼ねて、塗りやすく防腐性にすぐれたキシラデコール水性で塗装することにしました。使ってみると、とにかく木材に染み込む感じが良く、間違って垂らした塗料も水ですぐ流せば取れるので、とても重宝しました。これからも塗料はキシラデコールで決まりです。
Before | After |
※出典:大阪ガスケミカル
◎使用塗料:キシラデコール ウッドコート
匂いもなく近所迷惑にならなくて良かった。
Before |
After |
※出典:大阪ガスケミカル
◎使用塗料:キシラデコール エクステリア
ウッドデッキに使用するなら腐食に強く手軽に塗れると聞き店員の勧めで購入しました。
Before |
After |
※出典:大阪ガスケミカル
◎使用塗料:コンゾラン
5年前に自作したウッドフェンスを塗り替えました。前回は耐候性に優れる「コンゾラン」で塗ったので、塗膜の剥がれはなく簡単に塗り直せました。
Before |
After |
※出典:大阪ガスケミカル
7.[参考]塗装前に要チェック!水性のキシラデコール塗装手順
水性のキシラデコール塗装手順をご紹介します。
▼ステップ① 道具の準備
まずは必要な道具を揃えることからはじめます。
〇必要な道具
水性のキシラデコール製品、刷毛(水性用)、塗料を入れる容器(塗装用カップ等)、軍手、下地処理道具(サンドペーパー#180~#240、ウエス・ぼろ布等)、養生道具(マスキングテープ、ポリマスカー、養生シート等)
〇あれば便利な道具
ベロ(塗料缶から容器に塗料を移し替える際に使用します)、スキマ用ベンダー(隙間用のハケ)、コテバケ・コテバケのつぎ柄・コテバケ用受け皿(ウッドデッキなどの広くて平らな面を塗るのに便利です)
※上記道具が必ず必要というわけではありません。必要に応じて道具を準備してください。
▼ステップ② 下地調整(下地処理)
塗料がムラなく均一につくように塗装面を整える必要があります。これを下地調整(下地処理)といいます。
▽サンドペーパーなどを使用して、毛羽などを取ります。
広い面にサンドペーパーをかける場合は、「電動サンダー」が便利です。電動サンダーを使用すると木くずが飛び散るためマスクを着用してください。
サンドペーパーをかけた時に生じる木の粉は取り除きます。
※半造膜・造膜タイプの木材保護塗料(「キシラデコール ウッドコート」や「コンゾラン」など)を塗装している木材を再塗装する場合は、古い塗膜(塗料の膜)をしっかりと取り除く必要があります。
▽ウエス・ボロ布で汚れや削りカス、ゴミを拭き取ります。
※水洗い等をした場合は、木材を乾燥させてから次の工程に進んでください。
▼ステップ③ 養生(マスキング)
塗料が飛散するなどして汚れないように、塗料が付着してほしくない箇所をマスキングテープやポリマスカーなどで覆います。
▼ステップ④ 塗装
▽はじめに塗料缶をよくかき混ぜます。
◎塗料の混ぜ方
顔料は塗料缶の底に沈んでいるため、かき混ぜずに使用すると、薄い色に仕上がってしまいます。そのため、塗料を使用する前には缶を逆さまにしてよく振ります。その後、棒で缶の底からかき混ぜると確実です。また、塗装中も定期的にかき混ぜましょう。
▽1回目の塗装をします。
塗装は2回塗りが基本です。
※キシラデコールの水性製品は、2回塗りをすることで、耐久性や防腐・防カビ・防虫性などの性能が発揮できる設計となっています。
塗装する順番は、まずは裏面や隙間、細かい箇所。その後、広い面の塗装をしてください。
▽乾燥時間をあけましょう。
指で触れた時に塗料が付着しない程度まで乾燥させます。具体的な乾燥時間については、各キシラデコール製品の塗料缶もしくはHPなどで確認できます。
▽2回目の塗装をします。
1回目と同じように塗装します。仕上げの塗装工程となるため、丁寧に塗装していきましょう。
※5℃以下、相対湿度85%以上の環境下では塗装はできません。無理やり塗装をすると、塗料本来の性能を十分に発揮できないなどの施工不良を引き起こしてしまう可能性があります。
★一気に塗り上げるのが、水性のキシラデコールをキレイに塗るポイント
木材は水を吸い込む性質があるため、水性のキシラデコールをつけた刷毛をポンと木材の上にのせるだけでも木材はどんどん塗料を吸収します。そのため、半分まで塗装して、時間をあけてもう半分…などと一面を分けて塗ると、吸い込みムラが発生してしまうことも。
水性のキシラデコールをキレイに仕上げるポイントは、一気に塗り上げることです。途中で休憩をはさむ場合も、木材一面などの単位で区切るのがオススメです。
◎塗装手順(ウッドデッキ)
「塗料缶の開け方・閉め方」や「残った塗料の捨て方」の動画も、キシラデコールHP[塗り方講座]にてチェックできます。
※キシラデコールの塗装手順について詳しくは、下記も参考にしてください。
・マンガで見る塗装手順(キシラデコールHP)
・塗り方上手(キシラデコールパンフレット)
まとめ
水性のキシラデコールについて、開発担当者の相井健一郎さんお話を伺いました。
水性のキシラデコールは油性のキシラデコールと同等の耐久性や防腐・防カビ・防虫性能を備えています。そして、水性ならではの魅力として、ニオイが少ない、乾燥が早い、取り扱いが簡単というポイントも(2章)。
水性のキシラデコールと油性のキシラデコールのどちらを選ぶのが良いかはケースバイケース。塗料のニオイを気にするかどうか、木材塗装に慣れているかどうかなどの判断基準をまとめておりますので、ぜひチェックしてみてください(3章)
キシラデコールのDIY向け水性製品は、外装木部用3製品・内装木部用1製品です(4章)。外装木部用3製品のうち、どの製品を選ぶのが良いかは、“どんな見た目に仕上げたいか”を考えたうえで、木材の劣化具合、初塗装 or 再塗装などの状況等も加味して選ぶのが良いでしょう(5章)。
最後に、水性のキシラデコールのDIY事例や使用した人の声、施工手順などもご紹介しておりますので、ぜひそちらも参考にしてください(6章・7章)。
▼キシラデコール水性製品についてのお問い合わせは、大阪ガスケミカル株式会社まで
提供:大阪ガスケミカル株式会社