誰でもできる!内壁の塗装をDIYでおこなう時の簡単ガイド

内壁 塗装

「内壁が汚くて気になる」「壁の色を変えて気分転換したい」など、様々な理由で内壁の塗装を自分でチャレンジしてみようかな?と考えている方もいますよね。

そんなみなさんが共通して悩むのが「そもそも自分でできるのか?」「失敗しないか?」ということではないでしょうか。

最近、テレビでDIYの様子を見ることが増えてきました。とても簡単そうに見えるのですが、いざチャレンジとなると、何から準備したら良いのかもわかりませんよね。

実は、内壁の塗装は誰にでもできます。ほとんどの住宅の内壁は塗ることができますし、注意することも少なく、怪我もほぼないDIYといえます。

この記事では、DIYをするのが初めてだという方にもわかりやすく、内壁塗装の基本知識とおすすめの塗料の紹介、準備物、手順等、必要な情報をお伝えしていきます。

1.内壁の塗装をDIYでおこなうための基礎知識

まずは、内壁の塗装の基本知識をご紹介します。

1-1.内壁塗装はDIYできる

内壁塗装のDIYは可能です。ホームセンターに室内用の塗料が販売されていたり、ネットでも様々な種類のものが販売されており、塗料から道具まで手軽に手に入れることができます。難しい作業はあまりないので、誰でも簡単にDIYできます。綺麗に仕上がるか心配な方もいるかもしれませんが、あえてあまり気にせずに塗ったほうが、手作り感のある良い内壁ができあがると思います。

1-2.塗装 VS クロス張り替え 徹底比較

内壁のリフォームには、塗装の他にもクロス張り替えという方法もあります。どちらも簡単におこなうことができますが、塗装の方が難易度が低いかもしれません。比較表を参考に、今一度方法を検討してみましょう。

塗装 クロス張り替え
メリット ・道具が少なくて済む
・塗るだけで仕上がるので子どもと一緒に楽しめる
・いろんな機能の塗料がある
・好みの柄を選ぶことができる
・失敗しても貼り直せる
デメリット ・色は単色になってしまうことが多い
・塗料によっては臭いがある
・乾燥に時間がかかる
・ひとりでは作業が難しい
・既存壁紙の除去が難しい
・必要な道具が多い
・廃材が多く出る
・下地補修が必須
金額(例:6畳の場合)
※塗料・壁紙の種類による
1万円~ 1.5万円~
(道具代分塗装より高くなる)
工期(例:6畳の場合) 半日以上 半日以上

施工したい部屋によっては、クロス張り替えのほうがより良い雰囲気に仕上がる場合もあります。例えば、キッチンを流行りの北欧風の柄のクロスに張り替えれば、一気に北欧風のキッチンに仕上がります。また、塗装では塗料の臭いの問題もあるので、食品を扱うキッチンは塗装はなるべく避けたほうが良いでしょう。

子ども部屋でしたら、お子さんと一緒に塗装してみるのも楽しいでしょう。塗ると黒板になる塗料もあるので、子ども部屋にはおすすめです。(2章で詳しく紹介します。)

クロスの張替えを行う上で押さえておくべき7つのポイント

1-3.塗装する前に知っておきたい3つのポイント

内壁の塗装をする際、3つの注意点があります。以下のことに注意して作業を進めましょう。

①施工する部屋の雰囲気にあった色を選ぶ

部屋の雰囲気にあった色を選ぶようにしましょう。寝室に真赤な塗料を塗ると違和感がありますよね。

インターネットで購入する場合は、カラーサンプルをもらうこともできます。実際に施工してみたら、想像していた色と違う!という事態を避けるためにも、事前にサンプルをもらって確認するようにしましょう。

②汚れることを覚悟でDIYする

服や手を汚さないように気をつけるほど、汚してしまうものですよね。汚れても良い服を着る、軍手等で皮膚を隠しておく、等の対策は必ずしましょう。それでも皮膚につけてしまった場合、乾く前なら、ぬるま湯と石鹸で洗い流すことができます。乾いてしまった場合は、ぬるま湯の中でもみ、落としやすくなった状態で石鹸で洗いましょう。油性塗料の場合は、ペイントうすめ液を使わないと、とれなくなってしまいますので、乾く前に落としてしまいましょう。

③ペンキの保管と処分

ペンキを保管する場合は、缶の縁をきれいに拭き取り、ふたをしっかり閉めて保管します。油性塗料の場合は、缶の中で塗料が固まるのを防ぐためにペイントうすめ液を少し入れてから保管します。直射日光が当たる場所や高温になる場所、火気の近くや湿気の多い場所には保管しないようにしましょう。また、塗料缶は重たいので落下を防ぐためになるべく足元に保管しましょう。

塗料を捨てたい場合、液体のままでは捨てられません。水と一緒に流すことのないようにしてください。捨てたい場合は、新聞紙に塗り広げて乾燥させてから捨てる、ペンキ用固形剤を使用して固めてしまう等しましょう。

④臭い対策&乾燥のために換気は必須

臭いが少ないといわれる水性塗料でも、塗料独特の臭いがします。臭いを部屋に閉じ込めないためにも十分に換気をおこないましょう。また、施工後に乾燥をする必要もありますので、窓を全開にできる天気の良い日に施工をしましょう。

 

2.内壁の塗装でおすすめの塗料

では、この章から具体的なDIYの方法を紹介していきます。まずはじめに、塗料を選ばなければいけません。DIYが一般的になり、塗料の種類は増えてきました。おすすめの塗料をいくつか紹介します。

※内壁には壁紙が貼られていることを条件とし、紹介します。

2-1.人体への影響がない水性塗料(F★★★★表示の塗料)

室内で使用する塗料なので、なるべく水性を選ぶようにしましょう。水性塗料は、安全性に優れているため人体への影響もなく、においも少なく施工も簡単です。初めてのチャレンジの場合は、まずはシンプルな水性塗料を選んでみましょう。

水性塗料か見分けが付かない方は、「F★★★★(エフ・フォースター)」の表示があるものを選びましょう。この表示は、ホルムアルデヒドという有害化学物質の発散量をあらわすものです。★の数が多いほど発散量が少ないことを意味し、F★~F★★★★の4段階があります。

水性塗料は、日本ペイントやアサヒペン等有名なメーカーではほとんど取り扱いがあります。ホームセンターで室内用塗料を探してみると、たくさん種類があると思います。水性塗料であれば、どのメーカーもそれほど差がないので好きな色を選んでみてください。ただし、缶に表記されている色と実際に塗った色は照明の関係で多少異なる場合があります。気になるようでしたら、サンプルをもらったり施工事例写真を確認すると良いでしょう。

 

2-2.塗ると黒板に変身する塗料

塗ったところが黒板として使えるようになる塗料です。子ども部屋のワンポイントとして塗ったり、伝言ボードとして壁の一部分を塗ってみると良いかもしれません。色は12色あり、水性塗料なのでイヤな臭いもありません。容量も30ml、170ml、600ml、4Lと幅広いので塗料が余りすぎるという心配もなさそうです。

メーカー:ターナー色彩株式会社
商品名:チョークボードペイント(http://turner.co.jp/paint/chalkboardpaint/

 

2-3.落ち着いた壁にしたいなら珪藻土塗料

最近流行りの珪藻土、お風呂用マットでは「吸水性」「速乾性」を発揮していますが、壁でも「湿気を吸う」という同様の効果を発揮してくれます。他にも部屋の空気や臭いを浄化してくれたりと機能性抜群な塗料です。仕上がりは、つやがなく落ち着いた仕上がりで、一般的な塗料と違い珪藻土特有の質感になります。塗るのが下手くそでも、目立たずむしろ味がでて良いかもしれません。

メーカー:株式会社ワンウィル
商品名:K-PAINT(https://www.keisoukun.com/keisoudo-paint/

 

3.内壁の塗装手順

一番不安を感じているであろう塗装手順を紹介します。一般的な塗装手順を紹介するので、実際に施工する際には購入した塗料には適さない場合もあります。注意書き等をよく読み、塗装をおこなってください。

3-1.そもそも塗れる壁か下地をチェックしよう

塗装をする前に、まずは今の下地の状態をチェックし、上からペンキを塗っても大丈夫なのかを確認しましょう。

基本的にどんな下地でもペンキは塗れます。化粧合板のようなつるつるした壁の場合は、あらかじめサンドペーパー等で表面を粗くし、清掃してから塗装をしましょう。

コンクリート、モルタル、漆喰、珪藻土などの壁の場合は、シーラー(ペンキを塗る前に塗る接着剤の役割のもの)を使用する場合があります。端の方で、塗れるかどうかの試し塗りをしてみて大丈夫であれば本番に移りましょう。

また、化粧と同じで下地の処理は大切です。処理をちゃんとすることで綺麗に仕上げることができます。現在の下地(内壁)に凹みや段差がある場合は、パテで壁を平らにしましょう。また、壁紙が剥がれかかっている箇所は、接着材で接着補修をします。

壁紙が凸凹模様(塩化ビニルクロス)の壁紙は、壁紙に含まれる可塑剤(かそざい)が塗膜に移行して、表面にベタつき感が出る可能性があります。塩化ビニルクロスに適したシーラーを塗装するか、塩化ビニルクロスに直接施工できる塗料を選ぶようにしましょう。

 

3-2.必要な道具一覧

必要な道具の一覧です。ホームセンターやネットでは、ペンキDIYセットとして販売されているところもあります。

道具 説明
新聞紙 マスキングや残った塗料を捨てる際に使用します。
マスカー
マスカー

画像出典:仕事の鬼
床や建具等、広い面をマスキングするのに使用します。
マスキングテープ
マスキングテープ

画像出典:楽天ビック
壁とドアの境目等、線を綺麗に出したいときに使用します。
養生テープ
養生テープ

養生の際に使用します。ビニール製なのではがしやすく、ガムテープより便利です。
コーキング材

画像出典:壁紙屋本舗
下地処理に使用します。
塗料 2回塗りで仕上げるので、施工する面積の2倍の量を用意しましょう。
※缶ラベルに表示されている「kg/㎡・回」や「㎡/缶」の単位を確認し算出する。
ローラー 施工に使用します。
複数色使用する場合は、色につき1本選びましょう。
ハケ 細かい部分を塗る際に使用します。
バケット 塗料を入れる容器です。色を分ける際は、色の数分用意しましょう。
ネット ローラーにつきすぎた塗料を取り除く際に使用します。

3-3.基本的な塗装の手順

ここからは基本的な塗装の手順を紹介します。あくまでも一般的な流れですので、塗料や下地に応じておこなうようにしてください。

①下地処理

前項で説明したパテ処理、コーキング処理の他に、カビなどの汚れがある場合は、市販のカビ取り剤や中性洗剤、ぞうきん等を用いて汚れを落とします。タバコのヤニがひどい場合も、ぞうきん掛け後、ヤニ止めシーラーを用いると良いです。

②非塗装部分の養生

塗装をおこなわない床や窓などをマスキングします。新聞紙やビニールシートをマスキングテープを貼ることでおこなえますが、マスカーと呼ばれるテープにビニールシートが付いているものがとても便利です。ビニール幅の種類は様々ありますが、1m以上あるものを使用するとよいでしょう。

コンセントカバーや電気スイッチは、カバーを外して養生テープで覆います。最終的にカバーが取り付けられるので、スイッチにペンキが付かない程度の養生で構いません。

ドア等の建具や床は、マスキングテープや養生テープで壁の境目に貼り、境目をきれいに分けた後、その上からマスカーを重ねて貼って養生します。とにかく、ペンキがつかないように壁との境目が綺麗に覆われていればOKです。

③塗装

塗装は、全ての面に合計2回塗り重ねるときれいに仕上がります。1度で厚く塗ってしまうことのないようにしましょう。

1.塗装1回目(下塗り)

塗料をバケットに移したら、ローラーでペンキを壁に塗っていきましょう。ペンキは、振るなどしてあらかじめ混ぜておくと色ムラが出にくくなります。また、先に入り隅等のローラーが入りにくい部分をハケで塗り、その後広い面をローラーで塗るようにします。ローラーにペンキが均一についた状態で施工しましょう。

1回目の塗りが完了したら、乾燥させます。完全に乾いてから2回目の塗装に移るようにしましょう。また、乾かしている間はハケやローラーが乾いてしまわないようにマスカーやラップをかけておくとよいです。

2.塗装2回目(仕上げ)

養生テープやマスカーに付いた1回目の塗料が指につかないことを確認し、2回目の塗装をおこないます。1回目同様に仕上げていきます。厚く塗りすぎると気泡や色ムラができてしまうので、薄く仕上げるようにしましょう。

 

4.上手く仕上げるためのワンポイントアドバイス

上手く仕上げるポイントはただひとつ。下地の処理です。下地の処理を入念にやるだけで仕上がりが変わってきます。

壁紙を張り替える場合は、内壁が多少凸凹していても上から新しい壁紙を貼るので目立ちません。しかし、塗装の場合は、凸凹状態の上から直接ペンキを薄く塗るので、凸凹はどうしても目立ってしまいます。壁紙が剥がれてしまっている部分は、パテで必ず埋めるようにしましょう。

下地処理さえ丁寧におこなえば、あとは思い切り楽しんでペンキを塗りましょう!

 

まとめ

今回は内壁の塗装の基本的な手順、塗料の紹介をしました。

塗装と壁紙の張り替えでは仕上がりと手順が異なります。塗装の方が比較的簡単で、店舗の内壁のようなつるっとした仕上がりになります(ペンキによります)。どちらが好みか検討した上でDIYをしましょう。

また、塗装を綺麗に仕上げるポイントは下地処理です。壁紙が剥がれかかっている部分や、剥がれてしまっている部分は、接着してから施工しましょう。

あとは何より楽しむことが大切です。思いっきり楽しんでDIYしましょう。

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