外壁用素材「アルミサイディング」の特徴を徹底解説!

外壁のリフォームにおいて使用されるサイディングボード。その中でも、モダンな雰囲気を演出できる外壁材として人気なのが「金属系サイディング」です。
しかし、一言に金属系サイディングと言っても、ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなど、金属の種類はたくさんあります。外壁を新しく金属サイディングに張り替える上で、まずはそれぞれの素材の特徴やメリットを理解しておきたいものです。

そこで今回の記事では、お住まいのサイディング選びに迷われている方に向けて、「アルミサイディング」の特徴、張替えの費用、施工事例などをご紹介します。ぜひサイディング選びの参考にしてください。

1.アルミサイディングの特徴

外壁材には主に窯業系サイディング・金属系サイディング・樹脂系サイディング・木質系サイディングの4つの種類があり、その中でも金属系サイディングは他とは一味違うモダンでおしゃれな外壁を演出できます。また、工場内で一貫した品質管理のもと生産されるため、均一で安全な仕上りにできるのが特徴です。

その金属系サイディングにはアルミサイディング・ガルバリウム鋼板サイディング・ステンレスサイディングなどの種類があります。
その中で「アルミサイディング」はアルミニウムを使用したサイディングボードのことを言います。デザイン性・耐久性に優れた表面材と断熱性・防火性に優れた裏打ち材によって形成された乾式工法用の外壁材です。性能について詳しくご説明します。

1-1.アルミサイディングは建物への負担が気になる方にオススメ

サイディングを選ぶ上では、建物を保護する防水性や耐久性、などの性能面からコストの面まで含めて、選びたいものです。
その中でもアルミサイディングの一番の特徴は「軽量性」です。軽量性に優れていることで「建物自体への負担がかからない」というメリットがあります。

そのため、耐震性や外壁への負担を気にして、なるべく軽い外壁材に張替えたい、という方はアルミサイディングのご使用をおすすめします。

 

1-2.アルミサイディングを外壁に使用するメリット

●軽量性
アルミサイディングの一番の特徴は、その軽量性です。
YKK ap株式会社のアルミ外壁材アルカベールの例で言うと、1㎡あたり1.9㎏という重さです。これは一般的な窯業系サイディング(16㎜厚)と比べて、1/8程度の軽さを誇れるほど、軽量性に優れる外壁材と言えます。

軽量性に優れていることで「建物自体への負担がかからない」というメリットがあります。
既存の外壁材の上に新しい外壁材を張る「重ね張りリフォーム」は外壁材を二枚張ることになるため、建物が重くなる(建物自体に負担がかかる)というデメリットがありますが、軽量なアルミサイディングを採用することにより、建物への負担が少なくなるため、重ね張りリフォームに適している外壁材であるといえるでしょう。

 

●地震の揺れやひび割れに強い
軽量性とも関連する部分ですが、軽さが特徴のアルミサイディングを外壁に使うと地震の揺れやそれに伴う変形に柔軟に対応できるため、ひび割れが発生しにくいというメリットがあります。耐震性を重視している方にオススメです。

 

●錆に強い
アルミニウム自体が錆に強い性質を持つため、錆びにくく美しい見た目を長期間保持することが可能です。

 

●防水性が高く凍害に強い
一般的に水が建物内部に浸入してしまうと雨漏りの原因に繋がってしまいます。金属サイディングは表面が金属のため、水をはじき外壁材が水を吸収することを防ぎます。

 

●断熱性
金属サイディングは金属表面材と断熱材が一体成型された製品のため、外の気温の影響を受けにくく、一方で中の気温を保ち続けることができます。つまり夏は涼しく冬は暖かい生活環境を実現し、更に冷暖房の節約などのコスト削減につなげることができます。

 

●防音性に優れている
断熱材が充填されていることは断熱性だけではなく、音を吸収してくれるという効果もあります。外からの騒音や生活音の漏れを軽減できます。

 

●モダンな雰囲気を演出できる
金属ならではの質感とメタルカラーでモダンな雰囲気を演出できます。また直線を活かしたデザインの他にも、レンガ調のデザインなど、あらゆるデザインの種類があり、好みに合わせてデザインを選びやすいという特徴もあります。

 

1-3.アルミサイディングを外壁に使用するデメリット

●衝撃に弱くキズがつきやすい
大きな衝撃が加わると凹んでしまったり、大きな温度変化が起こると変形してしまったりすることがあります。さらに金属特有の欠点として、強くこすると傷がつきやすいという面があります。

●色のバリエーションが限られる
外壁の塗り替えの場合、希望の色味に調色された塗料を使うため、色の自由度は高いですが、金属サイディングの場合、塗装工事に比べてボードの色のバリエーションが限られているというデメリットもあります。

 

1-4.他の金属系サイディングとの違いは?

具体的には他の金属系サイディングとどのような点で性能は違うのでしょうか?今回は金属系サイディングの主流であるガルバリウム鋼板製サイディングとの性能を比較し、一覧にまとめました。

【機能比較表】

アルミサイディング ガルバリウム鋼板製 サイディング
建物への負担
(軽い)
外観仕上り
断熱性
(冬暖かく夏涼しい)
耐久性
(期待耐用年数)
◎ 約30年 〇 約20年
防錆力
コスト  △ 高い 〇 アルミニウムに比べると安い

アルミサイディングとガルバリウム鋼板サイディングは、「建物への負担」が少ないということが一番の違いです。またアルミニウムの方が耐久性が高く、錆にくいという点でも優れていると言えます。ただガルバリウム鋼板よりは施工費用が高額になります。金属系サイディングの中でも耐久性(性能)とコストのバランスに優れているのはガルバリウム鋼板のサイディングです。
外壁への負担など特に気にせず、なるべく費用をかけずに金属サイディングにしたいという方はガルバリウム鋼板のご使用をおすすめします。

※あくまで一般的なアルミニウムとガルバリウム鋼板の比較のため、商品によっては性能が異なります。

 

2.アルミサイディングの取り付け工事の方法と費用相場

既存の外壁からアルミサイディングの外壁にするには2つの方法があります。①重ね張り工事と②張替え工事の2種類です。第2章ではこの2つの工法の特徴や施工にかかる費用相場をご紹介いたします。
※重ね張り工事も張替え工事もアルミサイディング特有の工事方法ではなく、金属サイディング全般の取り付け方法です。

2-1.重ね張り工事の特徴と費用相場

モルタル外壁やサイディング外壁などの既存の外壁の上から、新しくサイディングなどの外壁材を張る外壁工事のことを「重ね張り工事」と言います。張り替え工事に比べて廃材が少ないため作業はスムーズに行われ、かつ張替え工事より安価で施工できます。

■張替え工事はこんな人におすすめ
外壁にひび割れなどの劣化症状があるが、水の浸入などが発見されない(劣化の進行が激しくない)場合、重ね張り工事をおすすめします。リフォーム業者に調査してもらい、建物の構造部がしっかりしているか、確認しましょう。

■費用相場と詳細な内訳
重ね張り工事の費用としては、150万円~(延床面積120㎡)が相場と言われています。材料費や工事費、各工程の費用など細かく見ていきましょう。

工事項目 単価 ※1㎡あたり
足場代 600~800円
施工費 2,500~3,000円
材料費(サイディング材料費) 4,000円~
資材運搬費及び諸経費 1式 100,000~200,000円

※価格は材料や施工業者によって変動します。

 

2-2.張替え工事の特徴と費用相場

既存の外壁と下地を解体・撤去し、下地から新たにサイディングなど外壁材を取り付ける外壁リフォーム方法のことを「張替え工事」と言います。外壁塗装や重ね張りよりも費用がかかりますが、下地から作り直すため老朽化した家でも同時に断熱や耐震補強を実施することができ、しっかりとした構造の家にできます。

■こんな人に張替え工事はおすすめ
お住まいの構造部に水の浸入が疑われるような場合で、特に構造部の劣化が激しい場合には張替え工事がおすすめです。

■費用相場と詳細な内訳
張替え工事の費用としては、200万円~(延床面積120㎡)が相場と言われています。材料費や工事費、各工程の費用など細かく見ていきましょう。

工事項目 単価 ※1㎡あたり
足場代 600~800円
施工費 2,500~3,000円
材料費(サイディング材料費) 4,000円~
既存外壁材の撤去 800~1,000円
資材運搬費及び諸経費 1式 100,000~200,000円

※価格は施工業者によって変動します。

重ね張り工事との違いは既存の外壁を撤去する撤去費がかかるということと、サイディングの境目である目地部にシーリング材を打ち込むシーリング打ち費がかかってくるということです。また廃材の処理量が多いために資材の運搬費が多くなることも考慮する必要があります。

 

3.アルミサイディングの色別事例

外壁のリフォームを行なう上でデザインや色を選ぶのは楽しみな作業ではないでしょうか?第3章では、アルミサイディングの色別の事例をご紹介します。色やデザイン選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

3-1.「黒色」でモダンな雰囲気を演出

黒色は数あるサイディングの色の中でもよく選ばれる色の一つです。
黒色にすることで、金属特有の光沢感を演出することができ、モダンで落ち着いた雰囲気にすることができます。黒色にすることで汚れが目立たないといったメリットもあります。
「他の家とは違う、シックでかっこいい雰囲気にしたい」、という方にオススメです。

 

3-2.「白色」で明るい雰囲気を演出

白色も人気で定番の色の一つです。白色を使用することで明るい外観を演出できます。黒や茶色をワンポイントで使うことで、他とは違うような個性的な仕上りにすることができます。
「暗めの色だった古い外壁から、キレイで明るい雰囲気にしたい」という方にオススメの色です。

 

3-3.「茶色」で温かみのある雰囲気を演出

茶色のサイディングは、木のような温かみのある雰囲気を演出できます。明るい茶色と暗い茶色を組み合わせて使用することで、個性的でおしゃれな雰囲気にすることができます。

 

3-4.「青色」で爽やかさを演出

青色は爽やかさを演出できる色で、非常に個性的な仕上りにできます。しかし、全面青にすると目立ちすぎてしまうため、白色など明るい色とツートンカラーで使用すると良いでしょう。

 

3-5.「グレー」の組み合わせでクールさを演出

明るいグレーや濃いグレーを組み合わせて使うとクールな印象を与えることができます。黒色より個性的ではないため近隣との調和も図るこことができ、目立ちすぎるということもありません。

 

3-6.【補足情報】おしゃれな外壁にするためのポイント

最後に色を選ぶ(デザインを選ぶ)上で、よりおしゃれな雰囲気にする方法をご紹介します。個性的な仕上りにしたいという方はぜひ参考にしてください。

●ツートンカラーにする
色を使い分ける「ツートンカラー」で仕上げる方法は建物をおしゃれに仕上げる上でよく使用される方法です。

●アクセントを付ける
アルミサイディング以外の素材をワンポイントで用いたり、玄関の周りだけ違う色を使うなど「アクセント」の仕上げにするとオシャレな雰囲気にできます。

●異素材を組み合わせる
違うサイディング素材を組み合わせると個性的でおしゃれな雰囲気にできます。通常の家とは違う、存在感のある建物に仕上げることができるため普通の家とは違う雰囲気にしたい方にオススメです。

 

4.オススメのアルミサイディング

第4章ではオススメのアルミサイディングをご紹介します。

4-1.アルカベール(YKK AP株式会社)

YKK APは外壁材メーカーの中でもアルミサイディングの種類が一番豊富なメーカーです。その中でもオススメするのが「アルカベール」というアルミサイディングです。外壁材の中でも最軽量で、建物への負担が少なく、錆の発生を長期間抑えることができるのが特徴です。また高耐候塗料で表面をコーティングしているため、劣化に強く、高い耐久性・耐候性を発揮します。
深絞りシリーズやモダンシリーズなど、模様の種類も多く、様々な要望に応えることができるサイディングであると言えます。

 

4-2.金属Danサイディング(旭トステム外装株式会社)

旭トステム外装株式会社の金属Danサイディングの中にはスチール系、アルミ系の金属サイディングがあります。アルミサイディングの種類の中には、レンガ調の外壁を演出できるアンティークブリックSN、天然石のような繊細な風合いを演出できる石積という種類のアルミサイディングがラインナップされています。金属系でありながら、落ち着いた風合いを演出できるのが特徴です。

 

4-3.ラピスV5AL(東邦シートフレーム株式会社)

東邦シートフレーム株式会社のラピスV5ALはタイル調の仕上りを演出できる、多重塗装が施されたアルミサイディングです。属系でありながら、落ち着いた風合いを演出できるのが特徴です。

 

まとめ

今回は外壁用素材の「アルミサイディング」について、その特徴やメリット・デメリット・色の事例などをご紹介しました。金属系のサイディングを選ぶ上では、軽量性や防水性、コストなど様々な点を考慮する必要があります。軽量性などにこだわりがないという方には性能とコストのバランスを考えてガルバリウム鋼板のご使用がおすすめ。

そして、アルミサイディングは、サイディングの中でも特に軽量な素材ですので、建物への負荷が少ない外壁にしたい、という方はアルミサイディングのご使用をおすすめします。

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