お家のリフォームの際、畳やカーペット、もしくは古いフローリングを、新しいフローリングに張り替えたいと考えている方は多くいらっしゃると思います。
フローリングへのリフォームと言えば、掃除のしやすさがメリットとしてよく挙げられますが、床は面積が広いため、フローリングの種類によって部屋のイメージはもちろん、メンテナンスのしやすさ、そして費用が大きく変わります。だからこそ、最適なフローリングを選びたいところですよね。
ここではフローリングのメリット・デメリット、気になる費用相場や、業者選びを中心に解説します。
また、リフォーム箇所によって最適な種類のフローリングの選び方、リフォームの際の注意すべきポイントもご説明していきます。
フローリングへのリフォームをお考えの方は、是非とも参考にしてください。
目次
1. フローリングにリフォームするメリット
現在、住宅で一般的な床材となっているフローリング。アパートやマンションはもちろん、戸建て住宅でも和室は1室まで、残りの部屋はフローリングというお宅が多いほど、その普及率は高いものとなっています。
ここまで普及しているのは、フローリングに利点が多いからこそ。実際にフローリングへリフォームすることで、どのような効果が得られるのか見ていきましょう。
1-1. 掃除がしやすく衛生的
掃除がしやすいのはフローリングの最も大きな特徴です。畳やカーペットと比較して表面がフラットなのでゴミが入り込みにくく、大抵のゴミは掃除機で取れてしまいます。そのため、ダニの発生が少なく清潔を保ちやすい利点があります。
1-2. 重い家具をおくことができる
畳やカーペットでは、重い家具を置くと跡がついてしまうため、配置できる家具は限定されます。その点、フローリングはある程度重い家具を置くことができます。(ただし、大型のテレビ台やピアノなど、重量の大きなものは専用の床補強用のマットやボードで重さを分散させる工夫が必要です。)
1-3. 洋風のモダンな見た目になる
特に和室から洋室へリフォームする場合では魅力的なポイントです。最近ではモダンな印象の和室もありますが、一代前の和室はどうしても古臭い感じがするものです。こんな和室はフローリングにすることで、一気に洋風のモダンなイメージに変えることができるでしょう。
また、フローリングは色味が豊富なので、モダン、アンティーク、南国風等、選ぶ種類によって様々な雰囲気を演出することができます。
1-4. まだまだある!フローリングのメリット8点
これまで紹介した3つは比較的よく知られているメリットですが、細かく見ていくと、他にも多くの利点があります。
デザイン・色が豊富 | 濃い色から淡い色、赤系、グレー系など豊富なカラーに加え、木目の大きさやパターン、光沢感なども製品によって様々です。多くの種類から選ぶ楽しみがあります。 |
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機能性を持たせた製品が豊富 | 防水性・遮音性・抗菌性など機能性を持たせた製品もあります。通常のフローリングより値が張りますが、フローリングという床材の中で、用途に合わせ最適なものを選ぶことができます。 |
木の風合いを楽しめる | 温かみのある優しい雰囲気は木質素材ならではです。 |
価格が安い | 大量生産されているフローリングは、安価で手に入れることができます。 |
品質が安定している | 大手ハウスメーカーの多くが取り扱っており、安定した品質の製品が常に流通しています。 |
断熱機能がある | 木材からできているため多孔質で、周りの温度の影響を受けにくい性質があります。 |
静電気が発生しにくい | 木材でできているため静電気の発生が少なく、ホコリを寄せ付けにくいです。 |
床暖房対応製品が多い | 床暖房のついた機械的な仕様のフローリングもあります。主流の床材で、種類の多いフローリングだからこそのメリットです。 |
2. フローリングにリフォームするデメリットと対策
フローリングにはたくさんのメリットがありますが、畳・じゅうたんなどと比べると、機能性や居心地で劣る部分もあります。
ご自宅のリフォームの目的と照らし合わせて、リフォームするかを検討してみてください。
水に弱い | 水を吸収することで、膨れや歪みが発生することがあります。水をこぼしたらすぐに拭き取ること、濡れたものを置きっぱなしないことを心がけましょう。 |
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強い衝撃で傷・凹みができる | クッション性が無いため、硬いものをぶつけたり引きずったりすると傷や凹みが発生するので注意。重いものを運ぶときは毛布でくるむなどして、予防しましょう。 |
腐食・床鳴りの発生 | 水の吸収により腐食が発生すると、ギシギシと音がなります。程度がひどければ部分補修が必要となります。経年劣化の場合仕方のない面もありますが、普段からこまめに換気したり、ワックスがけで傷みにくくしたりすることで、ある程度は防ぐことができます。 |
布団で敷くのには適さない | 敷布団は夜間に人の汗を大量に吸収するため、布団を敷く床は湿気を効率的に逃がすことができる畳が最適です。フローリングでは、布団は底冷えする上、湿気によりカビが発生する可能性があります。敷布団の下にフローリング用の吸汗シートを敷いたり、こまめに布団を乾燥させたりなどの工夫が必要となります。 |
湿気が多いとべたつく | 調湿機能には優れていないので、素足ではベタつきを感じることもあります。くつ下やスリッパがあればさほど気にならないかもしれません。 |
直接座るのには適さない | 暖房の効いていない室内では、冬季は表面が冷たくなります。床中心の生活空間ではカーペットが必要になるでしょう。 |
張替えでは工事が必要 | 畳の張り替えと異なり、全面張替えの際には必ず工事が必要となります。事前のリフォーム計画が必須です。 |
3. フローリングのリフォーム費用
フローリングのリフォーム費用は、「フローリング材の種類(材料費)」・「リフォームする床面積」・「下地補修の有無」・「工法」によって決まります。
業者によって㎡・帖あたりの工事費や既存床材の処分費用などが変わるため、あくまで目安となりますが、工事前に下地補修が必要無く、比較的安価なフローリング材を選んだ場合の費用は以下の通りとなります。
3-1. フローリングのリフォームの費用相場/戸建ての場合
■フローリング→フローリングの場合
重ね張り工法は、既存のフローリングの上に、新しいフローリングを重ねて施工する方法です。
対して、張り替え工法は、根太から古いフローリング材をはがし、新しいフローリング材を打ち付ける工法。ある程度厚みや強度のあるフローリング材を用いる場合に選ばれます。
・重ね張り工法:6万円~ (6帖あたり)
・張り替え工法:8万円~ (6帖あたり)
■畳→フローリングの場合
15万円~ (6帖あたり)
※畳はフローリングより厚みがあるため、畳を剥がしてそのままフローリング材を施工しては床が低くなってしまいます。そのため、床の下地である根太(ねだ)を組みなおす必要があり、工事価格も高くなります。
■カーペット→フローリングの場合
10万円~ (6帖あたり)
3-2. フローリングのリフォームの費用相場/マンション・アパートの場合
集合住宅であるマンション・アパートでは、階下やお隣に配慮した防音が必須。管理規約にも必ず防音に関する規定があるはずです。
畳やカーペットは素材自体が防音性(遮音性)に優れており、そのまま敷くだけでもある程度の防音効果を発揮するものですが、フローリングではそうはいきません。
防音用のマットの施工したり、フローリング自体が防音性を持ったものを施工したりする必要があるため、施工費は戸建住宅より高額になる傾向があります。
■フローリング→フローリングの場合
・重ね張り工法:7万円~ (6帖あたり)
・張り替え工法:9万円~(6帖あたり)
■畳→フローリングの場合
17万円~ (6帖あたり)
※戸建同様、畳はフローリングより厚みがあるため、畳を剥がしてそのままフローリング材を施工しては床が低くなってしまいます。そのため、床の下地である根太(ねだ)を組みなおす必要があり、工事価格も高くなります。
■カーペット→フローリングの場合
12万円~ (6帖あたり)
4. 材質・機能別フローリング材の種類
フローリングは各種メーカーから多くの製品が製造されています。用途や予算、そして将来のことを考えてぴったりなフローリングを探しましょう。
ここでは、材質・機能別にフローリングの種類をご紹介します。
4-1. 安価に抑えるなら『複合フローリング』
画像出典:http://www.iocjapan.biz/cgi-bin/collection/flooring/?DOC_NO=20121212140438&ACTION=DETAIL
複層フローリングとも呼ばれます。
合板の基材の上に表面材(化粧板)を貼り合わせたフローリング材です。合板は、薄く切った板材を、繊維の方向を直行させるように重ねているため、反りやねじれに強いという特徴を持っています。
安価なのは品質が粗悪だからではなく、最も一般的に流通しており大量生産が可能なためです。とくにこだわりがなければ、複合フローリングを選ぶのが一般的なようです。
■製品の例:オーク(なら)複合(ウッドハート)
■材料費の目安:3,500円/㎡~
4-2. 木の風合いを楽しみたいなら『無垢フローリング』
画像出典:http://www.woodone.co.jp/product/flooring/pino/
単層フローリングとも呼ばれます。複合フローリングが合板と化粧板を組み合わせた複数の層から成るのに対し、天然木からそのまま切り出した一枚板をフローリング材として使用します。複合フローリングには無い、本物の材木の見た目や感触、香りは、家に木の風合いや、安らぎのある柔らかな印象を求める方にはぴったりのフローリング材です。
湿度の調整機能に比較的優れますが、伸縮の繰り返しによって、継ぎ目に隙間ができたり、小さなヒビや突き上げが生じたりすることもあります。
これも木の特性として理解し、逆に経年変化を楽しめる長所として受け入れることができれば、とても魅力的な床材と言えるでしょう。
■製品の例:無垢フローリング ピノアース(WOOD ONE)
■材料費の目安:8,000円/㎡~
4-3. キッチンには、汚れと摩耗に強いフローリング
画像出典:https://sumai.panasonic.jp/floor/lineup/flooring.php?name=archi-spec_f_a
キッチンの床は、水や油、調味料などで何かと汚れやすいものです。通常のフローリングでは汚れが染み込んで取れないなんてことも。また、基本的に立って歩き回る場所ですので、より磨耗への耐性が必要とされます。
こんなキッチン周りには、耐水性・防汚性・耐磨耗性を持ったフローリングが最適です。
木質系の床材だからと神経質にならず、さっと一拭きで汚れを取ることができます。
■製品の例:アーキスペックフローリングA(Panasonic)
■材料費の目安:5,000円/㎡~
4-4. トイレ・洗面などの水回りには耐水性フローリング
画像出典:http://www.eidai.com/product/flooring/knowledge/point_oheya2_6.html
湿気がこもりやすく、何より清潔に保ちたいのがトイレ・バスなどの水回り。アンモニア汚れや、水周り用の強力な洗剤に耐え、雑菌の繁殖を抑える機能性が必要です。
耐アンモニア性を持ち、なおかつ継ぎ目から水の入りにくい接合部構造・工法を選ぶことができる製品を選びましょう。
■製品の例:アトムワイド455(永大産業)
■材料費の目安:5,000円/㎡~
4-5. マンションやお子様のいる家庭でオススメ、防音フローリング
画像出典:http://www.woodone.co.jp/product/flooring/soundproof/
快適な住まいに欠かせないのが騒音対策。特にマンション住まいや、戸建の中でもお子様のいる家庭で採用されるのが防音フローリングです。裏面に遮音機能のある緩衝材が、ものを落としてしまった時の衝撃音や、お子様がどたどたと走り回る音を吸音してくれます。
防音性能は遮音等級によってランク分けされています。マンションにお住まいの場合は、等級を見て管理組合の規約を満たすかどうかを確認しましょう。
■製品の例:グランドフローリング L45(WOOD ONE)
■材料費の目安:5,000円/㎡~
4-6. 高齢の方がいる家庭に最適なフローリング
画像出典:http://sumai.panasonic.jp/floor/lineup/flooring.php?name=joyhard_naturalwoodtype
高齢になってくると、歩行が床をするように歩くすり足、小刻み歩きが多くなります。このような歩き方になると、靴下のささくれが引っかかったり、ほんの小さな段差でつまづいてしまったりすることがあります。このような場合には、施工会社に相談して、段差が極力少なく、経年により反りやねじれが出にくいフローリング材を使用しましょう。
また、車椅子を常に使用している場合、フローリングへの負担が大きくなりますので、耐摩耗性があり、耐荷重量に優れたフローリングを選ぶと安心です。
■製品の例: ジョイハードフロアー ナチュラルウッドタイプ(Panasonic)
■材料費の目安:7,000円/㎡~
4-7. ペットがいる家庭にペット対応フローリング
画像出典:http://www.daiken.jp/b/yuka/10_015.html
おしっこなどの粗相で傷みにくく、穴掘り・爪とぎなどの傷に強い、ペット対応フローリングも多く販売されています。単純な防水性や傷への強さなら、防水・耐久性のフローリングでも構いませんが、ペット用として打ち出されているフローリング材なら、滑り防止機能がついているものが多く、床を滑ることによる、衝突事故防止や関節への負担を軽減することができます。
■製品の例: ワンラブフロアⅡ (DAIKEN)
■材料費の目安:7,000円/㎡~
5. 業者選びのポイント
ご家族のライフスタイルに合ったフローリングのリフォームの方向性が決まったら、いよいよ業者選びです。
リフォームは大きな買い物。安いから!などと1社に飛びつかず、まずは情報収集し納得できる業者を探しましょう。
5-1. まずは業者の候補出し
人づてで、実際にその業者にリフォームしてもらった人から評価を聞く方法と、インターネットやチラシなどの媒体で、業者の打ち出す得意分野、サービス、キャンペーンなど広く情報を得る方法があります。
■業者候補出しにオススメの方法
・新築時のハウスメーカーからの紹介
新築引渡し後、定期点検などのアフターサービスで良好な関係があるなら、最も相談しやすいのが、新築時にお世話になったハウスメーカー。ご自宅の構造に最も詳しく、最適な工法を選んで工事をしてくれるはずです。
・ご近所や知人からの紹介
実際にその業者の仕事を見ていて、リフォーム後の感想も聞ける経験者からの業者紹介は、貴重な情報源。ぜひ詳しく話を聞いて、候補に入れましょう。
・リフォーム業者紹介サイトの利用
お近くの業者を手間なく探したい場合に是非利用したいのが、各種業者紹介サイト。業者の得意分野の紹介や、ホームページへのリンクなど、必要な情報を一度に集められます。
■リフォームネット http://www.reform-net.com/
■リフォーム評価ナビ http://www.refonavi.or.jp/
・口コミの利用
ご近所や知人からの紹介と同じく”消費者側”の感想を聞けるのが、インターネットの口コミ。業者紹介サイトで口コミが書き込めるようになっているサイトも多いので、一緒にチェックしましょう。工事の質、サービス、価格・・・、様々な情報を得ることができます。
・折込みチラシの利用
ホームページと同じく、業者側からの情報発信ですが、紙面というスペースが限られている分、内容は業者がアピールしたいポイントに絞られています。価格だけでなく、業者のリフォームへのこだわりなどの情報が凝縮されているので、その施工会社が信頼できる会社なのか予測することができます。
5-2. 業者選びの4つのポイント
ホームページやクチコミ、電話による情報収集などで候補の中からさらに業者を絞り込みます。このあと、現場調査の立会いや打合せ、見積り比較など、大掛かりな工程が続きますから、多くとも5社以内に絞りたいところです。
下記のような基準で絞り込みましょう。
■フローリングのリフォームの施工実績が多いか
施工実績の多さは、スタッフの経験の豊富さ、技術の高さに直結しますので、信頼できる業者である可能性が高いです。ホームページでお客様の声も掲載されていると施工される側の感想も知ることができ、さらに安心です。
■技術力があるか
施工実績数と関連しますが、フローリングのリフォームに対する技術力がある業者ならば、施工へのこだわりや姿勢が感じられるものです。仕上がりの美しさにも影響しますし、後の不具合の発生が出ないためにも重視したいポイントです。
■保証、アフターフォローがしっかりしているか
どんなに信頼できる業者に施工してもらっても、施工が終わってから問題が浮上する可能性があります。あとで高額な補修費がかかってしまった!なんてことにならないためにも、保証がしっかりした会社を選びましょう。
■何かあったときにすぐに来てもらえる距離にあるか
水周りの不具合や、目につく箇所の不具合は早急に対応してもらいたい場合もあるでしょう。技術的に優良な業者でも遠方にあり対応に日数がかかったり、出張料金が高額になる業者では後々不満が出てきかねません。ある程度、近場に会社を構えている業者だとより安心できるでしょう。
5-3. 現場調査、提案内容、見積り、担当者を見て、業者を最終決定する
候補出しをしたら、いよいよ最終選定です。
こちらのリフォームの要望を伝え、現場調査、見積り依頼をするとともに、担当者の対応も確認し、依頼する業者を決定します。
■現場調査を依頼する
正確な見積もり金額を出すには現場調査が不可欠です。早い段階で現場調査を行っておくと、その後の提案や工事もスムーズに進みます。
■提案内容を確認する
リフォームの要望、予算、下調べしたフローリング材の例を伝え、納得のいく提案をしてもらえるかを確認しましょう。予算内で全ての要望を満たすのは難しいかもしれません。そんなときには経験豊富な業者からの提案が大いに役立ちます。
■見積もりに詳細が記載されているか
単純な合計見積価格だけで比較してしまうのは早計です。お見積り詳細欄が『○○一式』などとまとめられていませんか?合計額が似たり寄ったりであっても、仕様・工法の内容が異なる場合があります。納得のいく仕様・価格となっているかを確認しましょう。
書面がきちんとしている業者とは、あとあと言った言わないの揉め事が発生しません。
■担当者との相性も大事
業者と気持ちのよいやり取りができたかどうかも、リフォームの満足度に大きく影響します。現場を十分に理解して提案してくれるか、マナーある誠実な対応で好感が持てるかも、選定の大切な基準です。
6. フローリングはDIYでもリフォームできる?
『素材選びから自分でやりたい』『費用を安く抑えたい』などの理由から、DIYでフローリングのリフォームができないか考えている方もいらっしゃるでしょう。実はDIYの中でもフローリング張りは難易度が高め。まずは工事内容、作業時間の見積り、ご自分のDIYスキルとを見て検討しましょう。
6-1. DIYでリフォームするメリット
■費用が安く済む
業者に依頼する場合の人件費がかからないため、フローリング材と、施工道具・材料の購入費・古いフローリング材の処分費だけで済みます。DIYの工具がある程度揃っていれば費用は更に抑えられます。
■大規模な工事を完工した後の達成感
フローリング材を張り合わせていくだけですが、部屋一室でもかなりの重労働。通常ならプロにお願いするような内容ですから、工事が上手くいったときには充実感と自信を得ることができるでしょう。
6-2. DIYでリフォームするデメリット
■かなりの時間がかかる
施工する広さにもよりますが、仕事が休みの日にしか作業ができない場合、数ヶ月の工期を要してしまうことも少なくありません。工事中はその部屋を使用することができませんから、工期には気を遣う必要があります。
■仕上がりはプロの業者に劣る
経験の差や、専用の高額な工事用の機械が使えない分、プロのような仕上がりは求められません。壁際に配置するフローリング材の直線出しや、部屋の入隅(コーナーなどのL字部分の内側)・出隅(柱などで出っぱたところ)の切り出しなど、端部の処理は難しく、不格好になってしまうこともあります。
■不具合が発生しやすい
たかが床の張替えと侮ってはいけません。雑な施工では浮きが発生したり、隙間ができてしまったりする可能性が高いです。このような不具合が気になって、再度張りなおし・・・などということは避けたいものです。
6-3. よほど腕に自信がない限り業者に依頼しましょう
上記のことから、フローリングのDIYは中級~上級者向けです。DIYの経験が豊富で、作業自体を楽しむことができる人にとってはやりがいのある作業といえます。
逆に、材料を用意して床に板を敷き詰めるだけの簡単な作業を想像しているのであれば、業者に依頼するのが無難でしょう。
もし途中で断念してしまうと、結局は業者に頼むことになり、費用は更にかさみます。実際にフローリングをDIYしている方のホームページを見てみるなどして作業感を掴み、じっくり計画を立て、工事を終えられる確証を持ってから動き出すことをオススメします。
7. まとめ
いかがでしたか。一口にフローリングへのリフォームと言っても様々なメリット・デメリット、注意すべきことがあったと思います。この記事を参考に、ご自宅の条件や希望にあったリフォームの実現を実現してくださいね。
最後に、ご自宅をフローリングへリフォームする際のポイントをまとめておきます。
・フローリングは、掃除がしやすい・家具を選ばない・洋風の見た目が最大のメリット
・フローリングには様々な種類があるので、それぞれの特徴を理解した上で、施工部位、目的を考えて選定する
・リフォーム業者選びに失敗しないコツは、工程を踏んで、最良の業者を見極めること
・DIYは難易度が高めなので、費用だけでなく、時間やDIYの経験を元に施工を判断する