屋根塗装DIY!押さえておくべき安全対策&塗料・塗装のこと

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屋根の塗装が色褪せてきて見た目が気になり始めた。でも塗装業者に頼むと費用もかかるしDIYでなんとかできないかな?と屋根塗装をDIYでやりたいという方は多いようです。
しかし、プロでも屋根などの高所での塗装作業は難しいもの。この記事では屋根塗装をDIYで行う場合に注意するべき内容をお伝えいたします。


1.プロでも事故は起きる!何はともあれ安全対策

高所作業での事故といえば落下事故が挙げられます。厚生労働省発表の労働災害統計によると平成26年度の建設業における墜落・転落による死傷災害は5,941件発生しています。そのうち、148件が死亡事故です。高所作業のプロで安全対策も万全に整えて作業を行う建設業者であってもこれだけの事故が起きています。素人の方が屋根に登って作業をすることは非常に危険な作業であるということを忘れないでください。
それでは、落下事故を起こさない為には、どのような対策を行えば良いのでしょうか?

1-1.落下防止の安全ベルト

最も有効な安全対策として、安全帯があります。安全帯は体にベルトを巻きつけて、落下の際に体にかかる衝撃を吸収して和らげるものです。安全帯の種類には胴ベルト型安全帯、フルハーネス型安全帯があります。

■胴ベルト型安全帯

胴ベルト安全帯

1本つり用安全帯ともいいます。胴ベルトからロープの先のフックを建物の一部に接続して、万が一落下した際には宙吊り状態になることで衝撃を防止します。

■フルハーネス型安全帯

Safe rope

胴ベルト以外にも腿や肩にもベルトを通して使う安全帯です。胴ベルト型が落下時に腹部の一部に衝撃過重が集中してしまうのに対して、フルハーネス型は衝撃でかかる荷重を体全身で受ける為、衝撃を分散させることができます。また、落下時の体勢も安定したものになります。

1-2.屋根で滑らないための作業靴・安全靴

安全靴

[ミドリ安全] 作業靴 スニーカー MPN905 画像引用元 : amazon

屋根の勾配で滑らないためには滑り止めの機能がある作業靴が必須です。屋根の作業は屈みながらの作業になるので屋根用の作業靴は屈曲性が高く作られています。夏場の作業は屋根が高温になるためにソールに耐熱性のある靴もあります。屋根での作業は足元が不安定ですので、必ず滑りにくく動きやすい高所用の作業靴を履いて作業を行ってください。作業靴はホームセンターなどで購入できます。

1-3.ヘルメット(安全帽)

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SS-100型AJZ(発泡スチロール入) ホワイト FS-100AJ 画像引用元:amazon

ヘルメットも頭部を守るために必須です。ホームセンターなどで購入しましょう。

屋根に上がる時は、最低限上記で紹介したものは揃えて作業を行なうようにしてください。

 

2.免許が必要?足場の設置

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屋根塗装を行う場合には足場の設置が必須です。ですが、素人が足場を組むのは非常に困難です。また、5mを超える足場を組む場合は「足場組み立て等作業主任者」という資格が必要です。足場はレンタルで借りることもできますが、倒壊や落下の危険があるので、素人が見様見真似で足場を組むのはお奨めしません。

足場を立てる場合は必ず足場の専門業者にお願いしましょう。業者によっても異なりますが、足場の設置費用の目安は600円~1500円/㎡です。

足場無料はあり得ない!足場の価格について知っておくべきポイント

屋根塗装において足場が必要な3つの理由

 

3.材料には注意!市販の材料とプロが使う材料は違う

3-1.塗料

塗料

ホームセンターでDIY用に売られている塗料とプロ用の塗料は性能も異なります。中にはプロが使うものと同じ塗料を購入できるホームセンターもありますが、一般的には素人でも扱いやすいような製品が置いてあります。

例えば、プロ用の塗料はプライマー、下塗り、中塗り、上塗りといった用途毎に分かれていますが、DIY用の塗料は素人でも塗りやすいように水性塗料で、下塗り用、上塗り用といった区分けは無く、兼用になっているものが多いです。そういった塗料はプロ用の塗料よりも耐久性は低いです。

もし、プロ用の塗料を使いたいという場合は塗料販売店で購入されることをオススメします。

3-2.ローラー・刷毛

ローラー

外壁塗装ローラー

プロが塗装作業で使うローラーには毛丈の長さによって短毛ローラー・中毛ローラー・長毛ローラーといった種類があります。短毛ローラーは鉄板や木板など平らな面を塗るときに使用します。中毛は粗い面から平らな面まで幅広く使える万能型のローラーです。長毛はブロックやコンクリートの打ちっぱなしなどの粗い面の塗装に向いています。

ローラーの種類 用途 価格帯(1本単価)
短毛ローラー 主に平らな面 100円~4,000円
中毛ローラー 粗い面から平らな面まで幅広く
長毛ローラー 主に粗い面

その他にも特殊ローラーと呼ばれるものとして砂骨材入の塗料や弾性の塗料を塗るのに適している砂骨ローラーや、ローラーの表面に模様がついていてデザイン性の高い模様を塗ることができるパターンローラーといったものもあります。
ローラーの種類はご紹介した以外にもまだまだありますが、プロの職人は塗装する面によってこれらのローラーを使い分けて塗装していきます。

刷毛(はけ)

刷毛

細かい部分を塗る場合は刷毛を使用します。ホームセンターにはあらゆる用途に使う万能刷毛が売っていますが、プロは毛質やサイズの違いなどを用途毎に使い分けます。

毛質の種類 塗料の種類 価格帯(1本単価)
馬毛・山羊毛 溶剤形塗料・弱溶剤形塗料 馬毛500円~10,000円
馬毛・化学繊維 水性アクリルエマルション塗料 化学繊維500円~1,000円
ポリエステル系 水性反応硬化形塗料 500円~1,000円
豚毛 水系弾性塗料 500円~8000円

その他に山羊毛・豚毛・馬毛をブレンドした刷毛などもあります。
ここでは特にプロ用と市販物で差の出る副資材について説明しました。ローラーや刷毛の品質は塗装面の品質にも影響します。
DIYでやる場合にプロ用の高価なものを買う必要はありませんが、100円ショップにあるような万能刷毛などは使わないようにしましょう。

 

4.手順を間違えると不具合が生じる可能性大

屋根塗装を行なう場合は作業手順通りに行なうことが重要です。ここでは、屋根塗装の作業を屋根材毎にご紹介いたします。

4-1.スレート屋根

スレート屋根

カラーベスト、コロニアルなどとも呼ばれる屋根素材です。軽く、デザイン性が高い為人気の屋根材です。

足場設置 高所を安全に作業するために足場を設置します。隣に塗料や水が飛ぶのを防止するために飛散防止シートを貼ります。
養生 塗装しないところに塗料が付かないように養生シートで保護します。
高圧洗浄 古い塗膜や汚れをしっかり落とします。洗浄が不十分だと塗料の付きが悪くなり、後に不具合の原因となります。
下地補修 別名ケレンとも言います。ヤスリなどでサビや汚れを落とします。この作業が不十分だと後に不具合の原因になります。
下塗り シーラーと呼ばれる接着剤のような役割を果たす下塗り塗料を塗ります。
タスペーサー挿入 雨漏り防止の為にスレートの間にタスペーサーという部材を挿入します。従来最後に行っていた縁切りという作業を行わなくてよくなります。
中塗り 下塗りの上から2回目の塗装を行ないます。
上塗り 中塗りが十分に乾いてから再度塗ります。
足場解体 足場を解体します。

4-2.トタン屋根

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トタン屋根とは瓦棒屋根との呼ばれる金属板葺きの屋根です。雨漏りがしにくいですが、鉄という性質からサビやすい屋根材です。

足場設置 高所を安全に作業するために足場を設置します。隣に塗料や水が飛ぶのを防止するために飛散防止シートを貼ります。
養生 塗装しないところに塗料が付かないように養生シートで保護します。
高圧洗浄 古い塗膜や汚れをしっかり落とします。洗浄が不十分だと塗料の付きが悪くなり、後に不具合の原因となります。
下地補修 別名ケレンとも言います。ヤスリなどでサビや汚れを落とします。この作業が不十分だと後に不具合の原因になります。
錆止め トタン屋根はサビが出やすいので錆止めを塗ります。
下塗り シーラーと呼ばれる接着剤のような役割を果たす下塗り塗料を塗ります。
中塗り 下塗りの上から2回目の塗装を行ないます。
上塗り 中塗りが十分に乾いてから再度塗ります。
足場解体 足場を解体します。

4-3.モニエル瓦

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凹凸が見られるのがモニエル瓦

横切りにした面に凹凸が見られるのがモニエル瓦

モニエル瓦とはセメント瓦の一種ですが、セメント瓦と違ってスラリー層という層があります。
セメント瓦との見分け方として、瓦の木口(横切りにした面)に凹凸があるものがモニエル瓦です。

足場設置 高所を安全に作業するために足場を設置します。隣に塗料や水が飛ぶのを防止するために飛散防止シートを貼ります。
養生 塗装しないところに塗料が付かないように養生シートで保護します。
高圧洗浄 古い塗膜や汚れをしっかり落とします。洗浄が不十分だと塗料の付きが悪くなり、後に不具合の原因となります。
スラリー層の除去 モニエル瓦にはスラリー層という層があり、劣化とともに糊状の様になります。モニエル瓦を塗り替える際にはこのスラリー層を綺麗に除去する必要があります。
下塗り シーラーと呼ばれる接着剤のような役割を果たす下塗り塗料を塗ります。スラリー層に適した下塗り材を使用します。
中塗り 下塗りの上から2回目の塗装を行ないます。
上塗り 中塗りが十分に乾いてから再度塗ります。
足場解体 足場を解体します。

※モニエル瓦はカビ・藻がつきやすいので下塗り時に防カビ処理を行なう場合もあります。

DIYを行なう上で、気をつけたいのが塗装前の高圧洗浄と下地の補修です。この工程をしっかりやるかどうかで後の仕上がりが大きく変わってしまいます。下地の処理が不十分のまま塗装をしてしまうと、塗料がしっかりと密着せず不具合の原因になります。高圧洗浄機は数万円程度で購入できるほか、ホームセンターでレンタルも可能ですので洗浄は必ず行って下さい。下地補修も同様にしっかり行ってから塗装に進むようにして下さい。

■タスペーサーって?

タスペーサー

タスペーサー

画像提供:プロタイムズ八幡西店

下塗りの後にタスペーサーという部材を挿入していますが、タスペーサーとはどんな役割を果たすものかを説明します。

taspe

上図はスレート屋根を横から見た図です。屋根に塗装を行なうと塗料の塗膜によって屋根材の隙間が塞がれてしまい、雨水の逃げ場所がなくなってしまいます。
その結果、下地の方に雨水が流れてしまい、雨漏りの原因となります。
また通気性を確保するという意味でも隙間が必要です。

タスペーサー挿入
画像提供:プロタイムズ岐阜関店

この隙間を作るために、隙間を塞いでいる塗膜をヘラやカッターなどで切る「縁切り」という作業を行いますが、作業の手間や屋根材を誤って傷つけることもあり、タスペーサーを挿入する工法が広く使われるようになってきました。タスペーサーを挿入すると屋根材の間に隙間ができて縁切りと同じ効果が得られます。作業量としては30坪程度の住宅の屋根でタスペーサーを1,000個ほど挿入します。初めての作業だと4時間くらいかかるでしょう。しかし、カッターでの縁切りを行なうよりも安全で作業時間を短縮できます。

 

5.後の品質に関わる下地処理と基準塗布量に注意

塗膜の剥がれ

塗料はよく半製品と呼ばれます。それは、適切に塗装をして初めて製品の性能を発揮するからです。
つまり、塗装作業はそれだけ塗るプロセスが大事なのです。

前章で高圧洗浄と下地処理をしっかりしないと後に不具合が出るというということをお伝えしました。外壁塗装業界でトラブルが多い一因でもありますが、下地処理が不十分であっても塗った当初は一見うまく塗られているように見えます。しかし、実際に不具合の症状が出るのは数年後なのでわからないのです。

また、下地処理がしっかりできていも、塗装をするときに基準塗布量が守られていなければ、メーカーが謳っている品質を発揮できません。

基準塗布量とは塗料メーカーが「この面積にはこれだけの量の塗料を塗ってください」と定めているものです。塗装の作業で怖いのは、基準塗布量を守らなくても見た目はほとんど変わらない為、実際には基準塗布量に満たない量しか塗られていなくてもちゃんと塗れているように見えてしまうことです。DIYで一見ちゃんと塗れているように見えても実は下地処理が甘かったり、基準塗布量が少なかったりしているかもしれません。その結果、本来10年以上の耐久性を持つ塗料なのに、たった数年で浮きや剥がれが起きてしまうといった不具合が現れるのです。

万が一、不具合が出てしまって塗り直しになったり、業者に修繕を依頼したりする羽目にならない為には、DIYであっても塗装の工程はできるだけ順序どおりに行うことをお奨めします。

 

6.屋根塗装をDIYでやっても安上がりではない?

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屋根塗装をDIYで行いたい理由のひとつには、費用を抑えたいという思いがあるのではないでしょうか。

ここでは、屋根塗装をDIYで行った場合どれくらい費用を抑えられるか、そしてその費用対効果を考えてみたいと思います。

まず、業者に屋根塗装を頼んだ場合の費用ですが、スレート屋根・100㎡の・3回塗りで、概ね25万~65万円程度です。
※塗料のグレードによって費用が変わります。
※足場設置などの費用も含む

DIYで行ったときに費用を抑えられるのは、主に業者に頼んだ場合にかかる人件費(手間賃)の部分です。上記の条件で屋根塗装の人件費は約20万円ほどです(1人工:¥20,000、10人工で計算)。

プロの職人が10人工(1日8時間×10=80時間)かかるものに対して、DIYで行った場合にプロの倍の20人工(160時間)かかったとすると、土日に8時間ずつ作業をしたとして完成までに2ヶ月以上かかる計算になります。

費用的には20万円ほど浮いた事になりますが、かかる時間や仕上がりの品質面を考慮した場合、費用対効果が良いかどうかは微妙なところでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事では屋根塗装をDIY行うにあたって注意していただきたい点を中心にお伝えしました。屋根塗装の作業は高所での作業で非常に危険を伴うものです。できるだけ専門の塗装業者に依頼することをお奨めします。しかし、どうしても自分で塗りたいという方はこの記事を参考に行っていただければ幸いです。

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