[押入れをクローゼットに]リフォーム事例&費用をご紹介!

クローゼット リフォーム

「押し入れをクローゼットにしたいけれど、どんな風にできるのだろう」「押し入れをクローゼットにするためには、業者に依頼したほうがいいの?自分でできるの?」とお悩みではありませんか。

一番おすすめなのは、いま何に困っているのか、押し入れをどんなクローゼットにしたいかを具体的にし、業者に依頼か、自分でリフォームするか決める方法です。

なぜなら、「押し入れをクローゼットにリフォームする」といっても、業者に依頼して完全なクローゼットへリフォームすることもできますし、ほんの少しの工夫で収納を楽にしたり、収納力がアップしたりと最小限の費用でのリフォームも可能だからです。

そこで、この記事では、クローゼット・リフォームの事例をカテゴリー別にまとめてみました。どんなクローゼットにしたいか、具体的に考える参考にしていただけたらと思います。

その他にも、事例別にかかる費用やリフォームの際の注意点、自分でリフォームする際のポイントなども記載しておりますので、ぜひお役立てください。

1.どんなクローゼットにしたいか具体的にしよう!リフォーム事例と費用

1-1.【業者に依頼】押し入れを完全なクローゼットへリフォームする

押入れ内部の仕切りを取り外しハンガーをかけるパイプや棚を設置、それから襖を扉に変更して外見からクローゼットにするリフォームです。

仕切りを取り外す作業に手間と労力がかかるため、リフォーム業者に依頼するのがおすすめです。

業者によっては追加費用を払えば、オプションとしてクロスの張替えや棚の設置などを頼める場合もあります。

業者に見積りをとる際には、リフォーム内容の他にも費用の中に掃除や廃棄物の処理等のサービスが含まれているのか確認しておくと、してもらえると思っていた工事、サービスが入っていなかったという失敗を回避できます。

クローゼット
費用(目安) 約11~20万円ほど 内訳は、押し入れの解体撤去費、押し入れの壁や床の補強・補修、棚やパイプの取り付け、扉の取り付け、廃棄物処理費などの諸経費など
工事期間 3~4日ほど 既存の押し入れの状態や面積、リフォーム内容、扉の素材・種類によって費用が変わるので注意。複数の業者に見積りを依頼して比較検討するのがいいでしょう。

《 オプションと追加費用 》

  • 壁にクロスを追加       … 約2~5万円
  • ハンガーパイプの上に棚を設置 … 約4~5万円
  • 棚、仕切りの追加       … 約7~12万円

1-2.【業者に依頼】押し入れのふすまはそのままに、内部だけクローゼット風にリフォームする

ふすまはそのままで、押入れ内部の仕切り撤去とハンガーをかけるパイプを設置するだけのより気軽なリフォームも可能です。

仕切りの撤去が必要になるため、業者に依頼したほうがいいでしょう。

見た目を完全にクローゼットにするのと違い、ふすまの撤去、扉の設置が不要のため工期が短く済み、費用を抑えて気軽にリフォームしたい方におすすめです。

業者によっては追加費用を払えば、オプションとしてクロスの張替えや棚の設置などを頼める場合もあります。

仕切りの撤去だけ業者に依頼して、ハンガーパイプやクロスを自分で設置してもいいでしょう。

費用(目安) 約3~6万円ほど 襖の大きさや仕切りの造りによって費用が前後します。
工事期間 半日~1日 仕切りを取り、見た目を完全にクローゼットにリフォームするよりも短め。

1-3.【DIY可】ふすまをカーテンにする

ふすまを取り外し、扉の代わりにカーテンを使用するリフォーム方法です。

ホームセンター等で材料を揃えてDIY可能です。

現状、開き戸タイプの押入れで出し入れが大変、扉だけでも変えたいとお考えの方におすすめの方法です。

扉を購入するより安価で済み、ものの出し入れも開き戸よりもずいぶん楽になります。

カーテンレールは、シンプルなものなら2,000~3,000円、見た目がオシャレな装飾カーテンレールであれば7,000~8,000円程からあります。カーテンの重みに耐えられるのか、耐荷重を確認しておくことがポイントです。その他にも、設置前にサイズを図るスチール製のメジャー、設置の際に使用するドライバーやキリ等を準備しておきましょう。

カーテンレールの取り付け方が気になる方は、次章でご紹介いたします。

費用(目安) 費用1万円未満からリフォーム可 材料費+ツールを揃える初期費用がかかると考えておくと◎

1-4.【DIY可】ハンガーラックやボックスを利用する

押し入れの仕切りはそのままに、上段にハンガーラックまたはハンガーパイプを設置し、下段にボックスや棚を設置すれば収納能力がぐんと上がります。

大掛かりな工事が全くいらないため、気軽にリフォームが可能です。

押し入れは奥行きが広いため、意外とすっぽりハンガーラックが入ってしまいます。なかには、タンス用に改良されたものもあります。ホームセンターや通販、100円均一など、価格帯やバリエーションも豊富です。おすすめの収納グッズは、次章にてご紹介いたします。

費用(目安) 数千円からリフォーム可能 押し入れのサイズ(横・縦・奥行きなど)を予めメジャーで測っておくと、失敗なく収納アイテムを揃えることができます。

1-5.【番外編|業者に依頼】ウォークインクローゼットにする

クローゼットを1つの部屋として独立させたウォークインクローゼットにすることも可能です。ただし、中に歩くスペースが必要になるため、既存の押し入れより面積を広げる必要があります。

間取り変更等が関わってきますので、業者に依頼してウォークインクローゼットに必要なスペースをどのように確保するのか相談するのがいいでしょう。

Walk in Closet
費用(目安) 18万円~50万円ほど 他のリフォームと違い、押入れ周辺のリフォームも一緒に行なう形になるため費用にばらつきがある
工事期間 3~7日ほど クローゼットのリフォームで最も大掛かりな工事になる

 

2.DIYの際に役立つ情報まとめ

2-1.カーテンレールの取り付け方

必要な道具 メジャー、ドライバー、キリ(またはドリル)、鉛筆、ノコギリなど

※カーテンレールには取り付けるためのネジ(ビス)が付属しているものと付属されていないものがあります。付属されていない場合は別途準備する必要があります。

《付け方》

① クローゼットの長さに合わせて、ノコギリ等でレールの長さを調整します。

※販売店によっては、予めサイズに合わせてカットしてくれるところもあります。無料対応かプラスで費用がかかるのかは、販売店ごとに異なりますので前もって確認しておきましょう。

② 下地を確認しブラケット※の取り付け位置を決め、鉛筆で印を付けておきます。

※カーテンレールを固定するための部材。壁に取り付ける「正面付け」タイプと天井に取り付ける「天井付け」タイプと様々な種類があります。

③ ブラケットをキリなどを使用して壁に取り付けます。

④ ブラケットにレールを取り付け完成!

2-2.クロスの選び方

クロスを張るのがはじめての場合は厚めのもの、凹凸のあるものを選んでおくと、下地がでこぼこしていたり少し失敗して凹凸ができてもさほど仕上がりに響きません。きれいに見えます。クローゼット内の湿気が気になる場合は、湿気を吸い取り、乾燥したときには吐き出してくれる調湿効果のあるクロスを選んでおくといいでしょう。

壁紙の張り方や種類などについてはこちらの記事をご参考ください。

Dolores Heights Traditional Modern

2-3.収納に最適!お役立ちグッズ5選!

① 出し入れ可能なハンガーラック

押し入れは奥行きがある分収納スペースは大きいですが、奥にあるものを取り出しにくいというデメリットがあります。そこでハンガーパイプを手前に引くだけで奥にある洋服も取り出すことができるタイプのラックを用いるとそのデメリットをカバーできます。さらに横一列に並べるよりも、多くの衣服を収納可能です。クローゼット内に取り付けるパイプタイプもあります。

 

② キャスター付きの収納ケース

いま、押し入れのサイズに合わせたキャスター付きの収納ケースも高さや幅、デザインなど様々な種類が売られています。移動と出し入れが簡単になるため実用性はかなり高いといえます。透明なボックスを選んでおくと中に何が入っているのかひと目でわかります。ワゴンタイプもあります。日用品などの保管・管理に便利です。

 

③ 吊るすオーガナイザーで小物も収納

小物類をどうしても手前ばかりにおいてしまいますが、衣類をかけるラックの一部に小物を収納できるオーガナイザーを吊り下げておくと、収納スペースをより有効につかうことができます。だいたい2,000~3,000円ほどで購入できます。靴やカバンを収納できるものもあります。

 

④ 伸縮タイプの棚

横にも縦にも伸縮できる棚はどんな隙間にフィットするため、押し入れの中身を無駄なく区切るのに大変便利です。ぴったりなサイズのカゴや収納ボックスがないという場合にも使えるため、1つ準備しておくといいでしょう。安いものは1,000円から購入できます。

 

⑤ 通気性抜群!カビ・湿気対策にもなる「すのこ」

すのこを床や壁にしきつめれば、押し入れやクローゼットの中に湿気がこもらないよう収納物の間に空気が通る道を作ることができます。100円ショップで気軽に購入できますので布団やカーペットなど収納したい場合はすのこを数枚購入しておくのがおすすめです。上記の写真のように、すのこの下にキャスターをつけると出し入れがよりいっそう楽になります。

 

3.リフォームする前に知っておきたい3つの注意点

3-1.扉の仕様がクローゼットの使い勝手を左右する

家具の位置や、折れ戸、引き戸、開き戸などの扉が持つ特性を意識しておくと、後の使い勝手が劇的に変わってきます。

下記にそれぞれの特性をまとめてみましたのでぜひ参考にしてください。

折れ戸

洋風のクローゼットというとイメージするのがこの「折れ戸」。内部を見渡しやすいのが最大のメリットです。上記の写真のようなフルオープンタイプがおすすめです。

開き戸よりも開閉にスペースを取りませんが、扉の前にベッドなどがある場合は開閉できるだけのスペースがあるか予め確認しておきましょう。メーカーさんの展示会などを利用して、実物を触って開閉のスムーズさや指を挟みにくい工夫が施されているかなどを確認しておくとさらいいいでしょう。扉が重たかったり開閉がスムーズでなかったりすると使い勝手が悪く感じます。

 

引き戸

クローゼットのすぐ前に家具など障害物がある場合に断然おすすめなのは、開閉スペースのいらない引き戸です。メーカーさんの展示会などを利用して、実物を触って開閉のスムーズさや跳ね返り防止などの工夫があるか確認しておくとさらいいいでしょう。

より間口が広くなる3枚扉のタイプがおすすめです。

 

開き戸

フルオープンできる折れ戸と似ていて、内部を見渡しやすいのがメリットです。しかし、開閉スペースをかなりとられるため、どうしても開き戸がいいといった理由がなければ折れ戸か引き戸にすることをおすすめします。

3-2.結露・湿気対策を忘れずに!

クローゼットや押入れは、窓や換気扇がないため、湿気がこもりやすく、カビが発生しやすいという弱点があります。

業者に依頼する場合は、少し予算をプラスして調湿性を持ったクロスや壁材を選んでおくことをおすすめします。調質性を持った壁紙とは、湿気が多いときは水分を吸い、乾燥しているときは吐き出してくれる機能を有する壁紙のことです。

また、外壁側は断熱性能が低いと表面に結露が発生しやすくなります。外壁側にクローゼットを作成する場合には、壁面の断熱リフォームも依頼しておくといいでしょう。

DIYの場合は通気性に優れた「すのこ」が大活躍します。クローゼットや棚の床部分にすのこを敷き詰めておけば、空気の通り道ができ湿気がこもるのを軽減してくれます。あとは、上段よりも下段の方がカビが発生しやすいと言われているため、カビやすいものは上段に、プラスチックの衣類ケースなどカビにくいものと除湿剤等は下段に置いておきましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

クローゼットにリフォームといっても、業者に依頼する場合と自分でリフォームする場合とでそれぞれ豊富なバリエーションがあります。

この記事を参考に、どんなクローゼットにしたいか、どんなものを収納したいかを検討の上、費用や手間暇から業者に依頼すべきか自分でリフォームか判断してもらえれば幸いです。

この記事のポイントは下記のとおりです。

  • 外見から完全にクローゼットにするなら業者に依頼しよう
  • 業者にリフォームを依頼すると、だいたい11~20万円程かかる
  • 扉の仕様がクローゼットの使い勝手を決める!折れ戸か引き戸がおすすめ
  • 自分でリフォームする場合の費用は、材料費+ツールを揃える初期費用がかかると考えておくと◎
  • ふすまをカーテンに変えるだけでも出し入れが楽に!(1万円ほどからDIY可能)
  • 湿気対策は忘れずに!

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