「アルミサッシを塗装することはできるのか」を探っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ずばり、アルミサッシは塗装できます。
一昔前までは、アルミサッシを塗装してもすぐに剥がれるなどの不具合が生じてしまうために「できない」とされていましたが、塗料等の進化によって、近年は塗装が可能となっています。ただし、アルミサッシの塗装には専門的な知識や技術が必要となるために、すべての塗装業者がアルミサッシを塗装できるわけではないので注意が必要です。このあたりの情報について詳しくは、1章をご覧ください。
この記事では、アルミサッシの塗装について押さえておきたい情報をすべてご紹介してまいります。ぜひ参考にしてください。
★この記事では、「窓枠」「窓枠を使った建材そのもの」をまとめて、「サッシ」と記載しております。
目次
1.ずばり、アルミサッシは塗装できる
先にもお伝えした通り、アルミサッシは塗装できます。
「アルミサッシが塗装できない」というのは一昔前の話。現在では、アルミサッシに適した塗料が開発され、塗装が可能となっています。
ただし、一つ注意しておきたいのは、アルミサッシの塗装には専門的な知識や技術が必要となるため、すべての業者が塗装できるわけではないということです。仮に知識や技術の乏しい業者にお願いしてしまうと、施工不良が起こってしまうこともあるので、業者選びは慎重に進める必要があります。
信頼できる業者を見抜く方法として、“依頼する前に、アルミサッシの施工実績を確認する”というのは非常に有効です。やはり施工実績が豊富にある業者の方が、知識も経験も豊富にある可能性が高いというのは間違いないでしょう。また、依頼したいと思っている業者に、いくつかアルミサッシの塗装について質問をしてみるのも一つの手です。質問の受け答えによって、業者の知識量を垣間見れることも少なくないはずです。
また、業者の方針として、アルミサッシを塗装しないという場合もあるため、事前に塗装可能か聞いておくのも一つの手でしょう。
2.こんな時は、アルミサッシの塗装がオススメ!
2-1.「アルミサッシのキズやサビを補修したい」時
アルミサッシのキズやサビなどの劣化は、塗装でキレイに補修できます。全体を塗装してキレイに一新することもできますし、一部分にだけキズがあるといった場合には、その部分だけ塗装で補修することも可能です。
※劣化症状によっては、塗装前に別途補修が必要な場合もあります。
新しいアルミサッシと交換するとなると膨大な費用がかかるので、「キズやサビを何とかしたい」という場合は塗装での補修がオススメです(※費用について詳しくは、3章をご覧ください)。
【Before】※画像出典:プロタイムズ金沢駅西店・富山中央店 |
【After】※画像出典:プロタイムズ金沢駅西店・富山中央店 |
近年技術の進歩により、アルミサッシの耐久性はかなり向上していますが、それでも、やはり劣化はします。特に海沿いや工場の近くなどの環境下では、劣化が進みやすい傾向にあります。
下記のような劣化症状が見られる場合は、ぜひ塗装による補修をご検討ください。
【アルミサッシに見られる劣化の症状例】 | |
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※画像出典:プロタイムズ浜松東店 |
色あせ |
※画像出典:プロタイムズ金沢駅西店・富山中央店 |
キズがある |
※画像出典:プロタイムズ沖縄中央店 |
サビが発生している |
気泡が発生している | |
塗膜が剥がれている |
2-2.「アルミサッシの色を変えたい」と思っている時
「アルミサッシの色を変えたい」という場合にも、塗装は有効です。塗料のカラーラインナップは豊富にそろっているので、塗装をすれば、アルミサッシを好みの色に一新することができます。
実際、アルミサッシの色が変わるだけでも、住まいの外観や内装の印象はガラリと変わります。タイミングによっては、「外観の塗り替え」や「内装の模様替え」とあわせてアルミサッシの色を変えるのもオススメです。
▼「サッシの色」と「外壁色」の組み合わせについて詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
3.アルミサッシの塗装にかかる費用目安
■アルミサッシの塗装費用(業者に依頼した場合)
相場価格:約4~6万円/箇所(サッシ1つにつき)
上記費用はあくまで相場価格です。劣化の状況やアルミサッシの大きさ等によっても費用は変動します。また、2階などの高い場所の外側のアルミサッシを塗装する場合、足場が必要となる場合があります。足場を設置する場合は、別途、足場費用がかかります。
★ちなみに、アルミサッシを新しいものに交換した場合の費用相場は、約15~20万円/箇所(サッシ1つにつき)です。
▼足場費用について詳しくは、こちらの記事を参照ください。
4.[DIY]プロが教えるアルミサッシの塗装方法
4-1.アルミサッシのDIY塗装では、耐久性は期待できない可能性大
先述の通り、アルミサッシの塗装には専門的な技術や知識が必要となるため、プロでも難しい作業となります。とすると、一般の方にとってどれほど難しいかは言わずもながでしょう。
自身でアルミサッシを塗装して、キレイに仕上げることは容易ではありません。また、耐久性は、あまり期待できないと考えた方が良いでしょう。「塗装後、スグに剥がれてしまった…」といったことが起こる可能性も少なからずあります。そして、2階などの高所のアルミサッシは、足場を設置する必要があるため、そもそもDIYはできないということも、あわせて頭に入れておいてください。
以上の理由から、強いこだわりがなければ、アルミサッシの塗装はプロにお願いした方が良いというのは、間違いありません。どうしても自身で塗装したい場合は、上記のリスク等を把握して、下記を参考にしっかり準備をして進めるようにしましょう。
4-2.アルミサッシのDIY塗装手順
ここでは、アルミサッシの塗装手順をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
[アルミサッシDIY塗装の手順]
汚れやほこりの上から塗装すると、見栄えが悪くなり、施工不良の原因ともなります。汚れやほこりは塗装前に取り除いて、アルミサッシをキレイな状態にすることが重要です。
サビが発生している場合は、サンドペーパーなどで十分除去します。
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③養生
塗装しない部分は、マスキングテープやマスカーで覆って塗装中に塗料がつかないように覆います。
※マスキングテープやマスカーは、ホームセンターやインターネット等で購入可能です。
・マスキングテープ
※画像出典:3M
・マスカー
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各製品の使用方法に従って、下塗り塗料を塗装しましょう。下塗り塗料には、「アルミサッシ」と「上塗り塗料」との密着性を高める役割があります。※塗料製品によっては、下塗り塗料が不要のものもあります。
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⑤上塗り塗料を塗装
各製品の使用方法に従って、上塗り塗料を塗装してください。仕上げの工程です。塗り上がりがそのまま仕上がりとなるので、丁寧に仕上げていきましょう。
【上塗り塗料】
■アルミカラースプレー
※画像出典:ニッペホームプロダクツ
■カラーアルミスプレー
※画像出典:アサヒペン
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塗料が乾燥したら、丁寧に養生を外しましょう。
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まとめ
アルミサッシのキズやサビは、塗装での補修がオススメです。塗装で補修すれば、交換するよりも大幅に費用を抑えることができるでしょう。また、「アルミサッシの色を変えたい」という場合にも、塗装は有効です。
ぜひ、ご紹介した情報を参考に、アルミサッシの塗装を検討してみてください。