玄関ドアをリフォームする上で押さえておきたいポイント5選

玄関

玄関は家族だけでなく、来訪者がきた時に、一番最初に目に入る場所。つまり、「家の顔」とも言えます。そんな玄関ドアが汚れていたり、傷んでいたりすることで、家の印象は随分と悪くなってしまいがちです。

だからこそ、いつでも綺麗で清潔感や温かみのある玄関ドアであり続けるためにリフォームをする必要があります。今回はそんな玄関ドアのリフォームを行なう上で押さえておきたいポイントをお伝えします。

1.玄関ドアの基礎知識

1-1. 玄関ドアの種類 ~「開き戸」と「引き戸」の違い~

玄関ドアの種類は大きく分けて「開き戸(ドア)」と「引き戸」に分類することができます。

開き戸=開いて扉を開けるタイプで、新築の家やリフォームの際によく用いられるドア

引き戸=引いて扉を開けるタイプで、昔ながらの日本の家屋によく使用されているドア

この2種類の玄関ドアにはこの2種類があることを覚えておきましょう。

また、この「開き戸」と「引き戸」の中にも、それぞれ豊富に種類がありますのでご紹介します。

1-2. 「開き戸」の種類

開き戸は、洋風でモダンなイメージのモノが多く、断熱性にも優れています。そんな開き戸は「片開きドア」「親子ドア」「袖付き開き戸」「両開きドア」に分けることができます。特徴を解説します。

〇片開きドア

1枚のドアが左右どちらかに開く作りになっているドア。一般的に多くみられる種類のドアの一つです。採光・通風のためのスリット、小窓のあるデザインもあります。

 

親子ドア

大きさの異なる扉が向かい合っている作りのドア。

片開き戸(親扉)と、場合に応じて扉の開閉ができる扉(子扉)の2枚構造です。

両方の扉が開く為、引っ越しの際など、大きな荷物がある場合、出し入れがしやすくなります。

 

袖付き開き戸

片開きドアに袖が組み合わさった扉のこと。片袖と両袖の2種類があり、ガラスを袖に用いたデザインの場合、採光部を設けることができるため、明るい印象になります。また、袖にポストの付いているデザインもあります。

 

「両開きドア」

左右同じサイズの扉があるデザイン。大きなドアになるため、高級感や重量感を感じさせるタイプですが、設置するためには、広い玄関スペースが必要となります。

 

1-3. 「引き戸」の種類

引き戸は横にスライドさせるタイプの扉です。そのため、開けっ放しの状態でも、扉が邪魔にならないことが特徴です。前後の扉開放スペースが必要ではないため、狭小住宅、玄関と道路の間が狭いなど、の場合でも導入しやすい扉となります。

開き戸と違い、扉の開閉に大きな力が必要ではないため、高齢者にとって便利なのも特徴です。

〇引き違い扉

引き戸が2枚あるタイプで、左右どちらにでも移動させることが可能です。一般的に良くみられるタイプの扉です。

 

〇片引き扉

1枚の扉を左右に滑らせて開閉するタイプの扉。すっきりとした印象を受けるデザインの扉です。

 

2.気になる玄関ドアの費用相場は?

2-1. 玄関ドアの種類ごとの費用相場

リフォームを行なう上で一番気になるのは、種類ともう一つ、「費用」に関することだと思います。ここでは、玄関ドアの種類ごとにどのくらいの費用がかかるのか、相場を見ていきます。

ドア自体の金額はW882×H2239㎜の一般的な玄関ドアの場合、20万円~40万円が相場です。しかし、性能や大きさドアノブの種類、鍵の形式などのオプション次第で、金額は大きく変動します。

玄関ドア自体の費用相場は、各メーカーの出すカタログを確認するようにしましょう。

下に主なメーカーの出す商品のカタログが閲覧できるサイトを記載しておりますので、ぜひご確認ください。

●LIXIL玄関ドアカタログサイト

http://catalog.lixil.co.jp/catalog/

●YKKap玄関ドアカタログサイト

http://webcatalog.ykkap.co.jp/iportal/

施工費に関してはおよそ5~20万円前後が相場と言われています。※

(既存のドア枠を残してその枠に新しいドアを被せるカバー工法の場合、5万円~と比較的安価な施工費でリフォームできますが、既存の枠を取り外して新しく枠からつける場合は、20万円前後が相場と言われています。)

諸経費を合わせると30万円~60万円が相場といえます。

※施工費や諸経費については、各リフォーム店によって違うため、大きく金額が異なる場合があります。

 

3.玄関ドアを選ぶ際のポイント

それでは、実際に玄関のドアを選ぶ上で、どんなことに着目すればよいのでしょうか。最近の玄関ドアは多くの機能性を持つタイプのものが出てきていますので、デザイン面と機能面を中心に紹介させていただきます。

3-1. デザイン性で選ぼう!

冒頭から述べているとおり、玄関は「家の顔」との言うべき重要な箇所です。材質や色によって、落ち着いた雰囲気を与えたり、明るさを与えるなど、効果があります。

玄関ドアの材質は金属系と木材系の2種類に分けることができ、それぞれ与える印象が違います。

金属系は金属特有の光沢があり、おしゃれでモダンなデザインの仕上りになります。家全体を現代的なイメージにしたい方にはおすすめです。

また、カラーバリエーションも豊富なため、外壁の色に合わせて選ぶこともでき、選択肢が増えるといっても良いでしょう。

木材系の玄関ドアは木特有の重厚感により、家全体を高級に、かつ味わい深さを与えることができます。

しかし、木を素材にしているため、美しいままの状態を長く保たせるためには日頃のお手入れが必要となってくることも覚えておきましょう。

3-2. 断熱性のあるドアがおすすめ

断熱性がない玄関ドアは寒気が浸入したり、家の中に暖気が入っていても、ドアからその暖気が逃げてしまいます。しかし、最近では玄関ドアのなかに断熱材を入れることで、外の寒さを家のなかに入れず、家の暖気を外に逃さない種類のドアが豊富になってきています。

断熱性が優れていると、冷房費や暖房費が高くなること防ぐ、省エネにも効果がありますので、お住まいの地域の気候に合わせてぜひ断熱材入りの玄関ドアを選ぶようにしましょう。

3-3. 防犯機能に優れているドアか?

家の防犯について考えるなかで重要な役割を果たすのが玄関ドアです。

ピッキングを始め、空き巣の手口が巧妙化する中で、空き巣を家のなかに入れない、犯罪から守るための玄関ドアの機能がありますので、ご紹介します。

〇セキュリティーサムターン

ボタンを押すだけでサムターンの取り外しが可能なため、外出時に外しておくことで、ガラスを破られても鍵を開けられることはありません。

 

〇ディンプルキーと2ロック

ディンプルキーは開錠が非常に難しいため、ピッキング対策に有効な鍵です。

さらに、2ロックを使用することで開錠穴が上下の二つに分けられているため、万が一どちらかが、ピッキングされた場合でも、両方開けるのが難しく、防犯性が高まります。

ディンプルキー

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画像出典:http://aibakouzib.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=21901117&i=201506/24/97/d0256297_19131896.jpg

2ロック

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画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/giesta/feature/security/

3-4. 「引き戸→開き戸」「開き戸→引き戸」ができるかどうか

「現在の開き戸タイプから引き戸にしたい」逆に「引き戸タイプから開き戸タイプにしたい」という希望をお持ちの方は多いと思います。

では、実際「引き戸→開き戸」「開き戸→引き戸」というリフォームは可能なのでしょうか。答えはYESです。ただ、金額について気を付ける必要がありますので、覚えておきましょう。

通常、「引き戸→引き戸」「開き戸→開き戸」にリフォームする場合、カバー工法を用いることになります。カバー工法とは、元からあった、玄関ドアの枠をそのまま使用し、新しいドアを取り付けること。そのため、工期も短く、比較的安価でリフォームすることができます。

しかし、「引き戸→開き戸」「開き戸→引き戸」の場合、このカバー工法ができない場合が多く、現状の幅を大きくする、もしくは狭くするなどの工事が入ります。そのため、工費が通常より高額になることが多いです。

まずは、施工するリフォーム業者の方に、現在の玄関の大きさで、「引き戸→開き戸」「開き戸→引き戸」のリフォームができるか、金額の面を含め相談することをおすすめします。

 

4.おすすめの玄関ドア

4-1. 開きドアタイプのおすすめ玄関ドア

〇グランデル(LIXIL)

洋風デザイン・モダンデザイン・ラウンドモールデザインなど、デザインのテイストが豊富な玄関ドア。家の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

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画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/grandel/case/default.htm

【特徴・機能】

・ピッキングに効果的なカバーつきハンドル

シリンダーがカバーに覆われているため、鍵穴が見えず、ピッキング対策に有効です。

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画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/grandel/feature/usability/default.htm

・豊富なエントリーシステム

扉のボタンを押してカードをかざす「かざすシステム」、など、施解錠が簡単にできます。

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※(左)エントリーシステム用、(右)手動用

画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/entrance/grandel/feature/usability/default.htm

〇スマートドア プロント(YKKap)

自然の風合いである木目調や、素材感を活かしたアルミカラーなど豊富なため、住まいの外観に美しくフィットする玄関ドアです。

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画像出典:http://www.ykkap.co.jp/products/door/pronto/

【特徴・機能】

・余裕のあるワイドサイズ

片開きは、756mmで、車いすでの出入り・大きな荷物の出し入れにも余裕があります。

・キーレスで施解錠できるスマートコントロールキー

カードやリモコンでカギを開閉できるドアキーシステムを標準で搭載。おサイフケータイや楽天Edyカードでの施解錠にも対応可能です。

4-2 引き戸ドアタイプのおすすめ玄関ドア

〇れん樹(YKKap)

デザインが非常に豊富なのが特徴。伝統的な和風のデザインから和風のモダンテイスト、洋風のデザインのものまで幅広く揃っています。そのため、和風建築物から洋風建築物まで、多くの家にフィットする玄関ドアです。

【特徴・機能】

・断熱性

ガラスを複層に重ねているため、断熱性に優れ、熱の出入りを抑えることができる

・通風デザイン

自然の風を取り入れることができるデザイン。風の量を調整できる。

〇エルムーブ(LIXIL)

一枚扉のためスッキリとしたデザインになります。

木目調やシルバー系、アルミ調など、様々な色のパターンがあります。

【特徴・機能】

・豊富なエントリーシステム

扉のボタンを押してカードをかざす「CAZASシステム」、リモコンのカバンに入れるだけで、タッチして施解錠が出来る「簡易タッチキーシステム」など、施解錠が簡単にできます。

・段差が少なく、ユニバーサルデザインなドア

段差がすくないため、ベビーカーや車イスも無理なくスムーズに通れます。すべての人に優しいユニバーサルデザインの玄関を実現します。

〇木製玄関引き戸(シー・ティー・エス株式会社)

木製の玄関ドアで、かつ厳選された樹木を用いています。木の自然な風合いが好きなかたにおすすめ。デザインやカラーバリエーションも多数あります。

高気密・高断熱・防犯性など、様々な機能を有しています。

型とカラーバリエーションが豊富で、自由に組み合わせることができます。

 

5.玄関ドアのリフォームで気になることQ&A

5-1. 玄関ドアは自分で取り付けできるの?

同じメーカーで同じ型番のものであれば交換は可能です。(カバー工法)

しかし枠からの交換は、あまりおすすめはしません。その理由として、既存の枠があった箇所に新しく枠をぴったり合わせる技術が必要となる為です。

その技術も、枠を外す~広げる部分の壁を削る~枠を取り付け、壁を戻す、など複雑な作業の連続です。

そのため、枠からの交換を行う場合は、リフォーム業者に相談をすることをおすすめします。

5-2. 業者を選ぶ際に注意するポイントは?

〇実績が豊富なリフォーム業者に依頼しましょう。

依頼しようと考えているリフォーム業者のサイトを見てみて、玄関ドアの施工実績が多く掲載されているか、確認しましょう。

一言にリフォーム会社と言っても、分野は様々で外装に特化した会社や内装専門のリフォーム会社、など、多くの分野が存在します。だからこそ、まずはサイトなどを見て実績を確認すること。そして、サイトに実績が掲載されていなければ、電話や見積り依頼時にどのくらいの施工実績があるのか、写真はないか、確認しましょう。

〇相見積もりを取りましょう。

どんなリフォームを行なううえでも必ず「相見積もり」は取るようにしましょう。相見積もりは複数の業者から見積り書をもらい、金額を比較することです。

金額の安さを比較することができるのと同時に、工程ごとにどれだけの価格がかかるのか、丁寧に記載しているか着目する事で適正な価格で施工してくれるか確認できます。

 

まとめ

今回は玄関ドアをリフォームする上で押さえておきたい基礎知識を中心に説明しました。玄関は「家の顔」ともいえる重要な部位です。だからこそ、デザイン性にこだわった、モノを選びたいですし、断熱性や、簡単に扉の施解錠ができる便利さ・機能性も重視するポイントです。さらには、窃盗・空き巣に入られない、防犯機能も大切です。

しかし、最近は多くのメーカーが多くの商品を出していますし、自分ではどの商品が良いのか、選ぶことは難しいと思います。だからこそ、依頼したいリフォーム店にどの商品が、どのような点でオススメか聞くということ、そしてショールームに実際に足を運び、現物を確かめる、ということが玄関ドアのリフォームの最終的な決め手になることを覚えておきましょう。

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