キッチンのリフォームのなかでも、人気の“タイル貼り”。まさに、これから、キッチンの壁や床、カウンターなどをタイルにしたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
キッチンにタイルを貼りたいと思ったときに、気になるのは、「どんな色や柄のタイルを選ぼうか」「どんな印象のキッチンにしようか」といったデザイン性に関することでしょうか。
なかには「DIYの難易度はどの程度なのか」「賃貸でもできるのか」などのポイントに悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、キッチンの壁や床、カウンターなどをタイルにするにあたり、気になる情報を広くご紹介してまいります。
ぜひ、チェックしてみてください。
目次
1.キッチンの外壁や床をタイルにするメリット&デメリット
タイルへのリフォームを進める前に、押さえておきたいのがタイルの外壁や床、カウンターなどをタイルにするメリット&デメリットです。特に、デメリットは、リフォーム後に後悔を抱えないためにも把握しておきたいところ。
「タイルの高いデザイン性に惹かれているけれど、機能性はどうなのだろう」「タイルにリフォームすることで、なにか不具合はないだろうか」など、タイルへのリフォームを迷っている方も、ぜひ参考にしてください。
■キッチン|タイルのメリット&デメリット
メリット | ・多種多様な色&柄のタイルを組み合わせて、自分らしいキッチンを演出できる ・汚れにくい ・色あせしにくい ・水に強い 【カウンターのみ】 【床のみ】 |
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デメリット | ・目地が汚れやすい
【床のみ】 |
※上記メリット・デメリットはあくまでも一般的なタイルの傾向です。近年、新しく登場しているタイル製品のなかには、上記にあてはまらない特性のものもあります。詳細は、各製品ごとにご確認ください。
2.タイルのデザイン性で迷ったら施工事例でイメージを膨らませる
タイルは色や柄の種類が豊富にあり、素材感も多種多様、さらにその組み合わせも自由自在と、表現の幅が広い分、いざタイルを貼ろうと思ったときに、“どのタイルを選んで、どう組み合わせればいいか”迷ってしまいがちです。
そこで、「こうしたい!」という具体的なアイデアがない場合は、まずは様々な施工事例をチェックしてイメージを膨らませるのがオススメ。目指したいデザインの方向性が決まってから、使いたいタイルの柄や色、タイルの組み合わせを考えていくと、スムースです。
[施工事例|壁&カウンター]
「シンプル&スタンダード」、「キュート」、「レトロ」、「個性派」のテイスト別に分けてご紹介します。気になるテイストのタイルをチェックしてみてください。
施工事例 | ||
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<シンプル&スタンダード> | ||
※画像出典:Tile Matters | ※画像出典:Hello Kitchen | ※画像出典:株式会社坂井建設 |
※画像出典:RemodelWest |
※画像出典:Shaw Floors |
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※画像出典:Troy Tile & Stone |
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※画像出典:Custom Surface Solutions |
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<キュート> | ||
※画像出典:Direct Tile Warehouse | ※画像出典:Mary Ann Downey Interior Design | ※画像出典:Direct Tile Warehouse |
※画像出典:Buckminster Green LLC |
※画像出典:Steve Richmond Fine Homes
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※画像出典:10 Roof Cottage LLC |
<レトロ> | ||
※画像出典:Mottles Murals Ceramic Tiles | ※画像出典:Clay Imports | ※画像出典:SoMi Tileworks |
※画像出典:clayworks |
※画像出典:The Armenian Ceramics of Jerusalem
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<個性派> | ||
※画像出典:Cement Tile Shop | ※画像出典:Kristin Lomauro Interior Design | ※画像出典:The London Tile Co. |
※画像出典:The Tile Gallery |
※画像出典:Hallmark Kitchen Designs |
画像出典:New Mood Design LLC |
[施工事例|床]
施工事例 | ||
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※画像出典:Colin Cadle Photography |
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※画像出典:SANKAIDO | 株式会社 参會堂 |
※画像出典:Susie Hammond Design |
3.DIY|自分でキッチンにタイルを貼りたいと思っている方へ
3-1.キッチンにタイルを貼る方法
専門知識のない素人でも、キッチンにタイル貼を貼ることはできます。インターネットで検索すると、自身の施工の様子を記録した動画やブログを沢山みつけることができるでしょう。
とはいえ、何も調べずにぶっつけ本番でチャレンジできるほどに簡単というわけではありません。DIYでキッチンにタイルを貼る場合には、事前に施工方法等を頭に入れて、準備万端で臨むようにしましょう。
施工期間 | 約2日 | |
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費用相場 | 約2~30万円 ※タイルの種類、タイルを貼る面積の広さ等によって費用が変わります。 |
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準備物 | 材料 | ■タイル
※画像出典:http://www.tilelife.co.jp/item/27809/ ※画像出典:http://store.ponparemall.com/ ■目地材 ※画像出典:http://www.tilelife.co.jp/item/hukusizai/tile-diy/26492/ ※画像出典:http://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/rktl-c-yo-timeji/
■タイル専用接着剤 ※画像出典:http://www.amazon.co.jp
■マスキングテープ |
道具 | ■ヘラ
■スポンジ ■バケツ ■軍手 ※タイルのサイズを変更する場合には、タイルカッターやタイルニッパー、定規、ハンマーも必要です。 |
施工手順 |
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【▼STEP①】 タイルを貼らない箇所に接着剤などがつかないようマスキングテープで保護する。
【▼STEP②】 タイルを貼る箇所に接着剤をつけ、ヘラで均一の厚さにのばす。 【▼STEP③】 タイルを貼る。 【▼STEP④】 目地材に水を加えてまぜる。水の量は、目地材が耳たぶより少し硬めになる程度。 【▼STEP⑤】 タイルの上から、目地部分に目地材を詰め込んでいく。 【▼STEP⑥】 水で湿らせたスポンジでタイル表面について目地材をふき取る。 【完成!】 |
<参考動画>【壁編】タイルの貼り方について詳しくは、下記の動画も参考にしてください。
3-2.シールやシートタイプのタイルを使用すると簡単!
「自分でタイルを貼るのはハードルが高い…」という場合、シールタイプやシートタイプのタイルを使用するという手もあります。
先述の通り、通常、タイルを施工するには時間も手間もかかりますが、シールやシートはまさに貼るだけなので、簡単に済ませたいという方におすすめです。
タイルシールやシートは、ホームセンターやインターネットの通信販売等で購入することができます。
<参考動画>タイルシール貼り方について詳しくは、下記の動画も参考にしてください。
4.賃貸の場合、退去時の原状回復を想定したリフォームを
賃貸マンションやアパートの賃貸契約には、退去時、入居したときの状態に戻す「原状回復」が規定されています。そのため、基本的には、元に戻せなくなるようなリフォームはできません。
「使いやすく、デザイン性の高いキッチンになるのだから良いだろう」と勝手にタイルを貼ったりすると、契約違反となり、場合によっては原状回復にかかる費用を請求されてしまうこともあります。
どうしてもタイルを貼りたいという場合には、たとえばマスキングテープで下地をつくって、その上からタイルを貼るなどの原状回復のできる工夫が必要でしょう。
5.押さえておきたいタイルの掃除方法
キッチンにタイルを貼るならば、あわせて押さえておきたい掃除方法。タイルは汚れにくい素材ですが、それでも水や油を使用するキッチンでは、日々汚れが蓄積していきます。キレイなタイルを長く維持するためには、定期的に掃除などのメンテナンスは必須です。
■掃除方法
普段の掃除 | ●汚れは、ついた時がもっとも落ちやすい状態です。キッチンを使った後にさっと拭くだけでも、汚れが蓄積していくスピードが大きく変わるはずです。 |
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大掃除 | ●油汚れ用のアルカリ性洗剤をつけ(そのままつけると液だれするため、キッチンペーパーやティッシュにつけて貼りつけるやり方がおすすめです)、15分程度放置した後、スポンジでこすり、汚れを落とします。
●目地に染みこんでしまった汚れは、クリームクレンザーを練り込んで、歯ブラシでこすって落とします。 ●こびりついた油汚れには、スチームクリーナーが効果的です。 ●目地の変色や欠けには、目地補修ができるアイテムが有効です。上からなぞるだけで、目地部部分が真っ白になります。 |
6.まとめ
タイルを貼ると、キッチンの印象はガラリと変わります。「大幅にタイルに変えるのはハードルが高い」という方は、壁の一部や、カウンターの一部などをタイルに変えるだけでも、見慣れたキッチンがオシャレな違う空間に見えてくるはずです。
施工事例でタイルのデザインイメージを膨らませて、ぜひ、好みのキッチン空間にリフォームしてみてください。