【プロの塗装職人 VS 素人】塗装対決でわかった技術の違いとは?

塗装対決

昨今のDIYブームもあって、家具に好きな色の塗料を塗装してリメイクしたり、内装や外装を自分で塗装したいと思っている方も多いのではないでしょうか?

とはいえ、塗装経験の無い人が刷毛やローラーで初めて塗装すると、塗料が垂れたり、ムラができたりして綺麗に塗れないこともあります。

では、塗装のプロと素人では一体何が違うのでしょうか?

今回は塗装未経験の素人の塗装と、プロの塗装がどう違うのかを取材してきました!

プロタイムズ福岡南店

今回取材させていただいたのはプロタイムズ福岡南店(株式会社オハナ)さん。
平成24年度にプロタイムズ約80店舗中(平成24年度時点)「工事満足度第1位」にも輝いた実績もある塗装会社です。

プロタイムズとは?外壁塗装の優良業者のみが加入できる全国フランチャイズ。手抜き工事を一切しないルールづくり、お客様が生涯に渡って任せたいと思っていただけるサービス基準を遵守し、高いレベルの外壁塗装・屋根塗装を提供している。

今回はプロタイムズ福岡南店の職人で、一級塗装技能士の木原さんにご協力いただきました。

1.素人とプロで塗り対決!何が違う?プロの塗装技術に迫る

素人の代表として、塗装経験のないプロタイムズの本部社員(システム開発担当)の梅本さんが初めての塗装に挑戦!

「たぶん、大丈夫ですよ!」と自信げに語る梅本さん。

サイディングボード

実際の住宅に塗装という訳にはいかないので、今回は近年の住宅の外壁材としてよく使用されているサイディングボードを用意しました。
塗料はアステックペイント社のEC-5000PCM(上塗り)とエポパワーシーラー(下塗り)を使用します。

一般的に外壁の塗装は下塗り→中塗り→上塗りを行います。下塗りは塗料の密着を良くするためのシーラーという下塗材を塗ります。実際の塗り替えの現場では、汚れや古い塗膜を高圧洗浄で洗い流したり、ヤスリで削ぎ落とすケレンという作業をして下地の調整を行います。

実は下地調整がプロの技が発揮される部分なのですが、今回は新品のサイディングということで下塗りからスタートします。

※今回は実験の都合上サイディングを斜めに立てかけ、縦にしておりますが、実際の住宅では垂直に横に貼り付けれられています。実際の住宅と多少環境が異なる点はご了承ください。

 

1-1.下塗り(素人の梅本さん)

いよいよ初めての塗装です。ローラーを持ったのもほぼ初めてということで、独特な持ち方をしています。

下塗り

梅本さん:「どれくらいの量を塗ったらいいのかがわかりません。」

目地の塗装

梅本さん:「この部分が塗りづらいですね。」

とローラーを縦にしてサイディングの目地部分を塗っています。

-このような塗り方は問題ないのでしょうか?

木原さん:「アリですね。僕らでも場合によってはこうやって塗ることもあります。ただし、この塗り方だとローラーが回転しないのでネタ(塗料)が均一に付くように注意しないといけません。」

 

ぎこちない塗り方でしたが、下塗りをなんとか塗り終えました。

下塗り完了

下塗りが透明ということもあって、一見しただけでは塗り残しがあるのか?塗り過ぎているところはないか?というのがわかりにくいです。

梅本さん:「思ってたよりも水っぽかったです。 塗っていくと塗料が下に垂れそうで垂れない。と思ったらやっぱり垂れましたね。」

 

1-2.下塗り(一級塗装技能士の木原さん)

次は一級塗装技能士の木原さんの番です。

一級塗装技能士下塗り

木原さん:「じゃぁ、塗っていきまーす。」

と塗り始める木原さん。

速い!ローラー捌きがとにかく速い。

一級塗装技能士下塗り

縦のラインで塗った後、横のラインで塗っていきます。

下塗り後

あっという間に塗り終わりました。
下塗りが透明ということもあり、写真ではわかりにくいですが、梅本さんが塗ったボードと比べると、光沢が均一で目地部分もしっかりと塗られていました。
また、梅本さんのボードの下部には下塗り材が垂れていましたが、木原さんのボードの下部には一切垂れていませんでした。
多過ぎず、少な過ぎない量を判断してローラーに付けて塗っている、といった印象でした。

 

1-3.中塗り(素人の梅本さん)

下塗りから1日乾燥させて中塗りに入ります。中塗り用塗料をしっかり撹拌させます。

撹拌

塗料をローラーに付ける

梅本さん:「どれくらい付けたらいいんですかね???」

中塗り

膜厚が必要!ということを意識して、ローラーにたっぷり塗料を付けて塗っています。

様子を見学していたプロタイムズ福岡南店の職人の寺崎さん(一級塗装技能士)から、「下から上に塗るといいよ!」とアドバイスが入ります。

中塗り

梅本さん:「この凹んでいる部分が上手く塗れないですね。」

凹んでいるサイディングの目地の部分を塗るのに苦戦しています。

中塗り

更に乗せていきます。こんなに付けて大丈夫なのでしょうか。

中塗り

付けすぎたと思ったのか、ローラーで伸ばしていきます。

塗り終えたとのことでしたが・・・

目地に塗り残しがあります。

塗料のダマ

ダマ(塗料の塊)もできています。

本人はちゃんと塗ったつもりでしたが、塗り残し、塗りムラ、ダマが散見されました。

梅本さん:「ローラー全体に塗料を付けてから手に持つと、前日に塗った下塗りの時とは全然違って重要感がありました。塗ったところによって厚みが違ったので難しかったです。」

 

1-4.中塗り(一級塗装技能士の木原さん)

続いて、木原さんの番です。

中塗り

下塗り時同様に素早い動作でどんどん塗ってきます。

中塗り

縦のラインで塗り、

中塗り

続いて、横のラインで塗る、さらに縦のラインでもう一度塗るというように、十字を意識して塗り残しが無いように塗られていました。

 

十字に塗る以外にもプロならではの上級テクも教えていただきました。

塗料を取ってくる

木原さん:「十字を意識して塗ると塗り残しが出にくいと思います。あとは、最初に斜めにネタを置くこともあります。こうすることで、上下左右に塗る時に(斜めに置いたところから)ネタを取って来れます。」

 

なるほど!最初に塗料を置いたラインを通る時に塗料を取ってくることで、ローラーに塗料を付ける回数も減るわけですね。流石、プロの技です。

 

そして塗り終わったのがこちら!

思わず綺麗!と言ってしまいたくなるような、均一の仕上がり。当然ですが、塗り残しやダマは見当たりません。

 

1-5.中塗り仕上がり比較

梅本さんの方はローラーの跡、塗料の付き方が不均一でダマも見られます。一方で木原さんの塗ったものは均一に塗られていることがわかります。

下塗り時よりもプロと素人の差がよくわかる結果となりました。

 

1-6.上塗り(素人の梅本さん)

中塗りをしっかり乾燥させて、いよいよ最後の上塗りです。

上塗り 梅本

梅本さんお得意の?ローラーの縁で目地を塗る技が出ました。

上塗り 梅本

梅本さん:「中塗りと上塗りの色が一緒なので、どこを塗ったかがわかりにくいですね。どれくらい塗ったらいいのかもわからないです。上塗りは中塗りと使う塗料が同じなので、同じ感じで塗っていけばいいだけだと思っていました。感覚で塗っていったので塗膜の厚みが均一じゃなかったです。」

このように、素人はどれくらいの塗料を塗ればいいのか、そのさじ加減がわかりません。

しかし、実は塗料にはメーカーが指定している基準塗布量というものがあり、この基準を守らないと塗料本来の性能が発揮できません

素人はこの基準がわからないので、感覚で塗ってしまい、その結果、塗布量が足りず、不具合が起きてしまう可能性が高いのです。

 

1-7.上塗り(木原一級塗装技能士)

いよいよ、木原さんの上塗りです。

上塗り 木原一級塗装技能士

こちらも中塗り時と同様に、十字のラインで手際よく塗っていきます。

あっという間に塗り終わりました。

 

1-8.仕上がりの比較

上塗りから数日後、2名が塗ったサイディングを並べてみました。
素人とプロそれぞれどちらが塗ったものかおわかりでしょうか。

正直なところ、遠目からでは違いがわからないのではないでしょうか。

しかし、近くで見てみると明らかに違いがわかります。

近くで見てみると、目地部分が異なるのがおわかりでしょうか。

素人の梅本さんが塗った目地は、サイディングの模様が無くなりツルツルになっています。対して、木原一級塗装技能士が塗った目地は元からあったサイディングの下地の模様が残っています。

これはどういうことでしょうか?今回使用した塗料のメーカーであるアステックペイントの技術品質課の阿比留氏に伺いました。

-目地部分がツルツルになっていますがこれはどうしてでしょうか?また、品質上問題はないのでしょうか?

阿比留氏:「これは目地部分に塗料がのりすぎて、サイディングの模様が消えてしまっている状態です。模様が消えて、ツルツルになっていても、品質上に問題はありませんが、仕上がりの見栄えが悪くなります。施工中に厚塗りになった場合は刷毛等で伸ばして均一の膜厚に仕上げてください。」

ということでした。

素人の梅本さんが塗ったサイディングは、場所によって塗料の膜の厚さがバラバラなのに対して、木原一級塗装技能士の塗ったサイディングはどの面も塗料が均一に塗られていました。

梅本さんが塗ったサイディングのように、塗料の厚さがバラバラだと、膜厚の足りない箇所から、塗膜が剥がれるなどの不具合が起きることも考えられます。

今回は未経験者の塗装でこのような結果となりましたが、これは未熟な職人や手抜きの施工でも同様なことが起こる可能性があります。

ですから、外壁塗装を行う場合は、メーカー指定の基準塗布量を守って塗ることができる、高い塗装技術を持った職人に頼むことが成功の鍵といえます。

 

2.【番外編】あなたは塗布量の違いを見分けられる?

塗装をするときには、塗料でしっかりと膜をつけ、メーカーから指定された塗布量を塗ることが重要だとお伝えしました。

今回は番外編として、塗布量を比較するためにある実験を行いました。

透明のアクリル板に塗料を塗ります。

まずは、素人の梅本さん。

梅本さん:「ツルツルしているので塗りにくいですね。」

ローラーの跡が縦、横に不均一に入っていてあまり綺麗ではありませんね。

続いて、木原一級塗装技能士にも塗ってもらいました。

こちらが木原一級塗装技能士が塗ったもの。梅本さんと比べて、ローラーの跡が均一で綺麗です。

さて、なぜこのようなアクリル板に塗装したかといいますと、それは塗布量の比較実験をするためです!

ここで問題です!

素人の梅本さんと、一級塗装技能士の木原さんが塗ったアクリル版を並べてみましたが、違いがわかりますでしょうか?

どうでしょうか?どちらがプロが塗ったものかわかりますか?

離れてみると、その違いがほとんどわからないのではないでしょうか?

そうなんです。

塗装の仕上がりは、一見しただけでは、プロの職人が塗ったのか、それとも未熟な職人が塗ったか、あるいは、手抜きをして塗ったのか、といったことがわかりにくいのです。

ですから、激安の業者に頼んだ結果、手抜き工事をされて、塗ってすぐは綺麗だったのに、数年で塗装が剥がれてきたなんてトラブルが起きるのです。

なぜ、そのような事が起こるのか。

それは、塗布量です。

この2つのアクリル版に裏からライトを当てると、その違いがわかります。

こちらが、素人の梅本さんが塗ったアクリル版です。かなり光が透けています。

では、一級塗装技能士の木原さんが塗ったアクリル版はどうでしょうか?

どうですか!?光の透け具合が全然違います。これは、木原さんの塗ったアクリルの方がしっかりと塗料の膜厚がついているということです。

仕上がりを一見しただけでは、わからない塗布量の差。

仕上がりで判断できないにもかかわらず、塗布量がメーカー規定に足りていないと不具合が起きるのです。

一部ですが、塗る回数を減らし、塗料を薄く塗って塗料代を抑え、工期を縮め、人件費を抑えて激安で行うような業者もいます。

いくら安くても、すぐに不具合が出てしまっては、「お買い得」ではありません。

塗装業者を選ぶ時には、価格で選ぶのではなく、塗布量をしっかり守ってくれる業者を選ぶことが重要なのです。

 

3.木原一級塗装技能士インタビュー

木原一級塗装技能士

今回取材にご協力いただいた、プロタイムズ福岡南店(株式会社オハナ)の木原一級塗装技能士にインタビューをさせていただきました。

-素人の梅本さんの塗る様子を見て感じた点や、もっとこうしたら良いというアドバイスはありますか?

木原さん:「まずは、塗料を均等に伸ばすということですね。これは、練習すればすぐに覚えられると思います。そして、縦と横を意識して塗っていけば、塗り残しも防げるということです。」

「今回はサイディングに縦と横の目地がありましたから、縦の時に縦の目地をしっかり塗る、横の時に横の目地をしっかり塗るということを意識したら良いです。十字を意識するということです。」

 

-今回は窯業系サイディングでしたが、素材によっても塗り方が変わるのでしょうか?

木原さん:「そうですね。ですが、例えばモルタルに塗る時などでも十字を切った方がいいのは間違いないです。吹き付けタイルだと、横で吹き付けてる場合、横のラインが出てしまうので、縦に塗って吹きムラを消したりもしますね。」

 

-今回梅本さんの塗装時にダマが沢山できていましたがどうしてでしょうか?

木原さん:「ローラーの形状がハンドルを差し込んで使うようになっていると思うのですが、塗っているとローラーの毛が圧力で外に広がるんですね。そうすると、ローラーのハンドルに毛が引っかかってしまうんですね。それで、そこから塗料がポタッと落ちてしまってダマになるんですね。」

 

-特に塗装作業でこだわっていることはありますか?

木原さん:「全ての作業にこだわってますね。ただ、しいて言うなら下塗りが重要ですね。仕上げに関わるのでとにかく下塗りをしっかり入れるようにしています。今回は無かったですけど、下地の調整も重要ですね。下地の処理で仕上がりが変わってきますから。」

 

-しっかりと塗布量をつけるコツは?

木原さん:「やはり、塗る面がフラットな場合なかなか塗料がのらないので、しっかり3回塗って、塗布量を付けることが大切です。ローラーはどうしてもムラが出やすいので、場合によっては吹き付けをすることもあります。」

 

-しっかり塗布量がついているかを素人が判断する方法はありますか?

木原さん:「触ることですね。壁を触らなくても、養生についてる塗膜を触るのでもいいと思います。厚みが付いているか確かめることができます。」

 

-DIYで塗装をする人も増えていますが、上手く塗るコツはありますか?

木原さん:「そうですね・・・。こればっかりは練習するしかないですね。塗料の粘度が低い場合は垂れることがあるので、下から上へ塗っていくことがコツですね。」

 

-上塗り時にどこを塗ったかがわからなくなることがあると思いますが、塗り残しを防ぐコツはありますか?

木原さん:「まぁ、人間ですから、わからなくなりますよね。コツとしては、下からとか斜めからとか、色んな角度から見てみることです。光の当たり具合で塗ったところと、塗っていないところがわかります。」

 

-木原さん、取材にご協力いただきありがとうございました。

 

余談ですが、木原さんのように熟練した職人さんでも、初めての塗料を使う時はどんな塗料なのかを体に覚えさせるために、しっかり練習するそうです。

今回の取材を通して、少しでも良い塗装を提供したいという、木原さんの妥協のない姿勢には頭が下がる思いでした。

 

まとめ

・素人とプロでは当然塗装品質が全く違う

・塗装面を一見しただけでは塗布量は判断できない

・塗装の品質は塗布量を守ることが重要

・木原さんは妥協なき一流の塗装職人だった!

いかがでしたでしょうか?

外壁塗装を業者に依頼するときは、基準塗布量をしっかりと守る業者を選び、塗料の性能を最大限に発揮できるようにすることが大切です。

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