ウォシュレットを掃除したいけど、構造がわからず、どこをどうお掃除すればいいのかお困りではありませんか?
お尻をきれいにしてくれるだけではなく、さまざまな機能性に富んだ「ウォシュレット(温水洗浄便座)*」。
普段からこまめにお掃除していても、ウォシュレット特有のノズルやウォシュレットと便座の隙間などは、お掃除場所として見落としがちです。トイレの汚れを放置しておくと、不衛生ですし、嫌な臭いや故障の原因にも繋がります。
とはいえ、誤ったお掃除をして故障させてしまうのは怖いですよね。
そこで、この記事では、写真付きでウォシュレットのお掃除方法についてご紹介したいと思います!
実は、ウォシュレットはお掃除しやすいよう様々な工夫を施されたものも多く、ポイントさえ押さえればお掃除は非常に簡単なのです。元々汚れにくい、仮に汚れが付着しても簡単に拭き取れてしまうような加工をしているものもあります。
どんなタイミングでどこをお掃除したらいいのか目安も掲載しておりますので、ぜひこの記事を参考に、ウォシュレットの気になる部分をお掃除してみてください。
*「ウォシュレット」とは、TOTOが販売する温水洗浄便座の商品名です。温水洗浄便座で高いシェアを誇り、温水洗浄便座を代表する名称としてウォシュレットが使われるようになりました(ウォシュレットはTOTOの登録商標です)。
目次
1.簡単にできる!ウォシュレットのお掃除方法
1-1.【毎日】日々のお掃除は通常のトイレと同じでOK!
使ったあとや気がついたときなど、日々のお掃除は通常のトイレと同じように便座を拭く掃除で問題ありません。
《用意するもの》
水拭き用の柔らかい布、中性洗剤、ゴム手袋
■全体のお掃除方法
まず、ウォシュレットの電源を消します。それから、水で濡らして十分に絞った柔らかい布で便座の表面とふたの表・裏を拭き、その後便座の裏側や便座との取付面を拭いていきます。
乾いた布で拭くと、傷がついてしまったり、静電気でほこりを集めたりしますので気をつけましょう。
もし汚れが気になる場合には、中性洗剤(または薄めた台所用洗剤でも可)を用いて拭きます。
ウォシュレットは、プラスチック素材が使われているため、酸性やアルカリ性の洗剤で拭くと割れたり傷が入ったりする可能性があります。
また、拭いた後は、3分以内には全体を水に濡らし固く絞った柔らかい布で水拭きするようにしましょう。洗剤をつけたまま放置しておくと、変色や故障に繋がるケースがあります。キレイに拭き上げたらしばらくふたを開けたままにして、便座と蓋を乾燥させます。
※製品によっては、ホームページ(HP)や蓋の内側等に貼られた注意書きに、お手入れ方法が掲載されていることもあります。もしお手入れ方法が載っていた場合には、その方法に従うようにしてください。
1-2.【週1】ウォシュレットのノズルと操作パネルのお掃除で清潔さをキープ!
次は、週に一度はお掃除しておきたいノズルや操作パネルのお掃除方法をご紹介いたします。
《用意するもの》
水拭き用の柔らかい布、中性洗剤、ゴム手袋、柔らかい布を巻いた割り箸、歯ブラシ、爪楊枝
■ノズルのお掃除方法
最近のウォシュレットには、掃除がしやすいようノズルが出た状態で固定してくれる「ノズル掃除モード」といった機能が搭載されています(メーカーによって名称は異なります)。そのため、まずは「ノズル掃除モード」のボタンを探し、ノズルを取り出しましょう。
もしボタンがない場合は、手でノズルを引き出します。ゴム手袋を使用したり、トイレットペーパーを添え、ゆっくり引き出しましょう。
ノズルを引き出したら、水で濡らし固く絞った柔らかい布で拭きます。汚れが落ち切らなかった場合には、中性洗剤をつけて拭きましょう。
また、水の出る小さな穴周辺などに汚れが溜まっていた場合は、歯ブラシか爪楊枝を使ってやさしく汚れをかき出し、最後に水に濡らし固く絞った柔らかい布できれいに拭き取ります。あまり強くかき出してしまうと故障の原因となってしまいますのでご注意ください。
お掃除が完了したら、ノズルを元の位置に戻しましょう。引き出す際に押した「ノズル掃除モード」のボタンを再度押すか、数分経つと自動的に元の位置に戻るタイプが多いです。
■操作パネル・リモコンのお掃除方法
意外とホコリ等がたまっている操作パネル&リモコン。綿棒または布を巻いた割り箸で細かい部分を拭いていきます。汚れが気になる場合には、中性洗剤をつけて拭き、最後に水拭きするといいでしょう。
※操作パネル・リモコンには電子部品が使用されていますので、水をかけるのは厳禁です。水に濡らし固く絞った柔らかい布を使用しましょう。
1-3.【しっかりお掃除したいとき】ウォシュレット本体と便座の隙間や脱臭フィルターのお掃除でとことんキレイに!
最後は、お客様が来るなどしっかりお掃除したいといったときに知っておきたいお掃除方法をご紹介いたします。
《用意するもの》
水拭き用の柔らかい布、中性洗剤、ゴム手袋、柔らかい布を巻いたわりばし
■ウォシュレット本体と便座の隙間のお掃除方法
ウォシュレット本体と便座の隙間は、あまり知られておらず見落とされがちなのですが、重要なお掃除ポイントです。
まず、便座からウォシュレット本体を取り外したら(※)、水で濡らして固く絞った布を使って、ウォシュレット本体と便座の隙間を拭いていきます。細かいところは、綿棒や布を巻いた割り箸を使用しましょう。
お掃除が完了したら、ウォシュレット本体を便座に取り付けます。
※お掃除しやすいよう、ウォシュレット本体が便座から完全に取り外せるものもあれば、ウォシュレット本体が便座から少し上にあがり、便座との隙間が拭けるようになっているものなどがあります。
取り外し方法は商品によって異なりますので、取扱い説明書や各メーカーのホームページ(HP)で確認しましょう。無理に外そうとすると、故障の原因になります。
■脱臭フィルターのお掃除方法
現在脱臭機能のついたウォシュレットも多く、その場合便座の裏に脱臭フィルターが付いているケースがあります。この脱臭フィルターにほこりなどが付着していると、効率よく臭いを吸収することができずに、嫌な臭いの原因に繋がるかもしれませんので、定期的にお掃除しましょう。取り外し方は商品によって異なります。取扱説明書またはメーカーのホームページ(HP)で確認してください。
脱臭フィルターを取り外したら、付着したほこりなどの汚れを歯ブラシでやさしくこすり落とします。掃除機を使ってほこりを吸い込むのもいいでしょう。汚れがひどい場合には、水洗いをしてから、水気を完全に拭き取りましょう。フィルターに水気が残っていると、ホコリがくっついたり、カビが発生したりしますので、要注意です。
乾いたら、フィルターを設置しなおして完了です。
※お手入れしても臭いが気になる場合には、脱臭フィルターを取り替えるという方法もあります。取扱説明書やホームページ(HP)に部品コードが掲載されているため、そちらをメモし、ウォシュレットを購入した販売店または大手家電量販店等に問い合わせてみましょう。
1-4.ウォシュレット掃除の注意点
トイレを水拭きする際に、トイレクイックルなどのお掃除用ティッシュも便利ですが、場合によっては傷がついたり故障の原因になる可能性もあります。市販のお掃除用ティッシュはメーカー推奨品ではないことが多く、取扱説明書に従わず故障したという扱いになり、無償のメンテナンスを受けられなくなる場合も考えられますので注意です。
掃除用ティッシュはトイレの床や壁に使うくらいにとどめておき、基本は水に濡らし固くしぼった柔らかい布で水拭きといったスタンスが無難です。もしお手元に取扱説明書がある場合には、お掃除前に、メーカー推奨のお掃除方法や道具がないかチェックしておくといいでしょう。
2.汚れの付着は臭いや故障の原因に!定期的なお掃除が重要
操作パネルなどにホコリが溜まっているとボタン等の隙間からホコリが入り込み、故障の原因になってしまうこともありますし、ウォシュレット本体と便座のすきまや脱臭フィルターなど見えない部分の汚れが「なんとなく臭い」の原因になってしまうときがあります。
ホコリ等は気づいたときにさっと拭けるよう、トイレの棚にお掃除用の柔らかい布を置いておいたり、ノズルや脱臭フィルターは週のうちいつお掃除するのかを決めておくといいでしょう。
また、ノズルの汚れを放置していると、衛生的にもよくありません。ノズルに使用される温水は大腸菌や黒カビ等の細菌の繁殖にうってつけの温度であるため要注意です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ウォシュレットは、お掃除しやすいように工夫されたものが多く、ポイントさえ押さえれば簡単にキレイにすることができます。
下記にこの記事でご紹介したお掃除のポイント、お掃除箇所をおまとめいたしましたので、ぜひ参考にしてください。
《 お掃除のポイント 》
- ウォシュレット掃除の基本は、水拭き。水に濡らし、固く絞った柔らかい布で拭いていきます。
- 汚れがひどい場合には、中性洗剤(または薄めた台所用洗剤)を使用して拭きます。
- 商品によっては、メーカー推奨品のお掃除グッズやお掃除方法、注意事項等がある場合があります。あらかじめ、取扱い説明書やメーカーのホームページ(HP)でチェックしておくといいでしょう。
《 お掃除箇所 》
- 日々のお掃除は通常のお掃除方法でOK(便座・ふたなど)
- 週に一度はきれいにしておきたい箇所は、「ノズル」や「操作パネル」
- しっかりきれいにしたいときは、「ウォシュレット本体と便座の隙間」、「脱臭フィルター」のお掃除を!