お住まいの障子に「汚れ」や「剥がれ」はありませんか?普段あまり意識することのない和室の障子ですが、年数が経てば経つほど汚れていたり、ペットやこどもが破いたりすると見た目が悪くなってしまうものです。だからこそ「障子の張替え」は定期的に行う必要があります。
今回は、そんな「障子の張替え」を行う上で気になる「費用」のこと、「張替え方法」、「オシャレな張替え事例」などをお伝えします。障子の張替えをご検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
1.張替えの前に押さえておきたいポイント
1‐1.張替え時期や張替えのタイミングはいつ?
障子の張替えタイミングで最も判断しやすいのは障子紙の「破れが発生」したり「汚れが発生した」時です。
どれだけ和室の中を綺麗に整頓していても障子が破れたり汚れたりしていると部屋全体の見た目が悪くなってしまいますので、早めに張替えを行なう必要があります。
また、障子の張替える周期としては、障子紙の種類や使用している箇所の日当たりなどによって変わりますが目安として3~5年前後くらいを目安に張替えることをおすすめします。
たとえ障子が破れていなくても紫外線や湿気などで障子紙が劣化し、色抜け状態になってしまいます。
実は、自分では汚れが目立たないと思っていても、毎日見ているから汚れに気付かないだけで、実際は汚れている場合が多いのです。
以上を踏まえて、ぜひ3~5年を目安に張替えを行うようにしましょう。
その他の障子を張替えるタイミングとして、成人式や婚約、結婚、葬式、法事などの冠婚葬祭に合わせて張替えると良いでしょう。冠婚葬祭においては人が一気に家に集まるため、障子を張替えられる方が多いです。
1‐2.障子の張替えをする際に考慮するポイント
障子の張替えを行う際には、まず次のポイントを押さえておく必要があります。
①障子紙の素材を理解する
②業者に依頼するのか、自分で張替えするのか決める
③シンプルな障子にするのか、おしゃれな障子にするのか決める
①障子紙の素材を理解する
一言に「障子の紙」と言っても素材は様々なものがあり、それぞれ価格帯、強度、風合いも異なります。まずはどんな素材、機能があるのか理解しましょう。
②業者に依頼するのか、自分で張替えするのか決める
業者に依頼して張替えを行うのと、自分で張替えを行う(DIY)を行うのとではかかる費用や仕上がりが異なってきます。そのため、業者へ依頼する場合とDIYの場合のそれぞれのメリットやデメリットを詳しく理解した上で、どちらで施工するか決めることをおすすめします。詳しくは、第3章にてお伝えします。
②シンプルな障子にするのか、おしゃれな障子にするのか決める
「障子紙」というと大体の方が、白っぽい色のシンプルな色の紙をイメージされるかと思います。白ベースの障子の良さは和室の落ち着いた雰囲気を崩さないままに、部屋に光を取り入れたり、通気性を良くしたりする点にあります。
しかし、障子紙の中には白だけではなく、色のついたものもあり、そのような色付きのものを選ぶと、部屋をおしゃれに彩ることができます。また布地のような、紙以外の素材を障子に使用することで、一味違う雰囲気にすることもできます。
「落ち着いた雰囲気にするために通常の障子紙で張替える」のか「おしゃれな雰囲気にするために色付きの障子紙で張替える」のか十分に考慮した上で張替えに臨みましょう。
障子の張替えを行なう前に、以上3つのポイントをまず押さえるようにしましょう。第2章以降では、それらのポイントについての詳細を解説します。
2.障子の素材を知ろう!
①手すき楮障子紙
障子紙の最高級品で手すきのため手間暇かけて作られているのが特長で、風合いも丈夫さも優れています。ただ、同じ手すき紙でもパルプを主にしたものは品質が落ちてしまいます。薬品など不使用のため繊維そのものの持つ強靭さを持っています。1年経過してもその強度はおちることはありません。手すき楮障子紙は、その高級さを利用して、高級住宅や茶室、高級料亭などに使用されています。
【参考価格(900×1100㎜の障子4枚分の値段)】
3,000~6,000円
【こんな人におすすめ!】
手すき楮紙のよさは、手すきのためとにかく風合いが良い点です。また丈夫さや色持ちにも優れているため、「お金はかかっても美しい仕上がりで丈夫なものが良い」という方におすすめです。
②レーヨン・ビニロン等の混抄障子紙
レーヨン、ビニロンなどの長繊維原料を40%以上配合したものです。手すきの和紙の感覚を残しつつ、独特の風合いと強度をもつ機械すき和紙の最高級品です。価格的にはレーヨン障子紙よ手すき障子紙の中間に位置しています。
旅館や高級ホテル、和紙にこだわりのある人の住宅に使用されています。
【参考価格(900×1100㎜の障子4枚分の値段)】
2,500~4,000円
【こんな人におすすめ!】
「手すきのような高級感のある風合いを持ちながら、価格的には比較的手すきよりも安価が良い」という方におすすめの障子紙です。
③レーヨン障子紙
レーヨンを40%以上配合したものです。美しい光沢を持つ点とかなりの強度を持つ点が楮に似ていながら、原材料が楮にくらべて安いので、質的にも価格的にも最も実用的で、現在いちばん多く使われています障子紙です。
レーヨン障子紙は全ての中間に位置するもので、一般的な住宅やマンション、ホテルなどに使用されています。
【参考価格(900×1100㎜の障子4枚分の値段)】
1,000~2,000円
【こんな人におすすめ!】
「美しさと強度を持ち合わせながら、価格的には安価なものが良い」という方におすすめです。
④パルプ障子紙
パルプを80%以上配合したもののため、それだけ強度も低く、風合いも落ちてしまいます。価格的には一番安いものです。
【参考価格(900×1100㎜の障子4枚分の値段)】
500~1,500円
【こんな人におすすめ!】
「とにかく安いもので張替えしたい」という方におすすめの障子紙です。
⑤プラスチック障子紙
障子紙にプラスチックフィルムを裏面から接着したり、両面からサンドイッチのように接着したもの。破れにくく、ペットの引っかき傷にも強いのが特徴です。また、汚れが出ても水拭きできるなどのメリットもあります。
【参考価格(900×1100㎜の障子4枚分の値段)】
1,000~3,000円
【こんな人におすすめ!】
「小さいこどもやペットを飼っていて障子が破れやすい」「長持ちする障子にしたい」という方におすすめです。
3.障子の張替え費用を知ろう!
障子の張替え費用について気になる方が多いのではないでしょうか。障子の張替えを行なう場合、業者へ依頼するのと自分で張替えを行なうのとではかかる費用は異なってきます。そこで第3章では、費用のことや業者とDIYのそれぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
3-1.業者に頼んだ場合の費用
障子紙の張替えを業者に依頼した場合、およそ2,500~3,500円(一枚あたり)が相場と言われています。障子紙に使用する紙の素材次第では、費用は変動します。4枚分の張替えの場合、10,000~14,000円かかることになります。
●業者に依頼した場合の特徴
自分で張替えを行なうよりは、費用は高額になりますが、短時間で美しい仕上りにすることはできます。また、自分でごみの処理や掃除をしなくても良いなどのメリットもあり、「費用に余裕があり、きれいな仕上りにしたい!」という方は業者へ依頼するのがオススメです。
3-2.DIYの場合の費用
障子紙4枚分の障子紙を糊を使って張替えると、想定した場合の費用についてご紹介します。
自分で張替えるとなると、障子紙やカッター、ヘラなどなど、用意するものが多く費用が掛かるように感じますが、最近ではそれらの道具が一式になって販売していることも多く、1,500円程度で販売しています。
DIYの場合、4枚張替えるとして、およそ1,500~2,000円程度必要になると考えて良いでしょう。
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/kabegamiyahonpo/rkfg-on-set1/
●DIYの場合の特徴
DIYの魅力はなんと言っても安価で施工できる点にあります。「コストを抑えて障子の張替えを行ないたい」という方はぜひ自分で張替えを行なってみましょう。また、自分で施工するため、思い通りにアレンジできるのもDIYの特徴です。
第5章でご紹介するような、おしゃれな障子で張替えしたい方も、DIYにチャレンジしてみると良いでしょう。
3-3.業者に依頼するのと、DIYするの、どちらがいいの?
最後に業者に依頼するのとDIYするのとではどちらがよいのか、決めるためのメリットとデメリットをお伝えします。どちらで施工しようか迷われている方は、ぜひ参考にしてください。
費用 | メリット | デメリット | こんな人にオススメ! | |
---|---|---|---|---|
業者への依頼する場合 | 2,500~3,500円/1枚 | ・プロが施工するため、仕上がりが綺麗 | ・DIYする場合と比較し、費用がかかる | ・費用に余裕があり、綺麗な仕上がりにしたい、という方 |
DIYの場合 | 1,500~2,000円/1枚 | ・安く施工することができる ・色使いなど自分の思いどおりに施工できる |
・施工に慣れていないため、業者の場合に比べ綺麗に仕上げるのが難しい | ・安くで張替えを済ませたい方 ・色使いなど、自分の思い通りに張替えしたい方 |
【部屋別に業者への依頼とDIYを分けても良し!】
たとえば、客間などの家族以外の人が出入りする部屋は、キレイな仕上りの障子にしたいところ。
そこで、このようなお客様が出入りする部屋は業者に依頼し、居間など家族だけが出入りする部屋は自分で張替えするなどの使い分けを行ってもよいでしょう。
4.DIYしたい方必見!障子の張替え方法
4-1.糊を使った張替えの手順
【準備物】
●障子紙:必要枚数より2枚程余分に準備すること
●糊:刷毛で塗るタイプ夜ワンタッチノリが便利
●カッターナイフ
●定規:金物の定規(大きくないものをおすすめ)
●スポンジ
●タオル
●バケツ
●霧吹き
●ブルーシート
【手順】
①古い紙を剥がす
まずは既存の古い障子紙を剥がす作業です。水を含ませたスポンジまたはタオルで障子の桟を湿らせましょう。5~10分時間を置き、湿っている状態のうちに上から徐々に古い障子紙をはがしていきましょう。はがれにくい箇所はスポンジで再度湿らせて剥いでいきましょう。
画像出典:http://diy-daishin.co.jp/useful/diy_shouji.html
②桟をきれいな状態になるまで拭く
障子の桟はきれいに拭きあげて陰干ししましょう。ノリの残りのあるところは割り箸でこすると桟に傷を付けないため有効です。
桟が濡れているところに障子紙を張るとシミができてしまうため、濡れの状態が必ずないように注意しましょう。
画像出典:http://diy-daishin.co.jp/useful/diy_shouji.html
③障子紙を仮止めする
既存の古い紙の剥ぎ作業が完了したらいよいよ張りの作業です。まずは、ノリがたれてもいいように下に新聞紙などを敷いてその上で寝かせてください。
ノリを付ける前に障子紙を50cmぐらい広げて障子の一方のフチに合わせて曲がっていないのを確かめてからセロテープで3.4箇所仮止めしてください。
画像出典:http://www.cainz.com/jp/howto/shoji/
④ノリを付ける
チューブ入りの糊を使用します。チューブ入りの糊はキャップにガイドがついていて、押し出すだけで桟の中央に線上に糊付けができますので、1~2mm程度出していきましょう。糊付けするときはつけ忘れがないよう、また乾いたところがないように充分注意してください。ノリバケで行う場合は、障子用の糊に少しずつ水を入れて溶き、桟にノリバケで糊をつけていきます。
画像出典:http://www.cainz.com/jp/howto/shoji/
⑤障子紙を張る
障子紙を一気に転がして桟の部分を手で軽く押さえます。
画像出典:http://www.cainz.com/jp/howto/shoji/
⑥余分な障子紙を切り取る
周囲にカッターガイドを当てながら余分な紙を切りましょう。周囲の紙を切り取ったらいよいよ完成です。
画像出典:http://www.cainz.com/jp/howto/shoji/
⑦霧吹きで湿らせる
最後に霧吹きでまんべんなく濡らして乾かしましょう。障子紙がピンと張れてきれいに仕上がります。
※使用する紙の素材によっては、霧吹きする必要がないものがあります。必ず紙の説明書の欄を見るようにしましょう。
4-2.アイロンを使った張替えの手順
最近では糊を使わなくてもアイロン一台で簡単に剥がし作業から張り作業まで行えます。ぜひ挑戦してみましょう。
【準備物】
●障子紙:アイロンで張れるタイプを使用してください
●アイロン
●カッターナイフ
●定規:金物の定規(大きくないものがおすすめ)
【手順】
①古い紙を剥がす
古い障子紙が「糊張り」の場合は、水に含ませたタオルで古い障子紙の上から桟を濡らして、5分程置いてからゆっくりと剥がします。古い障子紙も「アイロン張り」の場合は、アイロンをあてて剥がしていきます。
紙の上からアイロンをあてて、熱いうちに剥がしていきます。剥がし残しのないようにきれいに剥がしましょう。
画像出典:http://www.diy-shop.jp/info/diy_fs_s02.html
②桟をきれいな状態にする
古い障子枠をはがしたら桟を綺麗に掃除します。桟が濡れている場合は十分に乾燥させてください。次に、アイロンを中温(ドライ)にセットしましょう。
※アイロン張り障子紙の種類によっては高温にする場合があります。商品の説明欄をよく確かめた上でアイロンの設定を行ってください。
画像出典:http://www.diy-shop.jp/info/diy_fs_s02.html
③障子紙を張り付ける
障子紙の位置を決めたら上桟の2~3箇所にアイロンの先端をあてて、仮固定します。障子紙を桟に対して一気に広げて、下の端の方も同じようにアイロンで仮固定しましょう。この時にたるみができないように注意しましょう。
画像出典:http://www.diy-shop.jp/info/diy_fs_s02.html
④アイロンを使って接着させる
次に枠の中心方周囲に向かって桟に沿ってゆっくりと動かして接着させていきます。アイロンを早く動かしたり強く押さえてしまうとシワになりやすくなってしまうため注意しましょう。
⑤余分な紙をカットする
枠周囲の接着部分を1cm程残し、カッターで余分な障子紙をカットしましょう。カットが完了したらアイロンを当てながら熱いうちに紙を取り除いていきましょう。最後にもう一度縁廻りに十分にアイロンを当てましょう。
以上の工程が完了したらいよいよ完成です。
画像出典:http://www.diy-shop.jp/info/diy_fs_s02.html
以上、アイロンを使っての障子紙張替えの方法をお伝えしました。糊を使うよりも簡単で見た目も綺麗になりやすいタイプですので、ぜひ一度挑戦してみると良いかもしれません。
5.おしゃれな障子の張替え事例
畳や襖、障子など全ての建具の色合いが整っていて、落ち着いた雰囲気を演出できるのが、和室の一番の魅力です。そんな和室において、障子紙の色を変えたり柄付きの紙を選ぶだけで、現代風のおしゃれな雰囲気を演出できます。第5章では、おしゃれな障子張替えの例をご紹介します。おしゃれな張替えをしたいと考えている方はぜひご参考にしてください。
5-1.障子全面を柄モノの障子紙にする
色のトーンを控えめにした、柄モノの障子紙を選ぶことで、カーテンのような華やかさを演出できます。懸念点として、普通の和室に使用すると畳や襖と雰囲気が合わずに浮いて見える危険性もありますので注意が必要です。
■事例①
画像出典:http://www.bellemaison.jp/
■事例②
画像出典:http://item.rakuten.co.jp/kikuchi-fusuma/4963377011498/
【こんな人におすすめ!】
「部屋全体を明るく、華やかな印象にしたい」という方。「白色の和紙に飽きたため、思い切って障子全体を変えたい」という方。
5-2.一部分だけ色を変える
部分的に障子紙の色を変えるだけで部屋の雰囲気を大きく変えることなく、シンプルなおしゃれさを演出できます。また縦一列に張ってみたり、横一列で張替えたり、模様になるように張替えたり、と自由に組みながら張替えることができるのも部分張りのメリットです。
■事例① 緑色の部分張りで落ち着いた和の雰囲気を演出
画像出典:http://www.imaeda-design.com/wp-content/uploads/2015/03/c637d3099904b2d963271a776bfdbc73.jpg
緑色の障子紙を部分張りすると、和室の雰囲気を崩さないままに、一味違う部屋の雰囲気を演出できます。
■事例② ピンク色の部分張りで可愛らしさを演出
画像出典:https://roomclip.jp/photo/gmrf
ピンクの障子紙を子ども部屋用に使用すると、可愛らしさを演出でき、子どもも喜ぶ部屋にできます。
【こんな人におすすめ!】
「和室の雰囲気を崩すことなく、おしゃれな障子紙で張替えをしたい」という方
5-3.布を使って丈夫で落ち着いた雰囲気に
「布」の良さは、紙よりも丈夫であることと、紙にはない独特の風合いがあることです。布を使用ことで子供やペットなどが突き破る心配もなくなるでしょう。一つ懸念点として、布を使用する場合張替える面積が大きければ大きい程、素材選びが重要になる、ということが挙げられます。あまりにも安っぽい素材を選んでしまうと部屋全体が安っぽい印象になってしまいますで、上品な見た目の布材を選ぶようにしましょう。
布は、障子専用の布などではなく、ホームセンターなどの量販店にて購入できる、通常の布で張り替えできます。手軽におしゃれにできるので、布の風合いがお好みの方はぜひ布で張り替えて見ても良いでしょう。
■事例①
画像出典:https://roomclip.jp/photo/gmrf
■事例②
【こんな人におすすめ!】
「通常の障子紙とは違う風合いの素材で張替えしてみたい」という方
6.障子を長く美しく保つためのお手入れ方法
冒頭から述べている通り、障子は経年とともに、黄ばみが出ていたり、ホコリが溜まっていたりと汚れが目立つようになります。「汚れや破れは目立つけど、まだ全面の張替えはしたくない」という方や「障子紙が長持ちする方法を知りたい」という方の為に日頃から簡単に実践できるお手入れ方法をご紹介します。
6-1.漂白剤と洗濯糊を使用して汚れ・黄ばみを取る
障子紙に使われる和紙の多くは草木を原料にしていて、その原料に含まれる「リグニン」と呼ばれる成分は酸素や日光に長期間にわたり曝されると黄ばんでしまう性質を持っています。これが黄ばみが起きる要因です。そんな黄ばみ汚れを落とす方法のご紹介です。
まず、コップ1杯の水にキッチン用の漂白剤を小さじ2杯、洗濯糊を小さじ1杯分混ぜましょう。よく混ぜた後霧吹きに注ぎ、霧吹きにて障子紙に吹付けましょう。このとき、障子の桟の部分にはかからないように注意しましょう。また何度も吹付けると障子が破けてしまうため1箇所につき1回の吹付けで十分です。
6-2.週に一度ハンディワイパーでホコリを落とす
障子の桟の部分は放置するとどんどんホコリが溜まってしまいます。週に一度はハンディワイパーやはたきなどを使用して、ホコリを落とすようにしましょう。隅の方は埃や汚れが取り切れず、残ってしまうことも多いので、そんな箇所には綿棒を使って掃除するようにしましょう。
画像出典:http://dankailife.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/08/14/sanparai120814.jpg
6-3.破れが発生したら、すぐに部分的に張替えをする
「障子紙が破れてしまった」という方はすぐに応急処置として部分的に張替えを行ないましょう。破れた箇所を部分的にカッターで切り取り、桟に糊を付けて新しい紙を張ります。通常の障子紙の代わりに布や模様の付いた紙を張ると、良いアクセントになっておしゃれな雰囲気にもできます。
画像出典:http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20080904-shoji/20080904-Shoji.html
6-4.長時間2枚重ねた状態にしない
障子を開けている状態の場合、2枚重なっている状態ですが、この2枚重なっている状態を長時間放置しないようにしましょう。2枚重ねてしまうと、障子と障子の間に湿気が溜まりやすくなり、カビの発生を起こしてしまいます。
外出する際などは、必ず障子を閉めた状態(2枚重ねない状態)にするようにしましょう。
7.まとめ
今回は障子の張替えについて押さえておきたいポイントをご紹介しました。部屋の中をどれだけキレイに整理整頓していたり、良い家具を使っていても障子に汚れや破れがあると、部屋の雰囲気を台無しにしてしまいますし、お客様へ与える印象を悪くしてしまいます。だからこそ、汚れが無いようにこまめに確認し、汚れの拭き取り掃除や、破れた箇所の部分張替えなどは行ないましょう。
そして、全面の張替えをご検討の方は冒頭でも述べたとおり、①障子紙はどの素材を使用するのか ②業者に依頼するか、自分で張替えるか決める ③シンプルなものにするのか、おしゃれな障子にするのかという3点を考慮した上で、張替えするようにしましょう。
ぜいこの記事を参考にしていただいて、素敵な障子作りを目指してください!