これを読めばまるわかり!タイプ別おすすめお風呂リフォーム

浴室 リフォーム

お風呂のリフォームをしたいけれど、どんなものがあって、どのくらい費用がかかるのかわからず悩んではいませんか。

お風呂のリフォームには、ユニットバス、ハーフユニットバス、造作風呂(在来工法)の三つがあります。現在主流になりつつあるユニットバスであれば、100万円以下からリフォームが可能です。しかし、近年お風呂を一日の疲れを癒し、リラックスする場として重要視し、浴室にこだわりたいという方も増えています。そのことから、お風呂のリフォームにはデザインも価格帯も幅広く用意されています。

この記事では、どんなお風呂にしたいかタイプ別にお風呂のリフォームについてご紹介いたします。さらにリフォームの失敗例や気をつけておきたいことを載せていますので、ぜひ満足のいく、快適なお風呂にリフォームするためにお役立てください。

目次

1. お風呂をリフォームする前に考えること

1-1. リフォームする目的をはっきりさせておく

あなたはなぜお風呂をリフォームするのですか。目的をはっきりしておくと、取捨選択の時間を短縮することができます。さらに、業者もその目的に沿ったプロ目線での提案をしやすくなります。狭い、段差があって危ないなどの問題を解決したいのか、露天風呂のようにしたい、浴室暖房をつけたいというようなグレードアップをしたいのか、何をしたいのか優先順位をつけておきましょう。

1-2. 既存のお風呂がどのタイプなのかを知る

お風呂のタイプは、主に「在来工法」と「ユニットバス」の二種類に分けられます。どちらのお風呂からリフォームするのかによって、費用などが変わってきます。

●在来工法

在来工法とは、防水加工を施しながらモルタルとタイルなどで仕上げる、昔ながらのお風呂の造り方です。木造住宅に多く、壁や床がタイル貼りのお風呂は主に在来工法で造られています。自由度が高いので、広いお風呂、浴槽や天井が変形していたりするようなお風呂は在来工法で作られている事が多いです。

●ユニットバス

 

ユニットバスは、工場で浴槽や洗い場などのパーツを作成し、現場で組み立てるお風呂です。マンションや集合住宅、ホテルなどに多く、プラスチックのような質感のお風呂はユニットバスです。

1-3. 既存のお風呂からどのお風呂にしたいか

●在来工法から在来工法へ

慣れ親しんだお風呂のままがいいという方やユニットバスの質感があまり好きではないという方もいるでしょう。そんな方は在来工法から、同じ在来工法へリフォームすると良いでしょう。

在来工法は、自由にお風呂を設計できるのが魅力です。旅館のようなヒノキに囲まれたお風呂にしたいといった造作風呂を考えている方は在来工法になります。造作風呂は使用する素材や設計によっては工期も費用も大きく変わってきます。既存のお風呂が在来工法で造られている場合、劣化による水漏れなどで床下が腐食していることが多く、その際の補強工事が必要になる場合があります。費用には余裕を持たせておきましょう。ユニットバスに比べると工期が長くなり、その分工事にかかる費用も大きくなります。

●在来工法からユニットバスへ

現在1番多いお風呂のリフォームです。冬にお風呂が寒くてなんとかしたいと思っている方や、手軽にリフォームしたいと考えている人に特にオススメです。費用は、ユニットバス本体の価格と取り付け費に加えて、既存のお風呂を取り壊したり廃棄したりするための費用が別途必要になってきます。在来工法のお風呂は劣化による水漏れなどで床下が腐食していることが多く、その際補強工事も必要になります。費用は100万円以上からかかると考え、余裕を持たせておくことが大切です。工期は在来工法より短いですが、10日間ほどかかります。

●ユニットバスからユニットバスへ

最も手軽なリフォームです。3~5日ほどで工事が完了し、ユニットバスのサイズによりますが、新しいユニットバスに交換したいだけであれば70万円ほどからリフォームできます。
グレードアップさせたい場合、オプションによっては在来工法よりも高くなる可能性もあります。

●ユニットバスから在来工法へ

ユニットバスは床下の腐食の心配があまりなく撤去も簡単なため、基本的に在来工法のお風呂にする工事費だけで済む可能性が高いです。
工期もユニットバスよりも長くなりますが、2~3週間ほどになります。

1-4. ハーフユニットバスという選択

ハーフユニットバスとは、浴槽と床(洗い場)、壁の下部のみユニットバスになっているものです。ユニットバスのメリットである防水性を持ちながら、壁や窓などは在来工法のように自由に設計することができます。ハーフユニットバスそのものの価格はユニットバスより多少高くなりますが、天井などが高かったり斜めになっていたりしているお風呂にも採用することができます。造作風呂とまではいかなくとも、ちょっとこだわりたいという方にオススメです。

 

2. タイプ別お風呂リフォーム

ここからは、主なお風呂リフォーム三種類について、その特徴や費用などをご紹介いたします。

2-1. 手軽にお風呂をリフォームしたい方にオススメ!ユニットバス

お風呂リフォームで1番人気な「ユニットバス」。工事や費用面の手軽さと豊富なバリエーションから、近年主流となりつつあるお風呂です。

plan_02
参考:パナソニック「Oflora」(ベースプラン)
出典:http://sumai.panasonic.jp/bathroom/oflora/plan/package_plan/index.html

■特徴

豊富なバリエーションの中から選ぶことができます。在来工法のお風呂に比べて施工が簡単なので、工期が短く、価格も安価です。冬でも浴室が冷たくありません。構造上、水漏れしにくく、二階にお風呂を作りたい時にもぴったりです。浴室暖房乾燥機や浴室テレビ、サウンドシステムなど、さまざまな機能をお風呂にプラスすることも可能です。

■工期・費用

発注したユニットバスを取り付ける工事は3日から1週間ほどで完了します。工期が短いため自宅のお風呂に入れない期間も短いので、住みながらの工事も可能です。

在来工法のお風呂からユニットバスへのリフォームですと、お風呂の解体などの工事が必要になってきますので、1週間から10日ほどかかります。ユニットバスからユニットバスに変える場合は3~5日ほどで工事が完了します。

工期が短いと、比例して工事費も安くなります。さらに、量産型のユニットバスを選ぶなどしてユニットバスそのものの代金を安く抑えることで、70~100万円からリフォームが可能です。

■ユニットバスの選びかた

ユニットバスは規格品であるため、ある程度決まったサイズがあります。そのサイズは、戸建て用とマンション用があり、それぞれ1216、1616等といわれるサイズや0.75坪、1坪と床面積で表示されます。そのため、メジャーなどを使って浴室の幅・奥行きを測ることからスタートします。測った浴室の内寸から、どのサイズのユニットバスが入るか目星をつけましょう。

ユニットバスサイズ

【ユニットバスのサイズ一覧】
サイズ 浴室内寸

(幅×奥行)

特徴
1014 0.75坪 1000mm×1400mm マンション向けの

小さいサイズ

1115 0.75坪 1100mm×1500mm
1216 0.75坪 1200mm×1600mm コンパクトなタイプ。

浴槽はひざを曲げて入る広さ。

1217 0.75坪 1200mm×1700mm
1317 0.75坪 1300mm×1700mm
1616 1.0坪 1600mm×1600mm 最も一般的なタイプ。

浴槽は足が伸ばせて、子供とつかる事もできるサイズ。

1717 1.0坪 1700mm×1700mm
1618 1.25坪 1600mm×1800mm 洗い場が二人並べる広さ。

子供と一緒に入る機会が多い、

介護が必要な場合に便利。

浴槽は1.0坪のものと同サイズ。

1620 1.25坪 1600mm×2000mm
1621 1.25坪 1600mm×2100mm
1624 1.5坪 1600mm×2400mm 広めのサイズ。
1818 1.5坪 1800mm×1800mm

※メーカーによってサイズは多少異なります。

※既存のお風呂よりも広くしたい場合は、増築・間取り変更が必要になってきます。近年、増築・間取りの変更をせずに浴槽をワンサイズアップできるユニットバスなども販売されています。

■人気のユニットバス~オススメの機能~

ユニットバスの大きな特徴でもありますが、さまざまな機能をお風呂に持たせることができます。快適なお風呂にするためのオススメの機能をご紹介したいと思います。

・日ごろのお手入れを楽チンにしたい人にはこれがおすすめ

LIXILのお湯をぬくだけ勝手にキレイ「くるりんポイ排水口」

くるりんポイ
画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/arise/function/

浴槽のお湯を排水するときに、排水口内にうずを発生させて、たまった毛髪やごみをまとめて捨てやすくする排水口です。ユニットバスだからこそ実現できる構造です。排水口のつまりはユニットバス最大のトラブルである「水の逆流」を引き起こすため、掃除がしやすい、汚れにくい排水口はとても重要になってきます。

 

TOTOのほっカラリ床・カラリ床

ほっカラリ

画像出典:http://www.toto.co.jp/products/bath/synla/feature/01.htm

タテヨコに規則正しく刻まれたパターンの床で、入浴後表面に残った水の大部分を排水口まで誘導し、翌朝にはカラリと乾きます。カビの発生を防ぎ、ブラシの通りもよくなるためお掃除が簡単になります。窓がなく、換気扇のみで湿気が気になるお風呂などにおすすめです。

こちらはお風呂の下部がユニットバスであるハーフユニットバスでも使用することができます。在来工法のお風呂の場合は、カラリ床仕様のすのこを床前面に敷くことで、床の冷たさをカバーすることができます。

・省エネを重視したい人にはこれがおすすめ

TOTOのエアインシャワー

エアインシャワー

画像出典:http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/feature/02.htm

湯水に空気を含ませる新技術を取り入れたシャワーです。空気を含ませることで一粒一粒を大粒化するので、節水しながらもたっぷりの浴び心地を体感できます。

こちらは、ハーフユニットバスにも在来工法のお風呂にも設置することができます。

 

Panasonicの保温浴槽Ⅱ

保温浴槽Ⅱ

参考:http://sumai.panasonic.jp/bathroom/oflora/concept/space/hoonyokuso.html

発砲ポリスチレン断熱材包まれた、高い保温効果を持つ浴槽です。浴槽内のお湯が冷めにくいので追い焚き回数が減らせて光熱費を節約することができます。

 

・あたたかさを重視したい人にはこれがおすすめ

LIXILのあたたかパック

attaka

画像出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/arise/option/

バスルームの天井、壁、洗い場に保温材をいれ、断熱性を高めることで浴室の暖かさをキープします。

 

Panasonicのオートルーバー暖房換気乾燥機

浴室暖房乾燥機

画像出典:http://sumai.panasonic.jp/bathroom/oflora/concept/space/autoruba.html

自動でスイングするオートルーバーの採用で、浴室のすみずみまで温風を送り、短時間で浴室を暖めることができる浴室暖房乾燥機です。浴室暖房機があると、雨の日でも浴室で洗濯物を干すこともできますし、浴室を暖めておくことでヒートショック※を予防することができます。

浴室暖房乾燥機は在来工法のお風呂にも設置することはできますが、構造上ユニットバスよりも乾きが遅く、その分光熱費がかかる可能性が高いです。

※ヒートショック・・・あたたかい居間や脱衣所から冷たい浴室、さらに熱い浴槽につかることによる温度差で急激に血圧が上昇し、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞による突然死をまねく現象。冬にかけて、高齢者の事故が多い。

■ユニットバスの注意点

・お風呂が変形している(壁の一部や天井が斜めなど)、天井が高いお風呂には不向き

ユニットバスは規格品なので、お風呂が変形している、または天井が高い等の理由で設置できない場合があります。もしくは、間取りの変更など大掛かりな工事が必要になり、逆に費用がかさむ場合もありますので気をつけましょう。

・浴槽の形、窓の位置、天井の高さは思い通りに変えられない

ユニットバスに、埋め込み型の浴槽や和風タイプのヒノキ浴槽、猫足バスタブなどを設置することはできません。単体浴槽や窓などを自由に設置したいという方には、在来工法で作るお風呂がおすすめです。

・追加費用がかかる場合がある

在来工法のお風呂からユニットバスに変える場合は、既存のお風呂の解体費や廃材の撤去処分費などが必要になってきます。そのため、トータルで100万円以上かかる場合があります。その他にも、お風呂の状態によっては床下の補修工事が必要になったり、脱衣所側のドアまたは壁をユニットバスに合わせて一部改修する必要がでてきたりします。

そのため、事前に浴室を調査してもらい、あらかじめどういった工事が必要なのか、それに伴っていくら費用がかかるのか依頼先に尋ねておくことが大切です。

2-2. とことんお風呂にこだわりたい方にオススメ!在来工法

浴室を1日の疲れを癒す、リラックス空間であると考え、こだわりをもつ方が増えています。在来工法のお風呂は、その強いこだわりを叶えることができます。

造作風呂例

画像出典:http://webcatalog.lixil.co.jp/

■特徴

お風呂のサイズや窓・ドアの設け方、浴槽の設置場所など、お風呂の設計そのものから携わることができます。窓からの風景を楽しむなど野外とのつながりを持たせたり、石やタイル、木材といった素材を自由に使ったりできるのも魅力の一つです。浴槽も自由に選択でき、猫足バスタブを採用することも可能です。お風呂を贅沢な空間に変えることができます。

■費用、工期

在来工法のお風呂で、浴槽のみのリフォームは、工事費込みで30万円前後からできます。お風呂全体(壁や床のタイルなど)をリフォームするとなると約50万円からあり、そこからどんなお風呂にするか、どんな素材を使うかによって大きく価格が変わってきます。

工期もまた、既存のお風呂の状態やどんな浴室にするかによって大幅に変わってきますが、だいたい3週間~1ヶ月ほどです。それ以上かかることもありえますので、かならず業者に工期を尋ね、その間の住まいやお風呂の対策・費用を考えておきましょう。

■人気の在来工法のお風呂(造作風呂)

在来工法で作ることの一番の魅力は、窓を自由に設計できることです。上記写真は、LIXILの単体浴槽「シャイントーン浴槽(和洋折衷タイプ)」の使用イメージですが、はめ殺しの窓で開放感のあるお風呂を再現しています。窓を坪庭に向けて設け、外を眺めるのもいいでしょう。目線が気になるようでしたら目隠し用フェンスをつけ、写真のように木材を使うと温かみを感じることができておすすめです。左右どちらかに通風用の小窓(開け閉めできるもの)をつけ、湿気・換気対策も立てておくといいでしょう。

■注意点

・造りによって不都合な部分が出てくる場合がある

お風呂の広さや使用する部材によっては掃除やメンテナンス性が、窓の大きさや位置によっては保湿性や断熱性が失われる場合があります。加えて、ユニットバスに比べて水漏れのリスクが高いので、2階にお風呂を作りたいという場合には不向きです。

・どのようなお風呂になるか完成するまでわからない

浴槽などのパーツはショールーム等で見ることができますが、お風呂全体は基本的に図面やカタログでの打ち合わせになり、想像の中でしかわかりません。こういったお風呂にしたいといった要望を言葉で伝えるのも難しいですし、それを汲み取る営業の力や実際に工事をする職人さんの技術力によって出来がかなり左右されます。認識のずれや失敗が少なくするため、「こんな感じにしたい」といった参考写真を準備しておくと便利です。

・工事費以外の費用が必要になる場合もある

在来工法のお風呂は、水漏れを発生しやすいため、解体してみると下地が腐食していることが多いです。木造戸建てで在来工法の方などは、下地部分の補修費用も確認しておきましょう。

さらに、浴室を大きく変える場合、住みながらの工事ができず別途ホテル代なども必要になってきます。工期が長くなると、その分お風呂が使えない期間も長くなりますので、業者に工期の確認を取り、その間どうするか、その費用もあらかじめ頭にいれておきましょう。

2-3. 他とはひと味違うお風呂にしたい方にオススメ!ハーフユニットバス

最後は、ユニットバスの手軽さと在来工法のデザイン性を併せ持つ、いいとこどりのハーフユニットバスをご紹介いたします。

ハーフユニットバス形

画像出典:TOTO「Harf Bath 08」(Type0) http://www.toto.co.jp/products/bath/halfbath/index.htm

■特徴

ハーフユニットとは、ユニットバスの一種で、天井がなく、浴槽、洗い場の下部のみのユニットのことです。そのため、防水効果を持ちながら、壁や天井などの仕上がりは自由に設計することができます。天井が変形している場合や、天窓を設置したい場合など柔軟に対応することができるので、かなり融通がきくといえます。

■費用、工期

ハーフユニットバスそのものの価格であれば、50~60万円からあります。在来工法のお風呂と比べて工事費を抑えることができますが、壁や天井の造り・使用する素材によっては高額になる場合があります。

■具体例

ハーフユニットバス1ハーフユニットバス2

画像出典:http://www.toto.co.jp/products/bath/halfbath/plan/index.htm

たとえば、国内主要メーカーの一つであるTOTOのハーフユニット「Harf Bath 08」は、浴槽の形などが異なるType0とType8の二種類あります。それぞれ、壁に木材を使用したものとタイルを使用したセットプランが用意されています。浴室下部の白い箇所がユニットバスです。壁の素材はもちろん、窓も自由に設計することができます。TOTOでは、タイプに合わせてデザインされた天井もオプションとして購入することが可能です。

■注意点

・ユニットバスに比べて商品バリエーションが少ない

基本的に、ユニットバス部分のデザインやサイズなどのバリエーションが少なく、選択肢が限られてきます。壁や窓の配置にこだわりがあって、浴槽や洗い場はあまり気にしないといった方にはおすすめです。

・施工が難しいため業者選びが重要

ハーフユニットバスは、ユニットバスに比べて施工が難しくなるため、慣れている業者に頼んだ方が無難です。サイトやショールーム、カタログなどから施工実績を確認し、これまでハーフユニットバスの施工をしたことがあるのか調べてみましょう。

・ユニットバスと比べると防水性は多少低くなる

ユニットバスの場合、浴室の下部に防水パンを使用するのが一般的ですが、ハーフユニットの場合は、シーリングによる防水処理を行うことが多いです。そのため、ユニットバスよりも防水性は低くなります。壁に木材を使用した場合は、特に水分を吸収しやすくカビの原因にもなるため、水分を吸水しにくい処理をしっかり行なっておきましょう。

 

3. お風呂リフォームの失敗事例

3-1. ユニットバスの失敗事例

◆浴槽のグレードを落として失敗

保温性の高い浴槽にしたいと考えていたが、予算オーバーだったため浴槽のグレードを下げリフォーム。ユニットバスにすることで、浴室そのものの保温性や断熱性が以前より優れているので追い焚きを利用してカバーできるだろうと思っての判断だった。しかし、夜遅く帰宅し湯船につかってみると、思っていたよりお湯がぬるくなっており、追い焚きをしても損した気分になった。

ここだけは譲れないという箇所は安易にグレードを下げないほうがいいです。リフォームする前に、どういったお風呂にしたいか洗い出し、それぞれ優先順位をつけておきましょう。

 

◆便利だろうとつけたものが邪魔になって失敗

洗面器を置いて蛇口からお湯を受けたり洗顔をしたりするために便利そうだと、設置を決めたシャワー下の台座。実際暮らし始めてみると、まったく使わない上に掃除の邪魔になっている。

ショールームで実際に確認してみることが大切になります。特に、既存のお風呂になく新しくつけようと考えているものは念入りにチェックしましょう。浴槽に浸かっているとき、体を洗っているとき、そして掃除のときに邪魔にならないかがポイントです。

3-2. ハーフユニットバス・在来工法の失敗事例

◆開放感のある大きな窓で大失敗

・大きなすりガラスの窓を設置したが、実際に夜入ってみると自分のシルエットが見えているのではないかと付近の家からの視線が気になり新しく目隠しフェンスをつけた。

・外の寒さを遮断する窓にしたが、以前の小さな窓の浴室より冬は肌寒く感じた。

・中庭に向かって大きく窓を設けたが、外から中庭越しに浴室の中が丸見えだった。

希望するお風呂にすることで考えられるメリットとデメリットを洗い出しておきましょう。業者に尋ねてみることも大切です。自分の要望とプロの指摘から、デメリットが気にならないくらいこだわりたいものなのか判断しましょう。

4. ショールームを活用しよう

どのメーカーも全国各地にショールーム展開しています。基本的に無料で利用することができ、リフォームについて具体的に考えるには最適の場所です。

4-1. ショールームに行く前の準備

準備しておくもの

・既存のお風呂の間取りや寸法を書いたメモ

・メジャー、筆記用具

・写真や雑誌の切抜き(こんなお風呂にしたいというイメージがある方は用意しておくと便利です)

 

予約なしでも自由に出入りできるショールームがほとんどですが、専門家(コーディネーター)に案内・相談・見積りなどを希望する場合は事前に予約することをおすすめします。土日祝日などは特に混みあい、専門家がなかなかつかまらない場合があるからです。自由に見て回りたい場合は予約をせず、専門家としっかり話し合いたい方は平日に予約をしておくとスムーズです。インターネットから予約できるショールームも数多くあります。相談したいことや気になることも事前にまとめておくのといいでしょう。

4-2. ショールームで実際に確認してみよう

浴槽に入ってみる、掃除をする動作をしてみるなど実際に使う場面を想定して、いろいろ触れていきましょう。たくさん見ているとサイズ感がわからなくなるときもあります。持参したメジャーで寸法を測り、既存のお風呂のサイズのメモと照らし合わせると客観的に確認しやすくなります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。この記事で、ユニットバス、在来工法、ハーフユニットバスという3種類のお風呂リフォームについて理解できたと思います。

リフォームの失敗例や気をつけておきたいことを参考に、快適な浴室にリフォームするためにお役立てください。

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