お風呂リフォームの相場と知っておきたいポイント

日本人にとってお風呂は大切な空間ですよね。だからこそ、リフォームをしてより快適なお風呂にしたい、と思う方も多いのではないでしょうか。もしくは、お風呂のタイル部分が割れたり壊れたりして修理したいという方もいると思います。お風呂のリフォームは、サイズやタイプによって相場が異なります。相場を理解するために必要な基本的な知識から具体的な相場まで、ご紹介します。

1.お風呂のリフォームの相場とポイント

まずは、お風呂リフォームの相場をご紹介します。予算の目安として参考にしてください。

1-1.バスタイプによって相場は異なる

リフォーム相場は、戸建住宅・集合住宅で異なります。
戸建住宅の場合:100~150万円
集合住宅の場合:50~100万円

戸建と集合住宅での相場の差は、お風呂のタイプの違いによるものです。
集合住宅は、ユニットバスの場合が多い為比較的安く済ませることができますが、戸建住宅で従来工法タイプの場合は撤去費用等で費用が割高になります。

1-2.在来工法タイプとユニットバスタイプについて

先ほど、在来工法とユニットバスで相場が異なると説明しました。
そもそも在来工法とユニットバスの違いは何なのか、わからない方も多いと思いますので基本的な知識をご説明します。

①個性豊かなお風呂場づくりができる在来工法

昔ながらの床や壁をタイルで貼ったお風呂のことで、比較的自由度が高く、自分の思考に合ったお風呂場づくりができるため、未だに根強い人気を持っています。
在来工法タイプの浴室のリフォームは壁や床を解体する必要があることが多く、工事が大掛かりになり費用はかさみます。

メリット デメリット
  • レイアウトを自由に設定できる
  • 素材(タイル、ヒノキ等)を選ぶことができる
  • 防水性が低く、浴室回りに水漏れが出る可能性がある
  • 工期が長くなり、手間がかかる
  • 材料費が高く、コストがかかる

浴室にこだわりを持ちたい人におすすめです。

②手軽に機能的で美しい浴室にできるユニットバス

在来工法とは違い、工場で生産したユニットを取り付けるので工期も短く費用も比較的おさえることができます。

メリット デメリット
  • 防水性にすぐれている(床下等への水漏れ防止)
  • 保温性能が高いため浴槽のお湯が冷めにくい
  • 浴室の断熱性が高い
  • 床が乾きやすく、カビが発生しにくい
  • オプションを取り付けることで自分好みにカスタマイズできる
  • デザインがパターン化されている
  • 寸法が決まってしまっている

ユニットバスの選び方については「これで全てわかる!ユニットバスリフォーム大解説!」もご覧ください。

2.リフォームの各ケースごとの相場

リフォームといっても、浴室をまるごとリフォームする場合と部分的に補修する場合では費用が異なります。ここではリフォームの各ケースごとの相場を紹介します。

2-1.在来工法タイプの部分的な補修のみの場合

在来工法タイプは、タイル仕上げの床や壁に囲まれているため、タイプの目地等にひび割れを生じることがあります。

<補修パターン>

小さなひび割れの場合は、DIY
ひび割れがひどくなる前に、ホームセンター等で販売されている補修材を使ってひび割れ部分を埋めましょう。

②大きなひび割れの場合は、タイルの重ね張り
ひび割れが大きく補修できない場合は、現在のタイルを下地としてその上から新しいタイルを重ね張りすることもできます。

<相場>

ひび割れへの補修材充填 約2~5万円
(DIYの場合は数千円程度)
タイルの重ね張り 約15~30万円

 2-2.在来工法の風呂からユニットバスに交換

在来工法の風呂を解体し、ユニットバスを取り付ける場合

相場目安 工事費用 40~100万円
材料費用 普及品グレードの場合 50~120万円
中級品グレードの場合 90万~140万円
高級品グレードの場合 120万~200万円
工期目安 約7日~10日

ユニットバスは車のようにグレードが設定されており、それによって機能性やオプション等に差があります。グレードが高いものになるにつれ費用も高くなります。

また、ユニットバスのパーツが入り口から搬入できない場合は、洗面室との仕切壁を一度壊す必要がある為、工事費が更に10~20万円かかる可能性があります。

2-3.ユニットバスの交換

ユニットバスから新しいユニットバスに取り替える場合

相場目安 工事費用 20~40万円
材料費用 普及品グレードの場合 50~120万円
中級品グレードの場合 90万~140万円
高級品グレードの場合 120万~200万円
工期目安 約3日~5日

ユニットバスからユニットバスへの交換なので、工事費用は在来工法タイプから変更するよりも比較的少なくて済みます。

 3.リフォームの相場を把握する上で知っておくべきポイント

これまでお風呂リフォームの相場について説明しましたが、相場を把握する上で注意すべきポイントがあります。

3-1.ユニットバスのサイズによって費用が異なる

一般的な住宅のサイズに合わせて、いくつかのサイズが設定されています。そのサイズによって費用も異なってきます。

坪数 目安 サイズ 内寸 相場目安
0.75坪 浴槽は小さめ
膝を曲げて入る
1216サイズ 1200mm✕1600mm 60~120万円
1217サイズ 1200mm✕1700mm
1317サイズ 1300mm✕1700mm
1.0坪 浴槽は普通
膝を延ばして入れる
1616サイズ 1600mm✕1600mm 90~170万円
1717サイズ 1700mm✕1700mm
1.25坪 浴槽は1.00坪と同じ
洗い場は二人並んで洗える
1618サイズ 1600mm✕1800mm 120~200万円
1620サイズ 1600mm✕2000mm
1621サイズ 1600mm✕2100mm

また、現状よりも坪数を増やしたいという場合は、解体工事が必要になるので工事費用が別途かかります。

3-2.補修工事の検討も必要

古くなった在来工法タイプのお風呂を解体すると、浴室の土台や周囲の柱などが腐食していることが多くあります。これは、床や壁のタイル目地やひび割れから水が入り込むことが原因です。リフォームをおこなう際は、このような部分を補修しておく必要があります。

しかし、実際に解体してみないと腐食の具合はわかりませんので、最初から工事費用として見積をされる業者は少ないかもしれません。補修工事には5~10万円前後かかるということも頭にいれておきましょう。

4.お風呂のリフォームを安く済ませる方法

最後に、お風呂のリフォームを少しでも安く済ませる方法をご紹介します。

4-1.必ず相見積もりをとる

お風呂のリフォームをする際、見積もりをお願いすると思いますが1社のみではなく、3社ほど見積もりをお願いしてみましょう。
業者によって費用やサービスに違いがあります。相見積もりをとることで費用だけでなくサービス面についても比較することができるので、業者を比較検討する材料となります。

4-2.中間マージンがかからない会社を選ぶ

業者を選ぶ際、どんな業者にお願いするでしょうか?
ハウスメーカー、ホームセンター、地元のリフォーム店等様々な業者があります。
その際、ハウスメーカーやホームセンターに頼むと費用が高くつく可能性があります。
その理由としては、ハウスメーカーやホームセンターはリフォーム工事を受注した後、下請けの施工業者に工事を依頼します。
このリフォーム店は、ハウスメーカーやホームセンターからマージンをもらうことになります。
結果、ハウスメーカーやホームセンターはマージン分の料金をお客様からもらわないと損をしてしまうため、割高になってしまう可能性があるのです。

費用を抑える方法を知りたい方は是非「お風呂を格安でリフォームする3つの方法」もご覧ください。

 5.まとめ

お風呂のリフォームの相場を中心に、注意すべきポイント等を説明しました。

リフォームを検討する際は、

①ユニットバス・在来工法のどちらにするのか

②現在の浴室のサイズはいくつか

③どれくらいのグレードにするのか

以上3点の相場を参考に、まずは見積をとってみてはいかがでしょうか。

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