「古くなった玄関ドアをリフォームしたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。なかには、「玄関ドアの防犯性を高めたい」「通気性のよい玄関ドアにしたい」など、玄関ドアの機能性を上げるリフォームを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
玄関ドアのリフォームを検討するにあたり押さえておきたいのは、一口に“玄関ドアのリフォーム”といっても、そのやり方は1つではないということです。具体的には、「玄関のドアの交換」「玄関ドアの塗り替え」「玄関ドアにシート(フィルム)を貼る」方法などがあります。どの方法でリフォームするかによって、かかる費用や“リフォームで実現できること”が異なるため、玄関ドアのリフォームを検討する際には、まずは上記のどの方法でリフォームするかを探るところからはじめるのがオススメです。
この記事では、“玄関ドアのリフォーム方法”や“リフォーム業者の選び方”など、玄関ドアのリフォームに関する知識をまとめてご紹介してまいります。玄関ドアのリフォームを検討中の方は、ぜひ、参考にしてみてください。
目次
1.玄関ドアのリフォーム方法|どれを選ぶべき?
先述の通り、玄関ドアのリフォームは、「玄関のドアの交換」「玄関ドアの塗り替え」「玄関ドアにシート(フィルム)を貼る」方法などがあります。
どのリフォーム方法を選ぶべきかのヒントとなる情報をざっくりお伝えすると、玄関自体を新しくしたい場合は「玄関ドアの交換」、既存の玄関ドアをキレイにしたい場合は「玄関ドアの塗り替え」「玄関ドアにシート(フィルム)を貼る」方法がオススメです。
より細かくリフォーム方法を比較・検討されたい方は、下記の表をご活用ください。また、気になったリフォーム方法については、2~4章にて詳しく解説しております(※表内のリンクをクリックすると、各章にとんでいただけます)。
【我が家にぴったりのリフォーム方法はどれ?】
玄関ドアのリフォーム方法 | 概要等 |
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[リフォーム方法①] 玄関ドアの交換 |
既存の玄関ドアを新しい玄関ドアに交換する方法。
▼こんな方にオススメ! ⇒詳細は、2.[リフォーム方法①]玄関ドアの交換へ |
[リフォーム方法②] 玄関ドアの塗り替え |
既存の玄関ドアを塗料等で塗り替える方法。 ▼こんな方にオススメ ⇒詳細は、3.[リフォーム方法②]玄関ドアの塗り替えへ |
[リフォーム方法③] 玄関ドアシート(フィルム)を貼る |
既存の玄関ドアに、玄関ドアシート(フィルム)を貼る方法。 ▼こんな方にオススメ |
2.[リフォーム方法①]玄関ドアの交換
2-1.玄関ドアの交換は、「リフォーム用の玄関ドア」を選ぶべし!
最近では、玄関ドアを簡単にリフォームするための商材「リフォーム用の玄関ドア」が各メーカーより販売されています。このリフォーム用の玄関ドアを使用すれば、玄関の寸法を調整するための外壁や床タイルの補修等が必要ないため、予算を抑え、短い工事期間(最短1日)で玄関ドアをリフォームすることができます。
3つのリフォーム方法のうち、“玄関ドア自体を新しくできる”のは、この方法だけ。そのため、玄関ドアを新しいものに交換したい場合や、防犯機能/採風・採光機能など機能性の高い玄関ドアにしたい場合は、この方法がベストです。
■費用相場|玄関の交換(※リフォーム用の玄関ドアを使用した場合)
35~50万円
※上記は、あくまで参考の相場価格です。選ぶ玄関ドアの種類によっては、上記の価格と大きく異なることもあります。また、玄関ドアのサイズが規格外といった場合には、+αの追加工事費が必要になることも。
2-2.[画像付]デザイン&機能も豊富な「リフォーム用の玄関ドア」
リフォーム用の玄関ドアは種類が豊富にそろっているので、好みのデザインや、ほしい付加機能(防犯機能/採風・採光機能)等によって選ぶことができます。
▼【デザイン性で選ぶ】住まい全体の印象にも大きく影響!
玄関ドアは、いわば住まいの顔。玄関ドアのデザインや色が変わると、住まいの印象も大きく変わります。
【例】デザイン | |
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※画像出典:三協アルミ |
※画像出典:三協アルミ |
※画像出典:三協アルミ |
※画像出典:LIXIL |
※画像出典:LIXIL |
※画像出典:YKKAP |
▼【機能&性能で選ぶ】セキュリティを高めるリフォーム用の玄関ドアも!
暮らしの“安全性”や“快適性”を高める機能・性能のついたリフォーム用の玄関ドアが、各メーカーから様々販売されています。
【例】機能&性能 | |
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防犯機能 |
一口に“防犯機能”といっても、その機能はさまざま。たとえば、防犯性能に優れた「ディンプルキー」「薄型シリンダー」をはじめ、鍵の開け閉めを指やカードキーで代替できる機能をそなえた玄関ドアなどもある。 |
採風機能 |
採風機能のついた玄関ドアなら、玄関ドアは閉めたまま通風・換気できるから、防犯面も安心。 |
採光機能 |
一部にガラス等を用いた採光機能の玄関ドアを選べば、暗くどんよりしがちな玄関を一新できる。 |
断熱性能 | 断熱性能の玄関ドアにすれば、室内の暖かさが外に逃げるのを防ぎ、寒い冬も快適な玄関に。
※お住まいの地域にあわせた断熱性能をもった玄関ドアを選ぶのがオススメです。詳細は、リフォーム業者もしくは、玄関ドアメーカー等にご相談ください(参考情報:三協アルミ) |
▼【メーカーで選ぶ】リフォーム用の玄関ドア・メーカー3選!
【例】メーカー |
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三協アルミ |
LIXIL |
YKKAP |
施工事例
BEFORE
AFTER
プロタイムズ下関店
工事内容 | 玄関ドア取替え工事 |
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内容 | 三協アルミ K3シリーズエルミナタ 断熱玄関引き戸、デザインガラス ブラックT 電子錠 |
3.[リフォーム方法②]玄関ドアの塗り替え
3-1.玄関ドアを「塗り替え」て、キレイに一新!
既存の玄関ドアはそのまま、見た目だけを一新したいという方は、「塗り替え」リフォームがオススメ。色あせや汚れも、見違えるほどキレイになります。
ちなみに、塗装工事にかかる期間はおおよそ2~4日が目安です(気象状況等によっては、工事が延びることもあります)。
■費用相場|玄関ドアの塗り替え
・「金属製の玄関ドア」の塗り替え:5~10万円
・「木製の玄関ドア」の塗り替え:5~20万円
※上記はあくまで相場価格です。劣化の症状や選ぶ材料(塗料)等によって、費用が大きく変わることもあります。
3-2.選べる色の多さは、「塗り替え」だからこそ
塗り替えの場合、塗料のカラーラインナップが豊富にそろっているので、“色”にこだわれるのも嬉しいポイント。既存の玄関ドアと同系色を選んで住まいを一新することもできますし、既存の玄関ドアとは全く違う色の塗料を選んで、住まいの印象をガラッと変えることもできます。
※木製の玄関ドアの場合、まず“既存の木目等の素材感を残すのか”、もしくは“塗料で塗りつぶしてしまうのか”によって、選ぶ塗料が大きく異なります。
※玄関ドアの素材や状態によっては、選べる材料(塗料)に制限のある場合もあります。詳細は、塗装業者もしくは塗料メーカーにご相談ください。
▼玄関ドアの塗り替えについて詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
4.[リフォーム方法③]玄関ドアシート(フィルム)を貼る
4-1.「玄関ドアシート(フィルム)」を貼るだけリフォーム
下地処理をした後、「玄関ドアシート(フィルム)」を貼るだけの簡単リフォーム。手軽にリフォームしたい方や、リフォーム費用を抑えたい方にオススメの方法です。
■費用相場|玄関ドアシート
7~15万円
※上記はあくまで費用相場です。劣化の症状や選ぶシート(フィルム)等によって、費用が大きく変わることもあります。
4-2.豊富なデザインから選べる「玄関ドアシート(フィルム)」
「玄関ドアシート(フィルム)」は商品ラインナップが豊富にそろっているので、ぜひ色々チェックしてみてください。また、玄関ドアシート(フィルム)は商品によって“耐久性”や“お手入れ方法”等が異なるため、商品を選ぶ際にあわせて確認しておきましょう。
【例】玄関ドアシート | |
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※画像出典:3M |
※画像出典:3M |
※画像出典:sangetsu |
※画像出典:sangetsu |
※玄関ドアの素材や状態によっては、選べる玄関ドアシート(フィルム)に制限のある場合もあります。詳細は、リフォーム業者もしくはメーカーにご相談ください。
5.リフォーム業者を選ぶにあたり、知っておくべき3つのこと
5-1.選ぶリフォーム方法によって、依頼すべき業者は違う
玄関ドアのリフォームを「交換」「塗り替え」「シート(フィルム)を貼る」の、どの方法で実施するかによって、選ぶべき業者は変わります。というのも、「交換」「塗り替え」「シート(フィルム)を貼る」の工事内容はそれぞれ異なるため、基本的に「交換」をする業者は交換だけ、「塗り替え」をする業者は塗り替えだけしか請け負えないためです。なかには、「交換」も「塗り替え」「シート(フィルム)を貼る」も請け負えるという業者も存在するかもしれませんが、非常に稀です。
そのため、リフォーム方法が決まっている場合には、そのリフォーム工事を請け負える業者に絞って、業者選びをするとスムーズです。どの方法でリフォームするべきか決めきれない場合には、「交換」「塗り替え」「シート(フィルム)を貼る」を請け負っている業者それぞれの提案を受けてみるのも一つの手でしょう。
5-2.玄関ドア・リフォームの施工実績が豊富にある業者を選ぶべし
リフォーム業者の技術や知識レベルを推し量る一つの指標となるのが、施工実績です。豊富な実績は、それだけ経験を積み、技術や知識を磨いてきた証とも言え、提案の幅も、技術や知識レベルも、玄関ドアのリフォーム実績が豊富にある業者の方が勝っている可能性が高いことは、間違いありません。
また、先述の通り、「交換」「塗り替え」「シート(フィルム)を貼る」の工事内容は大きく異なるため、施工実績をチェックする際には、“依頼したい工事の施工実績が豊富にあるかどうか”を確認するようにしましょう。
5-3.見積りは最低2社以上の業者に依頼するのが正解
たとえ依頼したい業者が1社に絞り込めていても、見積書は2社以上からもらうのが賢明です。なぜならば、2社以上の見積書があれば、比較・検討ができるためです。
一般の方が1社分の見積書だけを見て、その妥当性を判断するのは容易ではありませんが、2社以上の見積書があれば、相場価格や工事内容を比較することで妥当性を探ることができます。
玄関ドアのリフォームは、既存の状態や選ぶ材料(リフォーム用の玄関ドア、塗料など)によっては、相場価格や規定の工事内容通りにはいかないこともあります。そんな時にも、2社以上の見積書を比較することで、その妥当性を探ることができるはずです。
まとめ
玄関ドアのリフォームを検討する際には、まずは、「玄関のドアの交換」「玄関ドアの塗り替え」「玄関ドアにシート(フィルム)を貼る」の、どの方法でリフォームをするか考えるところからはじめるのがオススメです。
それぞれの方法について詳しく解説しております上記情報も参考に、ぜひ、お住まいの玄関ドアにぴったりのリフォーム方法を探ってみてください。