窓ガラスに断熱シートを貼ろうと思っているけど、どんなものがいいのか?自分で貼りたいけど、断熱シートを貼ったことがないから上手に貼れるか不安…。などと思っている方もいるのではないでしょうか?
確かに、断熱シートはその種類によって期待される効果も違い、窓ガラスの形状によって適しているもの、適していないものもあります。
ですから、目的や効果にあった断熱シートを選択することが大切です。
この記事では、窓ガラスに断熱シートを貼ることで得られる効果からオススメの断熱シート、上手な貼り方までを解説いたします。窓ガラスに断熱シートを貼ることについてお悩みの方は、ぜひ、参考にされてください。
画像出典:http://www.bellemaison.jp/
目次
1.断熱シートの基本知識を身につけよう!
※画像出典:http://folk-media.com/22242
まず最初に断熱シートについての基本的な知識を解説いたします。
1-1.窓ガラスに断熱シートを貼る理由とは?
熱は高い場所から低い場所へ移動し、同一の温度になろうとする性質があります。夏場に冷房をつけたとしても外気温が高いため温度の高い空気が部屋内部に侵入してきます。また冬場も同様に、暖房をつけることで温まった空気が外へ流れてしまいます。
家の壁内部には断熱材が備わっていることが多いので、熱が伝わりにくくなっていますが、それでも熱が侵入しやすい場所があります。
それが「窓」です。
熱が浸入しやすい窓ガラスに断熱シートを貼ることで、部屋の温度を一定に保つ効果が期待できるのです。
1-2.夏用・冬用・オールシーズン用の3種類がある
断熱シートに一口に言っても、夏用・冬用・オールシーズン用の3種類があります。
では、それぞれの用途と性能について説明していきます。
【断熱シート 用途別機能】
夏用 | ・冷房効果を高める
・紫外線を遮断する効果がある ・直射日光による熱を抑制する |
冬用 | ・断熱効果を高める
・結露発生を抑制する効果がある |
オールシーズン用 | ・冬用と夏用の機能を兼ね備えたもの |
「冷房効果だけがほしい」という方は夏用、「とにかく断熱効果がほしい」方は冬用をオススメしますが、すべての季節に対応できるオールシーズン用を選ぶのが最もお手頃でオススメです。
2.断熱シートを選ぶ際のポイント
2-1.求める効果で使用する断熱シートを選ぶ
断熱シートには、透明タイプのものと半透明のものがあります。
純粋に断熱効果を求めるならば透明タイプの断熱シートを、外から部屋内をあまり見られたくないという方は半透明タイプのものを選ぶと良いでしょう。プラスアルファとして、窓ガラスに柄を取り入れ、部屋の雰囲気を変えることができるデザイン性の高い断熱シートもあります。
2-2.要注意!断熱シートNGの窓ガラス
窓ガラスによっては、断熱シートを貼るのに適さないものもあります。
下記のような窓ガラスに断熱シートを貼らないように注意してください。
①熱射反射ガラス・熱線吸収ガラス
「熱射反射ガラス」は、ガラス表面に金属酸化物を焼き付けて生成されており、日射光線を反射する機能を有します。
「熱線吸収ガラス」は、熱線を吸収する機能を持つガラスです。熱線を吸収することによりガラスをすり抜ける熱の量を抑制することができます。
②網入りガラス
ガラス内部に金網が入っているもので、火事などの災害時にガラスの飛散を防止する効果があります。
④真空二重ガラス
その厚さは一般のガラスと変わりませんが、二枚のガラスを重ねあわせることで、一般のガラスの約4倍の断熱効果を持っています。
これらのガラスは特殊な加工が施されているため、温度変化によってガラスが割れる現象(熱割れ現象)が起こるため、断熱シートを貼るのは危険です。
断熱シートを貼る前に、家のガラスがこれらに相当しないかを必ず確認するようにしましょう。
3.おすすめの断熱シートを紹介
では、どんな断熱シートを買えばいいの?という方のために、オススメの断熱シートを紹介いたします。
■省エネ 窓ガラス断熱シートクリア
透明度が非常に高く、窓からの景観がクリアに見えます。紫外線を99%カットし、まさに「夏涼しく冬暖かい」を実現しうるオールシーズン用断熱シートです。水貼りタイプで粘着テープを使用しないため、貼りやすく剥がしやすい商品です。
※画像出典:http://www.nitoms.com/products/tape/shouene/
メーカー | 株式会社ニトムズ |
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サイズ | 2mm×90cm×180cm 1枚入り |
品番 | E1570 |
価格 | 1,779円 |
■遮熱・断熱アルミシート
紫外線を約99%カットし、アルミによる反射効果で高い遮熱効果と断熱効果を持っています。
アルミの反射効果は、冷暖房効率がいいため、電気代の節約にも一役買います。
オールシーズン用なので、季節に左右されず使用することができます。
※画像出典:http://www.nitoms.com/products/tape/shouene/
メーカー | 株式会社ニトムズ |
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サイズ | 約4mm×90cm×90cm 1枚入り |
品番 | E1630 |
金額 | 1,998円 |
※遮熱・・・日射を反射し、熱が部屋内部に侵入することを防ぐ効果
■ウィンドウフィルム
断熱効果、紫外線カット効果も備えているデザイン性の高い断熱シートです。
デザインパターンも非常に豊富で、部屋の雰囲気を手軽に自分好みに変えることができます。
※画像出典:http://item.rakuten.co.jp/mado/wfs-g05/
メーカー | 窓際貴族 |
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サイズ | 約0.3×60cm×90cm 1枚入り |
価格 | 3,780円 |
■キラックス 窓用断熱シート
※画像出典:https://www.monotaro.com/p/7608/0426/
メーカー | 株式会社キラックス |
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サイズ | – |
価格 | 517円 |
これらは各ホームセンターで購入することができますので、商品選択の際に参考にしてみてください。
4.窓ガラスに断熱シートを上手に貼ってみよう!
では、実際に断熱シートを窓ガラスに貼る手順を解説していきます。
4-1.事前に準備するもの
必ず必要なもの | あると便利なもの |
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・断熱シート
・霧吹き |
・作業用手袋 ・定規 ・マジックペン ・カッター ・雑巾 |
霧吹きは断熱シートを貼る際に必須となりますので、100円ショップなどで購入しておきましょう。
「あると便利なもの」リストにあるものは、どれも簡単に準備できるのでで購入しておくことをオススメします。
4-2.窓ガラスに断熱シートを貼る手順
①ガラスの表面を掃除する
部屋内のガラス表面にはホコリや水分、油分などが付着しているので雑巾でキレイに拭き取ります。
②断熱シートをカットする
実際に貼る窓に断熱シートを押し当て、大きさを確認しマジックペンで印を付けます。
その後、印をつけたところをカッターで切っていきます。
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
③ガラス表面に水を吹きかける
ガラス表面に霧吹きでたっぷり水を吹きかけます。
水がたれるくらい多めに吹きかけます。
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
④断熱シートをガラス表面に貼りつける
断熱シートにはガラスに貼り付ける面が決まってますので、必ず確認をしたうえで貼ってください。
まず窓ガラスの上部に断熱シートの角を合わせ、手のひらを軽く押し当てて貼り付けます。
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
粘着力が足りずうまく貼れない場合は、その部分の霧吹きでさらに水を吹きかけます。
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
⑤完成
貼り付けが完了したら、完全に乾き密着するまで待ったら完成です。
シートに剥がれなどがあった場合は、一度はがしても再び貼り直すことができます。
画像出典:https://www.cainz.com/jp/howto/sumai/insulation_seat/
まとめ
これまで断熱シートについて解説いたしましたが、いかがだったでしょうか?
この記事を読んで、断熱シートについて抱いていた悩みが解消されたら幸いです。
断熱シートといっても、機能面やデザイン性などその種類は様々です。自分が何を重視するのかを意識して、もっとも満足度の高い商品を選んでみてください。
窓ガラスに断熱シートを貼って、「夏涼しく冬暖かい」部屋で快適に過ごしましょう。