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安全で快適な空間へ!お風呂のバリアフリー化7つのポイント

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30.5%。突然ですが、この数字が何を意味するかおわかりですか?

厚生労働省が2010年に発表した人口動態統計によると、「家庭内の不慮の事故死」のうち約30.5%が、浴室内での溺死・溺水によるものだというのです。そして驚くべきことに、その総数は同年の交通事故死数の約半数にものぼっています。

こうした事態が発生している原因は浴槽内への転落や、急激な気温変化による「ヒートショック」と呼ばれる健康被害など様々なものが考えられます。ご自身、またはご家族に高齢者がいる家庭にとっては、浴室での事故は必ず警戒しなければならない問題だといえるのです。

バリアフリーとは、「日常生活におけるさまざまな障壁を取り除くこと」を指す言葉です。一般的によくイメージされている手すりの設置や段差の解消だけでなく、ヒートショックなどの健康被害のリスクを取り除くための対策もバリアフリーの考え方においては非常に重要です。

そういった背景もあり、お風呂のバリアフリー化で日常に潜む危険や負担を減らそうと考える方が増えてきました。本記事では、我が家の古いお風呂に不安を抱えているという方に向けて、お風呂場の危険な場所の解説、バリアフリー化におけるポイント、施工事例からリフォームの進め方に至るまでを詳しく解説していきます。この記事を読んで、安全で快適なお風呂を実現していきましょう。


1.お風呂場に潜む5つの危険

お風呂のバリアフリー化を本格的に検討される前に、まずはお風呂場の危険な箇所を把握しておきましょう。あなたのお家のお風呂と照らし合わせながら、当てはまる点がないかチェックしてみてください。バリアフリー化しないことによる主なリスクは以下の通りです。

1-1.出入り口での転倒

まず第一に注意しなければならないのは、出入り口の段差です。歳を取ってくると段差の昇り降りはとても辛いものになってしまいますし、床が濡れている状態だと滑ってしまうリスクも高まります。特に、扉を開けて浴室内に入るときは足元への注意がおろそかになってしまいますので注意が必要です。出入り口の段差が急だと感じる、何度か転倒しそうになったことがある場合は、リフォームを検討することをおすすめします。

1-2.濡れて滑りやすい床

古いタイル張りの床などでは顕著ですが、水で濡れた床は大変滑りやすくなっています。気をつけていても、まだ床に残っている石鹸やシャンプー・リンスなどを踏んでしまうことで転倒してしまう可能性も考えられます。しかも高齢者や小さなお子さんの場合だと、転倒しただけで骨折してしまうといった事態も起こりえますし、打ちどころが悪ければ最悪のケースも考えなければなりません。滑りやすい床材が使用されていないか、水が流れにくい構造になってはいないか。それらの点についても、入念なチェックが必要です。

1-3.しゃがむ・またぐなどの動作時の転倒

転倒のリスクという面でさらに注意が必要なのは、洗い場や浴槽などの「しゃがむ・またぐ」動作が要求される場所です。足腰が弱くなってくるとそれらの動作中にバランスを崩して転倒してしまう危険性が高くなります。そして何より、手すりなしでしゃがんだりまたいだりするのは大変辛いものです。少しでも不便に感じるところがないか、洗い出しておきましょう。

1-4.深い浴槽での転倒

古いお風呂にありがちなのが、浴槽がとても深いケース。またぐのが大変で体力を消耗してしまうばかりか、その場で転倒してしまうこともあります。浴槽内での転倒は溺れてしまう事態に直結する可能性もありますので、当てはまる場合は浴槽の交換も視野に入れたほうが良いかもしれません。

1-5.ヒートショックによる健康被害

ヒートショックとは温度の大きな変化によって血圧が急激に変動することをいいます。冬場は脱衣所や浴室の室温が10℃以下になることもあり、寒さで血管が収縮して血圧が上昇します。その状態で温かいお風呂に入ると、血管の拡張で血圧が急低下し、心筋梗塞、脳梗塞などの健康被害を起こしてしまう可能性があるのです。また、血圧の急激な変動で失神してしまうケースもあり、それが浴槽で溺れてしまう大きな要因になっているようです。

 

2.お風呂のバリアフリーリフォームの7つのポイント

ここまで、古いお風呂に潜む様々な危険について紹介してきました。それでは本章で、危険を回避するために具体的にどのようなリフォームを行なうべきか、箇所別の費用相場についてご紹介させていただきます。お風呂のバリアフリー化を本格的に検討されている方はぜひチェックしてみてください。

2-1.扉は引き戸か折り戸にする

万が一浴室内で事故があった場合、出入り口の扉が内開きだと外からの開閉が難しくなってしまう場合があります。浴室内で倒れてしまった家族を救助しやすくするためには、引き戸や折れ戸に変更することをおすすめします。また、引き戸タイプであれば出入り口のスペースを広くとることができますので、車椅子での補助が必要な場合や浴室が狭い場合には非常に助かります。さらに安全を考慮するなら、扉に使用されるガラスは割れにくいものを選ぶといいでしょう。

2-2.出入り口の段差は2cm以下にする

転倒による怪我を防ぐためには、出入り口の段差を極力なくすことが大切です。段差を完全になくすか、2cm以下にとどめておくと安全です。

ただ注意してほしいのですが、段差をなくすとどうしても脱衣所側に漏水しやすくなってしまうため、新しい排水機能を設置する必要があります。従来の洗い場にも水を流れやすくする傾斜がついていますが、それだけでは不十分ですので、出入り口をリフォームする場合はその点についても業者と相談しておきましょう。

2-3.床材はとにかく滑りにくいものを選ぶ

古い浴室に多いタイル床は、濡れたときに滑りやすくなってしまうという問題があります。またタイル自体が硬いため転倒した際に大きなケガにつながりやすく、冷たい表面はヒートショックのリスクを高めてしまう可能性もあります。お風呂の床材をリフォームする際は、滑り止め加工が施されたものだけでなく、水はけや断熱性、転倒時の衝撃を吸収してくれる素材かどうかなど、バリアフリーに適したものを選びましょう。以下で代表的なものを紹介しますので、ご参考にしてください。

  • 東リ バスナ フローレ

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画像参照:http://www.toli.co.jp/

防滑性・水はけ性・衝撃吸収性・断熱性を併せ持つ、お風呂の安全性の向上を目的に開発された床材です。お風呂での転倒・ケガを防止できるだけでなく、ヒートショックを軽減することから、福祉施設でも使用されているという実績もあり、バリアフリー化を進めるならぜひ一度検討したい床材です。

床材の交換費用の相場は、材料費・施工費含めて約10万円程度となっています。

2-4.手すりを設置すべき場所を確認する

浴室での転倒を防止するために重要なのが、手すりの設置。適切な場所に効果的に設置することで、安全性はかなり向上します。浴槽への出入りの際の補助にもなるため、ご家族に高齢者がいる家庭では可能なら必ず設置すべきでしょう。手すりを設置すべき場所とその目的をまとめた一覧表を以下で紹介していますので、ご確認してください。

手すりの設置位置設置すべき目的
出入り口前の壁浴室へ出入りする際の転倒を防ぐため
洗い場(シャワー)の横立ち座りなどの動作を補助するため。縦に伸びる手すりがおすすめ
浴槽から出るときに掴まれる位置浴槽から立ち上がる際の補助、転倒防止のため
浴槽の内部浴槽内で姿勢を維持するため

 

2-5.浴槽への出入りを楽にする

湯船にゆっくりとつかってリラックスするひとときは、日本人の生活にとってとても大切なものです。しかし足腰が弱くなってくると浴槽への出入りに体力を使ってしまう上、転倒のリスクも高くなってしまいます。誰もが快適に入浴できるようにするための、浴槽のバリアフリー化のポイントは以下の通りです。

  • 浴槽の高さは、またぎやすいように30cm~40cm程度にする。

浴槽の縁は、高すぎるとまたぐのが大変ですし、逆に低すぎると転倒・落下のリスクが高くなります。30cm~40cm程度の高さにしておくのが無難でしょう。浴槽の1/3ほどを床に埋め込んだ「半埋め込み式」の浴槽にすれば、出入りのしやすさと安全性を両立することが可能です。浴槽そのもののリフォームが予算的に難しければ、ステップを浴槽の縁においておくだけでも負担が軽減されます。

  • 浴槽の縁は広めにして、腰をかけて出入りができるようにする

またぐ動作がきつくなってきた方におすすめなのが、浴槽の縁に腰掛けて、足を持ち上げながら入浴する方法です。縁をある程度広めに取れば、高齢者でも楽に入浴できるようになります。

  • 浴槽に傾斜をつける

最近の浴槽では主流となってきていますが、浴槽内に傾斜をつけることで深さを浅くした場合でも十分に肩までつかることが可能です。さらに姿勢を保つための手すりを浴槽内に取り付ければ、リラックスして過ごすことができるはずです。

浴槽をバリアフリーリフォームする場合、費用は種類によって変動しますが50万円~150万円が一般的です。予算に合わせて最適なものを選びましょう。

 

2-6.暖房機能付きの浴室乾燥機を設置する

お風呂での危険でもっとも怖いヒートショックへの対策として有効なのは、脱衣所と浴室を暖かくして部屋間の温度差をなくすことです。脱衣所には床暖房やエアコン、ストーブなどの暖房機器を、浴室には暖房機能付きの浴室乾燥機を設置しましょう。入浴前に浴室を温めておくだけでなく、本来の乾燥・換気機能によって安全かつ快適なバスタイムを過ごすことができます。以下で、代表的な商品をいくつかご紹介しますのでご確認をお願いします。

  • 株式会社パロマ 浴室暖房乾燥機「温守(ぬくもり)」 PBD-415K

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画像出典:https://www.paloma.co.jp/

15分間でお風呂場を35℃まで暖めることができる、ヒートショック予防に非常に効果的な製品です。乾燥・換気機能も持ち合わせているため、洗濯物を浴室に干したい場合や夏場の入浴を快適にしたい場合にもおすすめです。(希望小売価格 税抜85,000円)

 

  • リンナイ株式会社 RBHM-W413KP

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画像出典:http://rinnai.jp/

温度のムラがなく、足元から頭まで均等に暖めることができる浴室暖房乾燥機です。さらに、ミスト機能で浴室全体を低温サウナにして気持ちのいい汗をかくことができますので、健康志向の強い方には特におすすめできる製品です。(希望小売価格 税抜157,500円)

 

2-7.浴室発信機を設置して、万一に備える

浴室は家族内であってもプライベートな空間であるため、本人が一人で入浴できるうちは常に見守っているわけにもいきません。そこで万一のときの備えとなるのが、お風呂に設置できる通報装置です。引きひもを引くタイプのものや、ワイヤレスで呼び出しボタンを押すタイプなど、様々な種類が発売されています。

  • パナソニック株式会社 小電力型ワイヤレスコール浴室発信機

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画像出典:http://www2.panasonic.biz/

コンパクトタイプで、置き場所を選ばない浴室発信機です。浴槽の縁などに設置しておくことが可能なので、異変に気づいた時にすぐにボタンを押すことができます。希望小売価格は受信機とセットで29,800円です。

 

3.お風呂のバリアフリーリフォーム事例をご紹介

ここでは、実際にお風呂をバリアフリーリフォームした事例と、そのポイントをご紹介させていただきます。

  • 安全への配慮を重視しつつ、モダンな浴室にリフォーム

【Before】

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【After】

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画像出典:プロタイムズ松戸店・鎌ヶ谷店

在来工法の古い浴室を、おしゃれなユニットバスにリフォームした事例です。落ち着いて入浴できる外観になったことはもちろんのこと、安全への配慮が随所にみられます。浴槽の壁やシャワーの前に手すりを設置し、床材を水はけのいいものに変更することで浴室での転倒を防止。床材はひんやりとしない材質のものを使用しており、ヒートショックの軽減も期待できます。(リフォーム費用:約135万円)

  • ご高齢でも安心して入浴できる浴槽にリフォーム

【Before】

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【After】

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画像出典:プロタイムズ松戸店・鎌ヶ谷店

こちらも在来工法からユニットバスへのリフォームですが、注目してほしいのは浴槽です。内部に腰を掛けられる部分があるため、浴槽への出入りが楽になるだけでなく溺れる心配も少なくなります。ショールームなどで浴室のタイプにお悩みの方は、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。(リフォーム費用:約120万円)

 

4.お風呂のバリアフリー化を進める前に知っておきたいこと

お風呂のバリアフリー化を検討するにあたり、注意したいポイントや施工事例についてこれまでの章で触れてきました。しかし、実際にリフォームを始める前に知っておきたいことはまだまだ多いのではないでしょうか。リフォームの内容別の費用相場や助成金、そもそもどんな業者を選べばいいのかなど、本格的に考える前に知っておきたい知識について本章で説明させていただきます。

4-1.お風呂のバリアフリー化は、どんな業者に頼めばいいの?

お風呂のバリアフリーリフォームを検討するにあたり、業者選びは非常に重要です。バリアフリー化とはご家族の安全を守るための工事ですので、施主の要望を叶えるだけでなくプロとしての提案ができる、経験と実績のある業者を選びましょう。

その業者が信頼できるかどうか判断するための方法として一般的なのは、ホームページの「施工事例」をチェックすることです。過去の事例がいくつもある業者であれば、浴室のバリアフリー化のノウハウを確実にもっているといえます。写真つきで詳しく解説してくれている業者であれば、仕上がりのイメージも持ちやすいのではないでしょうか。

また、ユニットバス(システムバス)を設置するような大規模なリフォームの場合は、選んだメーカーが提携している業者にお願いするのが無難です。ショールームなどに足を運んだ際には、施工業者について質問してみるといいでしょう。

4-2.リフォーム内容別の費用相場

ここでは、浴室のバリアフリーリフォームの費用相場を、リフォーム内容別にご紹介します。

費用相場については、こちらの記事でも詳しく解説されています。ぜひご参考にしてください。

リフォーム内容費用相場
手すりの設置5万円程度
床材の交換10~15万円程度
段差解消工事5万円程度
浴室暖房乾燥機の設置15万円~25万円程度
浴室ドアの交換3~10万円程度
ユニットバス→ユニットバスの交換50~150万円程度
在来工法→ユニットバスの交換80~300万円程度

※上記の金額はあくまで一例です。

4-3.介護保険・補助金を活用してリフォームしよう!

厚生労働省による「介護保険における住宅改修」という資料によると、要介護、もしくは要介護認定を受けていることを前提として、住宅のバリアフリー化で保険金を受け取ることが可能です。支給額は支給限度基準額20万円の9割(18万円)までとなっています。

介護保険支給の対象となるは、以下の6項目に分類されており、
1.手すりの取り付け
2.床段差の解消
3.滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
4.引き戸等への扉の取替え
5.洋式便器等への便器の取替え
6.その他(1)から(5)までの住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

上記6項目のいずれかに該当すると認められれば給付対象となります。

出典:厚生労働省「介護保険における住宅改修」

介護保険を 利用したい方は、必要書類を市区町村の担当者へ事前に提出し、工事が完了した際に証明となる書類とともに再度報告することで正式な申し込みとなり、支給を受けることができます。バリアフリーリフォームを行う前、完工後それぞれの必要書類は以下の通りです。

【リフォーム工事前】

・支給申請書

・住宅改修が必要な理由書

・工事費見積もり書

・住宅改修後の完成予定の状態がわかるもの(写真又は簡単な図を用いたもの)

【リフォーム工事完了後】

・住宅改修に要した費用に係る領収書

・工事費内訳書

・住宅改修の完成後の状態を確認できる書類(箇所ごとの改修前及び改修後それぞれの写真とし、原則として撮影日がわかるもの)

・住宅の所有者の承諾書(住宅改修を行った住宅の所有者が当該利用者でない場 合)

また、各自治体でもバリアフリー化を対象とした補助金交付制度を独自で行っている場合があります。役所の窓口で相談してみましょう。

介護保険の詳細についてはこちらの記事で詳しく解説されています。ぜひご参考にしてください。

 

まとめ

本記事では、ご高齢の方がいるご家庭に向けて、古いお風呂で注意しなければならない点やバリアフリー化のポイント、実際の施工事例などについてご紹介してきました。もし、少しでも「自分の家のお風呂は大丈夫だろうか……」と感じるような部分があれば、それはお風呂のバリアフリー化を検討するいいきっかけになるかもしれません。あなたの家族、そしてあなた自身が今後も安心して暮らすことができるように、今一度お風呂の安全性を見直してみることをお勧めします。

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