これから雨樋の塗装を考えている人が知っておくべき知識

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雨樋 塗装

年月が経つに連れて色褪せてしまった雨樋をどうしようか悩んでいる方、業者に見積もりを取ってもらったが金額が高く、どうしようか悩んでいる方いらっしゃいませんか?

外壁塗装や屋根塗装と比べると、雨樋塗装はどうしても軽視されてしまいます。

雨樋のメンテナンスには必ず「塗装」か「交換」が必要となり、お家の症状や目的、予算等によってどちらにするのか選択する必要があります。

せっかく綺麗なお家でも雨樋がボロボロだとみっともなく見えてしまいます。

しかし、雨樋は雨水を1箇所に集めて排水を行うため、埃や葉っぱが溜まりやすく、これらの腐食の影響で塗装部分は8年~10年程度で剥げてしまいます。

ここでは、上記条件を踏まえたうえで、「雨樋を塗装すべきかどうか」という疑問をすべて解消できるように、疑問を紐解いていきますので、参考にしてみてください。

1.雨樋の塗装の目的とその効果

1-1.雨樋の塗装で「美観」は変わる!

雨樋の塗装は何のためにやるのでしょうか?

雨樋を塗装する目的の多くは「美観」を良くすることにあります。その他には外壁塗装、屋根塗装のついでに業者に勧められ、一緒に塗装をしておいた方が安いという理由で行うことがあります。

ではなぜ、「美観」を良くすることを目的にする人が多いのか。書き出しにも少し書いていますが、雨樋自体の耐久年数は通常20年~25年、塗装部分は8年~10年程度で剥がれや退色等の症状が発生します。

そのため、雨樋の寿命が尽きてしまう前に、必ず雨樋の塗装部分に上記症状が発生し、みっともない外観になってしまっているお家がちらほらと見受けられます。

しかし、雨樋がそのような状態になってしまったからといって諦める必要はありません。

症状の度合いによりますが、塗装部分の劣化の症状ならば、再び塗装をすることで新築購入時のようなとても綺麗だったころの外見にすることができます。ただし、雨樋本体に穴が開いてしまうような劣化、変形、破損、金具の錆といった外傷に関しては交換が必要になるケースもあります。

 

1-2.雨樋の塗装における2つの付加効果!

雨樋の塗装をする一番の目的は「美観」にありますが、雨樋を塗装することでのメリットは、2点あります。

1つ目は雨樋に機能性を持たせることで、雨樋本来の劣化進行を少し遅らせる点です。雨樋の一番の役割は、屋根から落ちてくる雨水を一箇所に集め、効率よく地面に排水することにあります。

日本一雨が降ると統計が出ている鹿児島県の屋久島市では年に8,000mmもの雨が降るといわれており(引用1)、特に日本のような四季のある国では梅雨や台風があるため、雨樋の稼働率は高いものになります。雨樋の稼働率が高い地域になると、塗装部分の劣化はより速いものとなるため、雨樋本来の寿命にも大きく影響を与えてしまいます。そこで防水性、耐久性に優れた機能を持った塗料を使い、雨樋の塗装をすることで雨樋自体の劣化進行速度を遅らせることができます。

2つ目は屋根・外壁塗装を引き立たせるアクセントを出すことができる点です。

屋根・外壁塗装で塗料の色を選べる様に雨樋の塗装でも塗料の色を選ぶことが可能です。何色を選ぶかはお家の持ち主の方の自由ですが、多くの人は外壁に使用した色とは敢えて違った色を入れることでアクセントを出す。もしくは外壁に使った色と同系色の色を選び、お家全体に統一感を出すといった方法で選ばれています。雨樋を塗装することで、外観にアクセントを出し、スタイリッシュな印象を与え、全体を引き締める効果をもたらすことや、色を統一することによっておしゃれな印象を与えることができます。

 

2.雨樋の劣化と注意点

2-1.雨樋塗装を放置するとこうなってしまう!~雨樋の劣化症状例~

雨樋塗装は他の部位の屋根・外壁塗装に比べれば確かに優先度は低いです。ここまで述べてきた通り、雨樋塗装の目的はあくまで「美観」なので、基本的に頑丈に作られている雨樋は塗装の必要が必ずしもあるわけではないのです。しかし、雨樋に主に使われる素材はいくつか種類があり、素材毎に特徴や発生する症状は変わるため、素材毎の特徴を知っておく必要があります。

◆塩化ビニール製

特徴 低コストで軽量なため、多くの住宅で使われている。色やサイズ、形のバリエーションが多いため、人気がある。
劣化症状 ひび割れ、変色、変形
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◆銅製

特徴 耐久性に優れ変色しにくい。経年劣化することで徐々に銅らしい光沢を放ち、格調高い雰囲気を醸し出す。重量が大きく、高コストであるが頑丈で破損しにくい。
劣化症状 酸性雨の影響による劣化進行、変色による美観の低下
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画像出典:http://www.yabuki-kazari.com/blog/copper-plate/

 

◆ガルバリウム製

特徴 錆びにくいため、耐用年数が他の素材と比べて非常に長い。金属の薄い板の為、非常に軽く家を構成する木や金属に掛かる負担が少ない。
劣化症状 もらい錆、接触傷からの錆による腐食
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画像出典:http://www.roof-meister.com/blog/works/roof-reform/hafuitanoga/

 

◆アルミニウム製

特徴 アルミ製のため、サビにくい。太陽熱による変形がほとんどない。継ぎ目がないため、デザイン性が非常に優れているが、高コストである。
劣化症状 経年劣化による白錆び
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画像出典:http://xn--3kqz84af9af3v.net/

 

◆ステンレス製

特徴 アルミニウム製以上に錆びにくいため、長く美観を保てる。耐久性も高いため、多くの住宅に用いられている。
劣化症状 雨水による金具部分の劣化、サビ
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画像出典:http://blogs.yahoo.co.jp/yyoshi5515/14382292.html

 

上記のように素材毎に違った特徴や劣化症状があり、変色、変形、劣化のしやすさの違いがあるため、雨樋の塗装をしないと、上記のような劣化症状が起きやすくなってしまいます。

雨樋が劣化して機能しなくなると屋根・外壁の部位に雨が流れ、雨水の浸入を許してしまい、お家の腐食を早めてしまいます。

よって、上記のような劣化症状が起きてしまった場合には、施工業者に依頼をおこない正しい手法で雨樋の塗装をする必要があります。

その他にも、屋根から落ちた雨の滴が地面で跳ね、外壁を泥で汚してしまったり、

建物の基礎を不安定にしてしまい、お家の寿命を大きく削ってしまったりといったような劣化症状が出てしまった際には早急にお近くの外壁塗装業者もしくは板金屋に相談しましょう。

2-2.雨樋塗装における注意点

通常、雨樋のような付帯部分には、屋根や外壁塗料のような機能がたくさん付与されているような高いランクの塗料を使う必要はないと考える業者がほとんどです。

塗料のランクに関する説明はこちらへ
プロが教える!屋根用塗料の効果と特徴の全て」」

そのため、塗装に掛かる費用を抑える際に、屋根や外壁部分は高ランクで耐候年数の長い塗料を使い、雨樋などの付帯部分には、ランクが低く、耐候年数の短い塗料で塗ることを勧められてしまいます。確かに雨樋の塗装は美観的な問題が多いため、それほど高ランクの塗料を使う必要はありませんが、屋根・外壁部分に使用した塗料と違う塗料で雨樋の塗装をした場合、雨樋の塗装が先に劣化してしまうということが起こってしまいます。

すると、雨樋のみ再塗装しなければならないという状況になり、費用を抑えるために安い塗料を使ったのに、再度足場を設置し、再塗装する金額が余計にかかってしまいます。以上のことより、雨樋の塗装の際には同ランクもしくはそれ以上のランクの塗料を選択して、屋根、外壁と同じタイミングで塗装するようにしましょう。

2-3.経年劣化による雨樋の破損は交換しよう

雨樋も経年劣化によってチョーキングや、塗装の剥がれ等が発生します。雨樋にチョーキングや、剥がれが発生しているということは雨樋を設置してから数年以上がすでに経過しているはずです。

そうなると雨、風、雪などの自然の影響を大きく受けやすい雨樋は見た目以上に傷んでいることがあります。そんな状態の雨樋に塗装をすると、剥がれやチョーキング等の問題が発生しやすいです。こういった場合には塗装ではなく交換することも対処の一つとして考えられますので、必ずしも塗装をしなければならないということではないということを覚えておきましょう。

経年劣化して、ひどい状態になると雨樋のひび割れや破損で穴があちこちで空きます。そうなると塗装では修繕が不可能ですので交換する必要があります。

 

3.雨樋塗装の費用について

3-1.雨樋にお勧め!気になる塗料の単価

雨樋に使うことができる塗料はアクリル・ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料の3つです。塗料の種類によって雨樋の塗装単価は変わります。

◆アクリル・ウレタン系塗料

平均単価 1,000~1,200円/㎡
耐候年数 5~8年(目安)
特徴 耐候性が低い。良く塗り替える場所向き。
素材との相性 塩化ビニール製
ガルバリウム製
アルミニウム製
ステンレス製
おすすめ塗料 ◆1液ファインウレタンU100
(日本ペイント)
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画像出典:https://www.monotaro.com
◆セラMレタン
(関西ペイント)
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画像出典:http://item.rakuten.co.jp/suzukipaint/100000054/

 

◆シリコン系塗料

平均単価 1,300~1,800円/㎡
耐候年数 8~12年(目安)
特徴 コストパフォーマンス良。防汚性能が高い。
素材との相性 塩化ビニール製
ガルバリウム製
アルミニウム製
ステンレス製
おすすめ塗料 ◆シリコンフレックスJY
(アステックペイント)
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◆セラマックスSi
(アステックペイント)
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◆フッ素系塗料

平均単価 1,800~2,500円/㎡
耐候年数 12~16年(目安)
特徴 耐候性が非常に高い。長期的に見ると安い。
素材との相性 塩化ビニール製
ガルバリウム製
アルミニウム製
ステンレス製
おすすめ塗料 ◆ セラマックスF
(アステックペイント)%e3%82%bb%e3%83%a9%e3%83%9e%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9f
◆ファイン4Fベスト
(日本ペイント)
product01画像出典:http://kashiwa-confort.net/20/19/post_58.html

雨樋の塗装はウレタン塗料を使う業者も多いですが、2-2でもお伝えしたように、お家のランニングコストを考えると雨樋は屋根・外壁部分と使用する塗料のグレードを統一することをお勧めいたします。
外壁・屋根の部分をフッ素塗料で塗装しているのに、雨樋のみウレタン塗料で塗装をした場合、ウレタン塗料は耐候年数が短いため、先に劣化してしまいます。
その結果、雨樋のみ再塗装しなければならなくなり、雨樋を塗装するためだけの足場費用が発生してしまうのです。屋根・壁にフッ素塗料を使ったら、雨樋もフッ素塗料を使う、などとして今後のメンテナンス周期を合わせていきましょう。

 

3-2.足場設置の相場について

ビケ足場

塗装の際、大きな出費になってしまうものが足場代金です。

外壁を塗装する際に費用の内訳の約2割は足場代金というのが一般的な相場と認識されています。

雨樋部分を塗装しようとすると、外壁や屋根と比べて雨樋は塗布面積が非常に小さいので、塗料の金額よりも足場を設置する費用の方が高いなんてことが殆どです。

しかし、やり方を変えるだけで費用を抑えることもできますので、少しでもお得に塗装するために足場を設置する際の設置費用、計算方法について知っておきましょう。

【設置費用】

足場設置:600~800円/㎡

※飛散防止ネット設置:100~200円/㎡

【計算方法】

足場費用=足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)

足場に関する詳しい説明はこちらへ
プロが教える!外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?

 

3-3.雨樋塗装の費用は抑えることができる

雨樋塗装の費用を抑える方法は屋根や外壁の塗装とまとめて塗装することです。通常、雨樋を塗装する場合に塗料の金額自体はそんなに高くはありませんが、塗料の金額にプラスで足場の設置代がかかります。

足場設置代金が雨樋の塗装では最も高額な費用になりますので、これを抑えるためには屋根、外壁の塗装を行う際にたてた足場を活用して雨樋の塗装時に足場代金が掛からないようにすることで雨樋塗装の費用を抑えることができます。その際に業者から渡される見積もりの金額が少し高くなってしまいますが、屋根、外壁部分に使った塗料と同じものを使うようにしましょう。

 

4.まとめ

いかがでしたか?本記事では雨樋に関して「塗装」をすべきか、「交換」をするべきか悩んでいる方が少しでもどちらを選ぶべきか判断の材料にしていただきたく、書かせていただきました。

雨樋に関して悩まれていて、この記事を読んだ方の背中を少しでも押すことができていましたら幸いです。まずは自分の家の雨樋の状態を見てみることから始め、「美観」に細部までこだわった生活をしていきましょう。

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