外壁の修理はこれで完璧!費用&業者の選び方&DIYまで

「外壁の修理をしたい」と思っているものの、“どういった業者に頼めばいいのか” “費用はどれぐらいかかるのか” “自身で修理はできるのか”など、わからないことが多く、困っている方も多いのではないでしょうか。

なかには、業者に「塗装した方が良いですよ」「張り替えましょう」など、外壁の修理方法を提案され、ほんとうに業者に提案された内容で進めても良いのか、不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、外壁の修理に関する情報・知識をすべてご紹介します。具体的には、そもそも、なぜ外壁を修理する必要があるのか、修理にかかる費用相場、業者の選び方、自分でもできるDIY外壁修理などに触れてまいります。ぜひ、参考にしてください。

1.外壁の修理は、住まいの寿命を延ばすことにつながる

はじめにお伝えしておきたいのは、外壁にひび割れや欠損部など、なんらかの劣化症状がある場合には、絶対に修理をする必要があるということです。なぜならば、劣化症状を放置しておくと、外壁そのものの劣化が進行するだけでなく、住まいまでもが蝕まれていくからです。

住まいの一番の大敵は、「水」です。外壁に劣化箇所があると、そこから住まい内部へと水が浸入し、躯体を腐らせてしまうのです。

外壁はいわば、住まいの鎧。住まいを守るために、外壁は常に万全の状態を保っておく必要があるのです。

 

2.[写真付]修理が必要な外壁の劣化症状

具体的に、どのような劣化症状がある場合に修理が必要なのか、気になるところですよね。下記、写真付で、修理が必要な劣化症状をご紹介いたします。

[修理が必要な外壁の劣化症状]

劣化症状

ひび割れモルタル外壁のひび割れ(3mm以上)
※下記の参考情報Ⅰを参照ください

img_crack04コーキング(シーリング)の亀裂
塗膜の膨れ塗膜の剥離・膨れ 塗膜の剥がれ

チョーキング
(外壁を手で触ると、白い粉状のものが付着する状態)

色あせ

08-カビカビ・苔・藻の発生

欠けている箇所がある

 

[参考情報Ⅰ]ひび割れは、ひび割れの幅によっては経過観察でも問題なし!

④「まだ大丈夫!」なひび割れと「補修しないと!」なひび割れ

 

[参考情報Ⅱ]修理の必要有無を業者に診てもらうのも一つの手

「自身で修理の必要有無までを判断するのは不安」という方は、業者に診断を依頼するのがオススメです。診断とは、専門家が住まいを隅々までチェックし、劣化の状況や雨漏りのリスク、必要な修理などを見立てることです。

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主な依頼先としては、塗装店や工務店、リフォーム会社などがあります。依頼をする際には、診断を行なう担当者が有資格者どうかを確認しましょう。知識のない担当者が診断をした場合、現状報告にしかなっていないことがほとんどで、ほんとうの意味での診断はできていません。診断にまつわる資格には、外装劣化診断士(一般社団法人住宅保全協会の認定資格)・建築士があります。

診断だけなら無料で対応してくれる業者も少なくないため、迷ったら相談してみるのが良いでしょう。詳細な費用は業者に確認してください。

※診断について詳しくは、こちらの記事「外壁・屋根の塗装・リフォーム前にはまず診断から!」を参考にしてください。

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3.業者に依頼する場合|修理費用の相場&業者の選び方

3-1.外壁の修理にかかる費用相場

劣化の状態や住まいの大きさ等によって修理費用は変動するため、正確な費用は業者に見積りを依頼して確認しましょう。とはいえ、“おおよそ、いくらかかるのか”は気になるところでしょう。そこで、下記に修理費用の相場をご紹介します。一つの判断材料として、ご活用ください。

[外壁の修理にかかる費用相場]

■ひび割れ修理:数万円〜10数万円

ひび割れの幅や深さなどによって様々な修理工法があり、工法や修理範囲によって費用は異なります。また、足場を組む必要のある場合には、プラス足場代がかかります。

※足場代について詳しくは、こちらの記事「プロが教える!外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?」を参照ください。


■コーキング(シーリング)の修理|打ち替え:20~80万円(外壁150㎡の場合)

コーキング(シーリング)の修理方法には、「打ち替え」と「打ち増し」という2つの方法があります。

(参考)

打ち替え*1 700〜1,200円/m
打ち増し*2 500〜900円/m

*1 既存のコーキングを撤去して、新しくコーキングを打つ方法
*2 既存のコーキングはそのままに、上から新しいコーキングを打つ方法

コーキングに劣化症状が見られる場合には、打ち替えを選ぶのが原則です。劣化したコーキングのうえに新しいコーキングを打ち増しても、またすぐに劣化が発生します。一見すると打ち増しの方が安価に見えますが、コーキングに劣化が発生している場合には、かえって費用がかさんでしまうことになります。足場を組む必要のある場合には、プラス足場代がかかります。

※コーキングの修理について詳しくは、こちらの記事「外壁のコーキングを補修する方法~業者依頼とDIY~」「お家のコーキング全解説!補修前に絶対知るべき必須事項!」を参照ください。

※足場代について詳しくは、こちらの記事「プロが教える!外壁塗装の足場費用はいくらが妥当?」を参照ください。


■高圧洗浄の費用:2~5万円

「洗浄=修理?」と疑問に思われるかもしれませんが、カビ・苔・藻を放置することで外壁の耐久性が落ちていくため、外壁を修復するという意味合いでは、洗浄も外壁の重要な修理と呼べるでしょう。

高圧洗浄の費用相場は100~300円/㎡です。そのほか、洗浄に伴って必要な養生や飛散防止ネットなどの相場は下記の通りです。

足場設置 600~800円/㎡
高圧洗浄 100~300円/㎡
養生 250~400円/㎡
飛散防止ネット 100~200円/㎡

※高圧洗浄について詳しくは、こちらの記事「外壁の高圧洗浄をやってみよう!気になる汚れを落とす方法」も参考にしてください。


■外壁の塗装工事:80~150万円(一般的な2階建て住宅/塗り面積200㎡)

外壁の状態によっては、外壁の修理法として「塗装」を選択するのがオススメなケースがあります。

外壁塗装の費用について詳しくは、こちらの記事「外壁塗装の費用|最新2017年版!塗装のプロが解説!」「外壁塗装を格安で済ませたい方へ!知って得する情報まとめ」を参考にしてください。


■重ね張り*1:200万円~(延床面積120㎡の場合)

■張り替え*2:150万円~(延床面積120㎡の場合)

*1 既存の外壁の上に、新しい外壁材を施工する工法
*2 張り替えとは、既存の外壁を取り除き、新しい外*2壁材を施工する工法

ひび割れ修理や塗り替え等では間に合わないほど劣化が進行している場合には「重ね張り」や「張り替え」で外壁を修理します。一般的には、外壁の下地にまで劣化が進行している場合には張り替えを選択することになります。

 

上記、どの修理が必要になるかは外壁の劣化症状によって異なります。例えば「ひび割れ」と「色あせ」の劣化症状が見られる場合、ひび割れ修理と塗装の2つの修理が必要になることも。自身の住まいにどんな修理が必要かは、素人が見立てるには限度があります。詳細は業者に診てもらいましょう。


[補足]外壁の修理を0円に!?火災保険が適用されるケースも!

火災保険に加入している場合、外壁の修理を火災保険でまかなえることがあります。適用条件は保険によって異なるため、加入している保険の確認が必要ですが、一般的には自然災害や火災などが原因で生じた損害に対する修理について適用されるケースが多いようです。

保険は自ら申請しない限りは、補償を受けることができません。まずは、火災保険の加入有無を確認してみましょう。また、加入している場合にも、適用条件や補償内容までチェックしてみてください。

火災保険について詳しくは、こちらの記事「火災保険を使って無料で外壁塗装をするために絶対に知っておきたい4つのポイント」を参考にしてください。

3-2.信頼できる業者を選ぶために知っておくべき3つのポイント

一口に業者といっても、その経験や知識や千差万別です。そのため、信頼のできる、高いスキルをもった業者に依頼するためには、きちんと業者を見極めることが重要です。

下記、信頼できる業者を見極めるために知っておくべき3つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

ポイント① 施工実績が豊富にある

業者を見極める指標として、施工実績は非常に有効です。施工実績が豊富にあるということは、経験や知識が備わっている可能性が高いと言えます。

施工実績はホームページ等で確認できます。ホームページをもっていない業者の場合は、直接問い合わせてみても良いでしょう。

 

ポイント② 工事保証がある

工事が終わってからも頼れる業者かどうか、見極めるポイントとしていちばん重要なのが保証の有無です。保証の有無は必ず確認をとりましょう。口約束だけで保証書を発行しない業者は論外です。

 

ポイント③ アフターフォローがある

工事後に万が一不具合が発生したときの対応も確認しておきましょう。定期点検などのアフターフォロー体制の有無も確認しておくと、次のメンテナンス時期まで安心してその業者と長く付き合えるでしょう。

 

業者選びについて詳しくは、こちらの記事「悪徳業者に注意!外壁塗装の業者選びに失敗しない方法!」「【塗装業者の見極め方】8つのステップで信頼できる業者を選ぼう!」も参考にしてください。

4.自分でもできる、DIY外壁修理の範囲

劣化の状態が初期の段階であれば、自分で家庭にある道具や市販品を使って修理や補修をすることができます。詳細は、下記を参考にしてください。

■0.3mm以下のひび割れ修理

ひび割れは、ひび幅が0.3mm以下のヘアークラックまでなら応急処置として、DIYでの補修ができます。方法としては、微細なセメントの粉をひび割れに塗布し、適量な水分を加えてセメントの粉を定着させる方法(チョーク式・スプレー式)があります。

チョーク式 セメントチョークを手で塗りこんでいく方法。
無駄なくセメントを使える一方で、適度な圧力を加えないと外壁に定着しづらいため、作業時間が長く、体力が必要。
スプレー式 セメントの粉を噴射して定着させる方法。
簡単で作業時間も短く済むが、セメントの粉が周囲に飛び散り、無駄になりやすい。

[補足]DIYの注意点

劣化の状態によっては、きちんと専門業者に修理・補修を依頼するほうが良い場合があります。

ひび割れの幅が1mmを超えるものについては、外壁の下地や構造部分にも影響が出ている可能性があるので、まずは業者に建物診断をしてもらいましょう。
目安としては、ひび割れに名刺がスッと入るかどうかです。

ひび割れの幅が0.3mm以下のヘアークラックについては、進行を防ぐために応急処置をしておくと安心です。応急処置レベルであれば、DIYで対応しても問題ないでしょう。

※ひび割れ補修について詳しくは、こちらの記事「これを読めばわかる!外壁のひび割れ補修方法(業者&DIY方法)」も参考にしてください。

 

■コーキング打ち替え

注意点として、コーキングの施工は晴天時に行いましょう。雨で接着面が濡れていてはコーキング材が接着しません。

※詳しい手順はこちらの記事「レッツDIY!補修の手順 ~シーリング材編~」でご紹介しています。

 

■カビ・苔・藻の洗浄

カビ・苔・藻も放置せず、早めに対応することが大切です。カビ・苔・藻は洗浄できれいにすることができます。

◎ブラシやスポンジを使った洗浄

汚れが軽微な場合、また、汚れの範囲が狭い場合、ブラシやスポンジで洗浄することができます。ブラシやホース、バケツなど家庭で準備できるものを使うので、最も手軽でコストのかからない方法です。ただし、外壁材がモルタルやサイディングの場合、ブラシで強くこすると素材を傷めてしまう恐れがあるので、必ず柔らかい素材のブラシ(洗車用のものなど)やスポンジを使用しましょう。

◎高圧洗浄機を使った洗浄

高圧洗浄機

高圧洗浄機

ケルヒャーなどの高圧洗浄機をお持ちの場合は、これを使って洗浄することができます。ブラシやスポンジでは落ちない汚れを落としたい場合や広い範囲の汚れを落とす場合にお勧めの方法です。
ただし、高圧で洗浄するため水が周囲に飛び散る可能性があります。近隣住宅へ水が飛散するなどのトラブルになることもあるので、飛散防止シートなどでしっかり養生しましょう。

※外壁を洗浄する方法についてはこちらの記事「外壁の汚れを綺麗に洗浄する方法とかかる費用」を参照ください。

 

4.まとめ

外壁の傷みを放っておくと、住まいの寿命を縮めてしまうことにもなりかねないため、早めの対応が肝心です。

劣化の発見が早く、状態もまだ緊急を要しない場合は応急処置としてDIYで修理を、そして、少しでも不安はある場合は専門業者に建物診断を依頼しましょう。対応が早いほど住まいへの影響も少なく、修理の費用も少なく済みます。

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